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#40 40代パニック障害経験者の就活(2)

気が付けば4月になっておりまして、安定のnoteの更新も滞りぎみ。
ぬるっと月が変わったかのように思いきや、就活の動きが激しいのと、それについていくのがやっとの状況。何もない日は疲労が溜まり廃人と化していたのであります。
前回の記事からどんな変化があったか、心身の状況などを記したいと思います。かなりボリュームがある長文ですがよろしくおねがいいたします。前の記事もお読みいただけますと幸いです。

2社目の面接から合否まで

前回の就活に関する記事#38を簡単におさらいすると、ハローワークで有期雇用のパート事務職2社を紹介いただき、書類選考無しの一発面接。1社は面接→不採用、1社は記事公開日の翌日に面接を控えているというところまででした。

3月16日(木)
この面接はハローワークの担当者も個人的にもぜひ決まって欲しい企業でした。私個人の理由としては、
①就業時間が社会復帰のはじめにはちょうど良かった
②昼休みにいったん帰宅可能な通勤距離だった

特に理由②は魅力的で、フルタイム勤務でも午後の仕事に向けて一度気持ちをリセットできる環境がつくれることは精神的になんとも心強かったからです。

1社目もそうだったのですが、今回もハローワーク経由ではないと応募できない案件でした。担当者がぜひ決まって欲しいと思ってくださっていたのは、私と競合することになった人の経歴と比較すると私が優位に見えたことや、地元に住む人の受け入れに好意的な企業であったこと、私が社会復帰をするために希望する条件にマッチしていたことです。

それなのに・・・

自宅からの近さが裏目に出てやらかします。
面接開始時間ギリギリに到着です。いや、厳密に言うと遅刻です。
先方の面接案内通知(書面)には、「面接時間の5分前にお越しください」と書いてありましたが、自宅を出たのがギリギリ5分前に駐車場に着けるくらいでした。そこから建物に入る時間を考えれば完全にアウトな時間。

もう焦りまくりました。案の定私が予測した通り駐車場着が面接開始5分前。採用担当者が建物の入り口で待っていました。
最悪です。社会人として時間管理ができないのは致命的。印象悪すぎます。
半ば諦めつつも、少しでも面接で挽回して一縷の望みをかけようと。

面接は非常に難しかったです。
経歴を含めた自己紹介という質問がとても答えにくかった。
パーソナルな部分に直接触れにくいから私から伝えるという手法で情報収集をしたい意向はすぐに分かりました。簡潔に分かりやすく伝える能力も問われたのでしょうか。
挽回しなきゃいけない身分にもかかわらず「新卒や正社員採用じゃないんだから」という心の声が表情に出てしまっていたかもしれません。

ただ、面接自体は滞りなく穏やかな雰囲気で進められ、そこまで印象は悪くなかったように思いました。手ごたえもそこそこありました。
合否は24日(金)までに郵送で通知するとのこと。モヤモヤする日々です。

その間にハローワークで説明会と初回の失業認定日を迎えます。失業認定は失業手当を給付していただけるとともに、「現在失業状態にあること」を証明する日でもあります。こういうのは「自分は仕事にも就けないダメ人間」とつい悲観的になってしまい、精神的ダメージが大きくなりがちです。

そんなこんなで24日を迎えましたが郵便が届きません。
結局その日は届かずまたモヤモヤしながら土日を過ごし、週明け27日に先方に問い合わせをしました。
23日(木)に郵送したとのこと。現在は翌日配達ではないことをご存じなかったようです。ということは、27日着になるということで、電話では合否を聞かずに郵便を待つことになりました。
電話問い合わせが終わりほどなくして郵便が届きました。

不採用通知とともに履歴書が返却されました。

今回の不採用はダメージあったなぁ

早速、ハローワークの担当者に報告の電話をします。
担当者も不採用になったことが意外だったようで「ウソでしょ?」という信じられない様子。少々期待を持たせたことにお詫びをされたのですが、面接開始時間ギリギリだったこともあり、個人的には「でしょうね・・・」という感想。

両親にもかなりガッカリされました。
そこが決まれば両親も安心できる企業だったので期待も大きかったと思います。

私自身も決まってほしい気持ちは強かったので、「でしょうね・・・」という思いがある一方で、かなり高確率かもしれない案件を時間管理の不手際でマイナス印象にさせたことなど、自分の至らなさにショックを受けました。

