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〜 後悔のない人生を 〜


日ごろ感じている気持ちを、相手に素直に伝えられない。
なんだか照れくさくて、今さら言えない。
皆様にもこんなことはないでしょうか。

私も経験がありました。
いつも楽しい話をしてくれて、その話の中で私にとっては新しい気付きを伝えてくれる年上の友人がいたのですが、私は「いつも友人の話を聞いて笑っているだけだな。今日会ったら「ありがとう」と言おう」と思っていたのですが、その日の朝、その年上の友人は交通事故に遭って亡くなってしまったのです。

伝えたいのに、伝えられない。
やりたいと思っているのに、やっていない。

なぜ伝えられないのか、やらないのか。


話を始める前に、この話の中での言葉の定義を説明します。
「覚悟」 → 心の準備、困難な事態への心の準備
「決断」 → 未来に対して行動を起こすこと
※辞書には「意志を決める」が最初に出てくるのですが、この話の中では「行動する」ことを定義とします。
決断に似た言葉として「判断」があるのですが、
「判断」 → 過去の事象について検証すること
決断は未来、判断は過去です。



話を戻しますと、日ごろ思っている気持ちをなかなか伝えられない。
皆様にも経験があるのではないでしょうか。

心の準備ができていないから言えない、そう思っていないでしょうか。
準備ができたから行動する。
覚悟ができたから決断する。

人が行動を起こすのときは逆なんです。
行動するから準備ができるのです。
決断したから覚悟ができるのです。

私の経験話だと「今日伝えよう」と覚悟を決めて行動しようとした、と思うかもしれませんが、私は判断しただけなんです。
今までのことを思い出して「今日伝えよう」と判断した。

「ありがとう」と伝えたら「ありがとう」と受け取ってくれるだろうか。
それとも「いきなりなんだよ、やめろよ」とうれしいけど恥ずかしい。
そんな態度を取るだろうかと未来を想像したけれど、この未来での心の準備はできなくなってしまった。
私の未来には、自分の気持ちと相手の気持ちも必要だったからです。

自分がこう言ったら、相手はこう返すのではないか。
その時に自分はうれしいだろうか、悲しいだろうか。
こうして思いを巡らせることも心の準備のひとつかもしれませんが、それだけでは自分の未来を実現させることはできません。

できなかったらどうしよう、断られたらどうしよう。
相手がどう思うか、この先どうなるのかなんて誰にもわからないのに、不安ばかり大きくなって動けなくなる。
それでもやりたい、後悔したくないと思うなら決断する。
行動するしかありません。

気持ちを整理して、勇気を出して行動した。
そこで終わりではないですよね。

自分がこうなりたいと想像した未来に対して行動を起こしたとき、
現実がどう動くのか、その時に自分の心がどう動くのか。

知りたいのはここからですよね。

行動することから準備が始まるのです。
覚悟は一瞬かもしれません。
この想像ではない、現実に対する心の準備が自分の未来なのです。

また、やりたいと思っているのにやっていないこと、ないでしょうか。

やりたいけど、自分には才能がないからできない。
自信がないからできない、と言う人がいますが、
自分がやってもいないのに「あの人はスゴイからだよ」「才能あるからできるんだよ」と言うのはその人に失礼だと、私は思います。

「スゴイ」になるまでに、コツコツを積上げた努力があるのです。
才能やセンスは、確かにある人ない人あります。
でも才能があるから「スゴイ」ではない。
才能を活かし続けて「スゴイ」になっている。
センスを磨き続けて光らせているのです。
それを「才能があるから最初からできるんだ」と言うのは、とても失礼なことだと思います。
自分でやってみないことには、そのすごさの本質もわかりません。

相手に「スゴイ」と言ってもらえたら自信になるのか?
そうではありません。

確かに、相手に喜んでもらえたという嬉しさにはなる。
自分の喜びでもあると思いますが、
「自分を信じる」というのは
「どんな未来に対しても自分は行動できる」と信じること
です。

先のことは誰にもわからない。
不安、怖さ、緊張、迷い、全部ひっくるめて行動した結果が、
相手に高評価だった、成功した。
そうしたら、次の未来を見るはずです。
次も成功するためには、同じ手順でやればいいのか。
もっといいものにするには、どうすればいいか。

行動した結果が、期待したものではなかった、失敗してしまったら。
何がいけなかったのか、別のやり方の方が自分は得意なんじゃないだろうか。

成功でも失敗でも、結果が出た瞬間に次の準備になるのです。
決断して覚悟ができる。
そうして行動することが自信になるのです。

そう言われても、
落ち込むこともあるし、一歩踏み出せないこと、いろいろあると思います。

まずは、自分にできることから始めませんか。

相手に伝えるのが恥ずかしいなら、まずは鏡を見て、自分に「ありがとう」「ごめんなさい」と伝えてみましょう。

自信がないのなら、
毎日、鏡に映る自分に「大丈夫、きっとできる」と言ってみましょう。

日常生活の中でも、
朝起きれた、歯磨きできた、ごはん残さず食べた。
こんな些細なことでもいい。
自分に「できた、できた」と言ってみましょう。

そんなこと言ってどうなるんだ?と思う人もいるでしょう。

どうなるか、やってみましょう。

とりあえず1か月毎日、やってみましょう。

きっと「何か」感じます。

自分に伝えたいこと。
誰かに伝えたいこと。
自分の内に秘めておきたいこと。

何を感じるかは、やった人にしかわかりませんが、
必ず、今とは違う未来が見えてきます。

自分と向き合うという決断と覚悟です。


生物の命は、常に死と隣り合わせです。

自分と向きあって、自分を信じることができれば、
いつ終わってもいいと思える「今」を生きていけます。

自信を持って生きている自分を想像して、決断する。

そうすれば、今この瞬間、
覚悟を持って生きていけるのです。

後悔のない人生を作っていきましょう。


今回の記事内容を
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【 決断と覚悟 】


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。

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対話の和
/心の案内人 おかざき しずえ
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