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私が選ばれない理由・選ばれる理由

~ 大切にしたい「なんとなく」 ~


ピッチの壁打ちの結果は、玉砕でした(--;;

「良い準備」は、あくまで自分がなかなか言葉にできていなかった思考のひとつかふたつがやっと形になっただけ。
それでも前進できたと自己満足の領域に過ぎない。
自己満足のそわそわから一夜明けて冷静になると、まだ仕事としてやっていくには形になっていないことが山積みですし、それを言葉にできたとして、このイベントでは1人の持ち時間5分。
5分で伝えられることだろうか…
それでも「今日行く」と決まっているので行くしかない。

いざ出陣。

担当者の方とお会いしてすぐ「ピッチは初めてですか?参加しようと思った理由は?」と聞かれる。

「ピッチ」という言葉も知らなかったけれど、自分の活動を知ってもらえる機会になればと思って申し込みましたと伝えると、今回の企画はすでに経験された方向けの「ブラッシュアップ」のための企画だと言われる。

確かに最初の告知ページには「ピッチナイト・ブラッシュアップ道場」「ピッチ経験者向けにさらなるブラッシュアップを目指したイベント」とあるのですが「登壇の申込みはこちら」をクリックして申込みページに行くと、参加条件に「初めての方」も書いてあったので、初参加者にも伝わったところや改善点といったフィードバックがあるのか、と思っていたのですが、ここは手違いだったようで、1/16の対象者は経験者のみだったのです。

初心者向けのイベントも2/6に開催予定で企画されているらしく、そちらに向けて、ということで壁打ちスタートでしたが、全くお話にならない。

私がやろうとしていることに、どのくらいの需要があるのか。
数値化しないと根拠がわからない。
需要があったとしても、資格も持っていない、実績もないあなたを選ぶ理由がない。

私が起業当初からどうしたもんかと思っているところをズバリ突かれました。
「形」のないものを商品としようとしているので、
 ・何を売っているの?
 ・どうしてそれを売るの?
 ・どうやって提供するの?

「何を売る」「どうしてそれを売る」の部分を、最近やっと自分の言葉にできたところでしたが、それを数値化する…うーん。

私のやりたいことは、悩みや葛藤を抱えていて、そこから抜け出せない人のために、抜け出せるための関わりを作っていきたいのですが、そもそもココのスタートアップ支援拠点に来る人やピッチに登壇する人たちは、とっくにそこから抜け出している人ですよね。

ただ今この場面は「対象者が違うから伝わらない」ではない。
全く伝わっていない。

私のやりたいことが伝わった上で「それを提供するのはこの場じゃない」と言われるならまだしも、数値化以前の問題。

門前払いと言っても過言ではない。
自分の商売が未完成なことは自覚していますが、未完成のまま出していい場所ではなかったのですねと反省。
でも必ず私に需要はあるはず…
そんなことを思いながら、帰りの電車に乗るべく駅に向かう。


帰宅ラッシュにはまだ少し早い16時過ぎ。
それでもホームには、電車のドアがくる予定のところへすでに行列。
私はホームに降りてすぐの行列ではなく、電車の最後尾あたりの列に並びました。
こんな状況でも話し掛けられる。
それも少し離れたところから、明らかに私を目指して歩い来る60代くらいの女性の方。

ここに来るまでにこんなに人がいるのに、なんでわざわざ遠くにいる私に聞きに来たのだろう。

この後来る特急列車に乗りたいようなのですが、電光掲示板に表示されていない。
さっきまで表示されていたはずだけど、トラブルでダイヤ変わったのかな?と思い、駅員さんのいる上へ戻りましょうと列を離れる。
私は特に急いではいないし、10分ほど待てば次の電車はくる。
けれどこの特急列車はそうはいかない。
この方、切符を持っている。今のところスマホや携帯電話を持っている様子はない。
駅員さんに確認すると倒木のため30分以上は遅れるとのこと。
公衆電話の場所を伝えると「助かった。ありがとね」
「なんでわざわざ遠くにいる私のことまで来たんですか?」と聞くと、
「なんかね、親切そうに見えてね」


先日行ったスカイツリーでも、
写真を撮ってほしい。
出口はどっちでしょう?
あなたが持っているものはどこで買ったのですか?

思えば学生の時から、彼氏もいない私に恋愛相談を持ち掛けてくる。
社会人になってからも、結婚もしていない私に旦那さんや姑さんに関する相談を持ち掛けられる。

なぜ私に聞くのか?と聞くと「なんとなく」

「なんとなく」は大切に。

昔アルバイトしていた接骨院で先生が言うには、
「生物(人間含め)の行動に「なんとなく」はない、必ず理由があって行動している」

カマキリはその年の積雪量を予想して、雪に埋もれない高さに卵を産む。
象はあてもなく歩いているのではない。足の裏で大地の音を聞いて、水のある場所を目指している。
人間も、例えば右の頬杖をつく人がいる。食べ物を嚙むときに左側ばかりで噛んでいて右が弱い、それを支えるために右の頬杖をつく。
あるいは右の歯に虫歯がある、など。
私はよく左の足首を捻挫していたのです。全体的に右側の筋力が強くて、右足なら踏ん張れるけれど、同じ勢いで左足で踏ん張ろうとしたら耐えられなくて捻挫すると。
それを意識して、左右10回の筋トレを、左は20回とやってみたら、捻挫しなくなりました。

「なんとなく」は大切に。
接骨院の先生から教わりました。

なんとなく、自分の直感に従って申し込んだピッチイベント。
期待した結果ではなかったけれど、自分の方向性が見えてきたような。
それも無料で。
担当者の方からしたら全く無駄な時間だったかも。スミマセンでした…

今、自分が選ばれたいところでは選ばれない。
けれど黙ってホーム立っていただけで選ばれる。

私が対話で起業したいと思ったきっかけも、この「なんとなく選ばれる」から。

「なんとなく選ばれる」」自分の在り方を大切に。
それを丁寧に表現して「しっかり選ばれる」人になりたい。

長々と書きましたが、やることは同じですね(笑)
私が選ばれる「なんとなく」をなんとか人に伝わる形にする。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。

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対話の和
/心の案内人 おかざき しずえ
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