1社面接を済ませていたことで「悪い意味で」余裕をかましてしまったというか、緊張感が薄れたことは大反省です。
1年半のブランク、心の病気を抱えながらの就職活動、40代という事務職希望には不利な年齢。あらゆることを総合すれば2社の不採用なんて序の口なんです。これから厳しい就活が続くと思います。それを改めて自覚し肝に銘じなければいけません。

ハローワークは落込むヒマを与えない

就職活動を始めるにあたってどんなふうに進めていくか方向性が決まっていませんでした。とりあえずチャレンジしてみよ!という感じですぐに2社の面接を受ける流れになりましたが、その過程でハローワークの担当者と「もし今回の2社がダメなら職業訓練を申し込んで訓練を受けましょう」という段取りができていました。

職業訓練は一般事務・総務事務・経理のいいとこ取りな内容で3か月間の訓練。割合としては経理の訓練時間に多くの時間を割いていて、経理未経験の私としてはありがたい内容。一般事務と総務事務は経験があるので少し退屈するだろうなという思いもありましたが復習のつもりで勉強しようという思いです。

職業訓練にも選考があり、面接と適性検査があります。
就職活動の実績も必要です。(今思えばこれが必要だったからとりあえず2社応募したのか???)
選考があると言いつつも、全て訓練に行くことを前提に話が進められているので、そこまで厳しい選考ではないのかもしれません。
それでも油断はできないので、面接対策はしっかりしていきます。
申し込み手続きは滞りなく済んで、選考日は4月7日(金)、合否は4月11日(火)に郵送で通知。合格すれば4月20日(木)から訓練が始まります。

ところが、ハローワークの担当者が職業訓練の申込み前に私を呼んで、2社目の反省会的な話をしながらこんなことを言いました。

職業訓練は訓練と並行しながら就職活動ができて、採用になれば訓練を辞めて就職することができるのね。辞めることでペナルティもないし、就職するための訓練なんだからむしろ良いことよ。
もし、おかかうめさん(実際は私の本名)の気持ちがまだ就職活動に向いているのなら、職業訓練一本に絞らないでやってみる?

追い打ちをかけるように、職業訓練の申込み担当者も(あくまでも要綱の説明として)訓練途中の就職活動が可能な事と採用になれば訓練を辞められるという説明を受けます。

ハローワークは落ち込むヒマを与えませんww

もともとビジョンがないことや、ここで職業訓練に絞ってしまうとせっかく始めた就職活動のモチベーションが低下して電池切れ状態になる怖さもあったので、担当者の言われるままに就職活動も続けていくことになりました。

※念のためですが、職業訓練には訓練終了と同時に資格が取得できるものがあります。その資格を取得したい人は途中で訓練を辞めることで資格が取得できなくなるので、ちゃんとハローワークの訓練担当者のお話を聞いてくださいね。あくまでもこの話は私のケースです。

なう(現況報告2023.4.4)

そんなわけで、職業訓練と並行して就職活動をすることになった私は、さっそくいくつかの企業を提案いただき、書類選考→面接の段取りになっている2社に応募することにしました。今後も求職情報をチェックしつつ気になるものがあれば都度担当者にご相談させていただく予定です。

3月28日(火)
書類選考を含む2社に応募するため、ハローワーク紹介状を発行してもらう。2社とも有期雇用のパート(フルタイム)で総務事務と一般事務。

3月30日(木)
履歴書と職務経歴書郵送

3月31日(金)
総務事務を募集している企業から面接をしたいと連絡あり。
4月6日(木)に面接と適性検査。

1年半の空白期間をどう伝えるか

急ではあったが、就職活動を始めた途端に2社の面接を受けることになって、感じた事があるので記録しておきたいと思います。
言葉選びが悪い部分もあるかもしれませんが寛大な気持ちでお読みいただければと思います。

書類選考なし、面接1回、履歴書のみで選考をする場合、前職からの空白の期間をどう説明するかの難しさに直面しました。
悩んだのは空白ができた理由よりも就職活動を始めた時期をどう伝えるかという部分です。

