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♯9 転職

皆さんこんにちは。こんばんは。今日は転職について話そうと思う。

離職率

厚生労働省による「新規学卒者の離職状況」という調査があり、平成26年3月の調査結果によると、大学を卒業して3年後の離職率は、全体で32.2%となっているようだ。
この調査結果を別の視点から言い換えれば、大卒者で3年後に定着しているのは7割弱であることが分かる。

申し出

去年の4月から一緒に仕事をしていた、今28歳の女性社員がいる。上記の新卒の離職状況には当てはまらないものの、関西では有名な関関同立の一つを卒業し、我が社に入社。

その女性社員が3月末で退職することになった。年休消化の関係もあり、昨日が最後の出勤日だ。彼女は4月に今の部署に来るまでは全然異なる業務内容であり、ほんとにこの1年よくやってくれてたと思う。
仕事に漏れがないか、しっかりとノートに書き込み、電話での照会は分からないことはしっかりと先輩、上司に確認して対応していた。
私が彼女の年齢の時などはとてもそんな仕事ができていなかったと思う。

退職をして他の会社に転職をしようと考えていることを打ち明けられたのは、去年の10月の頭ごろだった。私の部署に来てまだ半年足らずの時だ。
「寝耳に水」とはこのことを言うのだと思うほど、全く想定していなかった。
それほど熱心に仕事をしているように見えたからだ。
だから、彼女からそんな言葉が出た時はほんとにショックだった。

詳しくは記載できないが、私の会社には内部試験があり、彼女は一昨年、この試験に合格し、昨年から会社では上部機関とも言うべき、私の部署に来ている。
冒頭に3年の離職率の話をしたのは、このためだ。
内部試験を受けて私の職場に来るのは毎年30人ほどいるが、3年後には7割弱になるほど、定着率が悪い。
これは昔ほどではないにしろ、なかなかの激務だからというのが、一番の理由だろう。

退職理由

退職の理由は、給料が安いと言うのもあるが、「思ってた仕事ではない」というのが一番の理由のようだ。
この部署にどれだけの夢を持ってきたのだろうか…
そんな彼女は医療事務の仕事に興味があると言う。
こう言っては何だが、医療事務も給与安いだろう…などと思っていた。
ただ、彼女の夢を応援したいと言う気持ちもあるが、できれば思いとどまってくれないかと、何度か飲みに誘い話をしてみたが、結局退職と言う答えは変わらなかった。

私の場合

そういえば私も入社してすぐの時は毎日のように仕事が嫌で退職したいと考えていた。
特に私には在学中に取得した行政書士、宅建士、入社前に取得した簿記2級などの資格があり、これがあるから尚更、辞めてもなんとかなるのでは?と考えていた。
それでも今続けているのは妥協でもあり、諦めでもあり、なにより、入社するのにかなり苦労して勉強し、なんとか入社できたのだから、ここで頑張ろうと言う思いもあったんだと思う。
もちろん、入社後4年ほどで結婚、子供ができてからはそれどころではない。

これから

昨日送別会をしたが、来週には最終面接まで進んでいる会社があるようだ。
「落ちるかも知れない」と、会社名、業種とも教えてくれなかったが…

転職。もうすぐ48になる私にはさすがにできない選択肢だと思うが、せめて彼女と次会ったときには、「こんないい会社に転職することができました」という言葉を楽しみにしたいと思っている。

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