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~ ホンモノとは ~


先日、初めて東京スカイツリーに行きました。
以前「最善を尽くす」という記事で、浅草に行ったときのことを書いた
のですが、あの時がスカイツリーが開業した年でした。

あの時は「スカイツリー、混んでるだろうな。また今度にしよ」と思って、
浅草から眺めていました。
ようやく「今度」がきました(笑)

ちょうど、自分が好きなアニメの企画展にも行ってみたいと思っていた
ので、スカイツリーとTVアニメ呪術廻戦のコラボイベント『呪術廻廊』の
チケットも取って、とても楽しみにスカイツリーに行きました。

天気も良く、展望デッキからは富士山も見えました。
人は多いけれど、マイペースでじっくり見ることができて、ひとり楽しんで
いると、修学旅行と思われる2人の女子高生に写真を頼まれました

『呪術廻廊』回廊エリア

2人とも伏黒甚爾のファンのようでした。
「伏黒甚爾のどこが好きなの?」と聞くと「筋肉!」と言う2人。


伏黒甚爾

顔じゃなくて筋肉なんだ、と意外に思いつつ「なかやまきんにくんは?」と
聞くと、

「えー、ホンモノの筋肉がいいです」

......

「見せるために作った筋肉より、実際に動いて鍛えられた筋肉?」と聞くと
「そうです!それです!」

確かにここにいる伏黒甚爾は、誰かが似たように描いたイラストではなく、
TVアニメそのままの本物。
甚爾の筋肉は、きっと実際に動いて鍛えられた筋肉。

彼女たちの言う、本物の筋肉ですね。


こんなに難しく考えることはない。
わかってますよ(笑)
ただこの時、自分が中学生の時に「ホンモノのキャプテンですね」と
言われたことを思い出したのです。



バスケ部に所属していた中学時代。
3年生が引退して、キャプテンに選ばれた。

部室のカギの管理や連絡事項を部員に伝えるなど「責任感」としては
キャプテンらしくできたと思いますが、正直バスケのプレーとしては
全然キャプテンじゃないよな~と自分では思っていました。

私のイメージする「キャプテン」は、自ら点を取り、チームを支えて
けん引していく大黒柱。
スラムダンクで言うなら、赤木さんや牧さんでした。

実際の私は、点取りには興味なく、ディフェンス好きでした。
恐らくバスケを知らない人が試合を見たら、まず記憶に残らない選手
だと思うのです。地味だから。

ところがある日の練習試合。
相手の学校の体育館で試合を終えると、相手側の学校の生徒(女子)
2人が私に話し掛けてきたのです。

「ファンになりました」と。

!???

他校の1年生で、しかもバスケ部じゃないんです。

演劇部なのですが、即興の練習のためにと、いろんな部活の試合や
練習試合を見て実況するといった練習をしていたようなのです。

いろんな部活を見てきた彼女たちが、私の大きな声と声掛けの
タイミングがとてもチームを引っ張っているように見えたらしく
「ホンモノのキャプテンですね」と言ってくれたのです。

確かに私は、自他ともに認める、よく通る大きな声が出せる人
ではありました。

ただ私が試合中に声を出していた理由は、オフェンスに貢献し
ない分、せめて声出そう、とか。
疲れてくる試合終盤、自分に言い聞かせるためにも、とか。

そして一番の理由は、チーム自慢の長身の2人のうちの1人が、
ちょくちょくファールをするんですね。
5回ファールすると退場になってしまう。
チームとしてはとても不利になるので、3回目で一度ベンチに
下げるという、バスケ界でのお決まりな流れがあるのです。

で、その時にベンチに下がった彼女、あるいは退場してしまった時、
代わりにそのポジションに入るのは、当時のチームでは私だったの
です。

私はチームの不利とか関係なく、代わりにゴール下のポジションに
入るのはとても疲れるから嫌だったんです。

自分の中ではこんな理由でしたが、声を出すのは確かにチームの
ためにもなるし「まあ、いい事じゃないか」とは思っていましたが、
到底「ホンモノのキャプテン」ではないですよね。

なので、この他校の後輩には「なんという大きな勘違いを!??」
と思い「ウチにはもっと派手に点を稼ぐカッコイイ選手がいるよ、
誰かと間違えてるんじゃない?」と言うも、
「いえ、点を取るよりカッコイイです」と追い討ち…

バスケ部じゃないのに、すごい視点で見てるんだな~と演劇部の
2人に感心すると同時にすごく罪悪感を感じる。

ただこの「自分のための声出し」は、いつしかチームのためのもの
となり、この後、高校、社会人になってからもキャプテンを任される
「責任感」や「信頼」となったと思います。

自分が思う「理想のキャプテン」になることはできませんでしたが、
「キャプテンを任される」という事実が、私を「本物のキャプテン」
にしてくれたのかなと思います。



ホンモノの筋肉
ホンモノのキャプテン

自分が考えるホンモノと、相手が求めているホンモノ

それが一致しなくても、自分が考えるホンモノになろうと
行動することが、いつしか「本物」になる。

今、自分がやろうとしている「対話」という事業。

クライアントさんとの「本物の信頼」を築けるように、
自分が考えるホンモノを発信し続けていきたい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。

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対話の和
/心の案内人 おかざき しずえ
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