精神疾患による空白期間は企業にとってまだまだ寛容ではありません。
面接で正直に話せば、かなりの高確率で不採用だと思います。
ハローワークでも同じ見解で、前職の退職理由をどう伝えるかかなり悩みました。

ただ、個人的には嘘をついてまで面接に臨みたくない気持ちが強かったので、「パニック障害」という言葉や精神疾患とすぐに分かる言葉は使わずに、事実も含めながら理由付けをしました。

ハローワークの担当者は見解は私と同じとしながらも、こうも付け加えました。「採用担当者はそこも織り込み済みだから」と。嘘も方便というのは分かったうえで話をしているんだということを知っていれば多少気持ちが楽でしょ?なんて冗談めかした言いかたをされましたが、そりゃそうだと腑に落ちた瞬間でもありました。

ちょっと誤算だったのが、理由付けに気がいってしまい、いつまで病気療養していたのかという部分を添えることが抜け落ちてしまったことです。

1社目の面接で「この求人は昨年の秋ごろからホームページ予告をして年明けには本格的な採用を始めていましたがご存じなかったですか?なぜ3月に応募を?」と質問された時にハッとしました。
もしかしたらその企業に対する関心度をはかっていたのかもしれませんし質問の意図が正確にはわかりません。
ブランクがあって不利と思い込んでいる私には「あなたは前職を辞めてから1年半経っても仕事が決まらないのですか?」と同義に受け取ってしまったのです。

1社目の面接では前職の退職理由も聞かれなかったので、伝えるタイミングがなかったこともありましたが、同じようなケースは今後も発生すると思うので、空白期間を悪印象で終わらせないための話術(退職理由や療養機関に関することなど)を習得しておく必要があるなと学びました。

無理しないで休もう

#38の記事からお読みいただくとイメージがつきやすいかもしれませんが、パニック障害の療養を経てある程度社会復帰が可能になったといえども、心身の負荷は想像以上です。

ハローワークで手続きするだけでも緊張するし人酔いします。
慣れない履歴書や職務経歴書の作成、自分がどう見られるか客観的に分析することや、面接対策、前職からのブランクをどう説明するか・・・これが今日の明日といったタイトなスケジュールでこなさなければなりません。
とにかく間を与えません。怒涛です。

パニック障害でなくても長らく休養していた人間が始めるには体力的にも精神的にもしんどいです。
私も一日全く予定が入らず空いた日は一気に疲れが出てやる気が起こらず廃人と化し部屋でゴロゴロする状態でした。

同居する両親はどんなふうに感じているか分かりません。
一度だけ「何日か動いただけで疲れているようじゃ仕事始めたらやっていけないよ」と言われたことがあります。言っていることは正論ですが、空返事してシカトですww
個人的には社会復帰に向けて動き出しただけでも大きな一歩。

無理をしてプチンと電池切れしてしまうことが一番の恐怖。
疲れた時は廃人になったっていいと思うし、そうやってうまく付き合っていかないとやっていけないのが実情なのです。

二つ前の項目「なう(2023.4.4)」でも書きましたが、書類選考がある企業に応募書類を送りました。
ハローワークの紹介状の発行が3月28日なので本来なら翌日の29日には郵送したいところでしたが30日になりました。
29日は体調が思わしくなく終日寝込んでいたからです。
3月の最終週は生理前のPMSが酷かった事、これまでの疲れも取れない、(精神疾患者あるあるかもしれませんが)季節の変わり目は心的に不安定で体調を崩しがちです。それらのピークが29日でした。

郵送ならお金はかかるけど速達にすれば週内には先方に履歴書は届くので、体調と相談しながら、可能な限り対応をして体調とうまく付き合っていくことを実践した一例でございます。

社会復帰活動は始まったばかり

私の就職活動もとい社会復帰活動は始まったばかりです。
病気の症状も年齢も人それぞれです。
就活のノウハウも大事なんですが、私自身は病気からの社会復帰の難しさをnoteの記事やYouTube動画などの媒体で情報収集したことで、受けるであろうダメージが少しマイルドになりました。
自分の心身の状態を保つためにもすごく大事なことだと思っています。
もし同じような気持ちでいる人に届けば幸いです。



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