あるこーる入院日記 その26
2023年2月7日(火)
8時6分おはようライン。
「2月10日金曜退院よろしくお願いします」
あんなに8日にこだわっていたのに、10日退院で決着。
夫が自分で退院日を決めたということが大事だと思う。
夫の問題は、夫の問題。
私が決めたり肩代わりすることではない。
折に触れ、思い出さなきゃいけない。このフレーズ。
2月10日の退院だとすると、ちょうど1ヵ月の入院期間になる。
この1ヵ月は夫にとって何のプラスになったかは私にはわからないけど
私にとっては、じっくりクラフトを勉強したり、節酒にチャレンジして結果断酒に成功している方のブログを読んだり、とにかくアルコール依存症について、じっくり取り組む良い期間だった。
また、自分1人だとできないと思っていたことも結構やれた。
周囲の目が不安で夫がアルコール依存症で入院していることが負い目だったが、わかってくれる人には話せて、あんまり関係ない人には適当にごまかせたこと。
これは今後の入院の場合にも使えるスキルだと思う。
依存症で入院中したご家族の方が、本人退院したらすぐ飲んだとか、入院中に飲み会の約束を患者同士していたとか、あるあるですよと声をかけてくれたツイッター仲間さんの言葉が本当に嬉しかった。
午前中は夫の寝室にすべく、使ってなかった和室を掃除。
隣の和室との間の欄間の隙間をふさいだり、破れていた襖をリペアしたり、久しぶりのDIY楽しかった。
後は木曜日にベッドがやってくれば、掛け布団をセットして完成だ。
本当はスリムサイドテーブルも一緒に届いてくれたら、仕事机ができて、もっと完璧だったのになぁ。
夫の退院が早まって残念。その点は。
午後に友人、Yさんと待ち合わせてランチ。
夫の入院から手伝ってもらった彼女に、退院が今週金曜になったことを伝える。
予定していた10週間の入院期間には到底届かなかった。
「もう退院して大丈夫なの?入院したらあっさり洗脳されて断酒すると思ったのにな。治らない病気なんだね」
そういった話をする。
彼女のコメントに共感できる部分と、やっぱり一般の人と家族の立場での壁を感じたり。
そんなにうまくいくわけないじゃんと思ってた私と、入院したらかなり治療できるんじゃないかと思っていた彼女。
退院したら、毎日のスケジュールを作って規則正しい生活をするように提案してみたらとの事。
私からは、本人がそう思って、スケジュールを作るなら手助けはするけど、それを私が考えて本人に押し付けるのは意味がないと思うと伝えた。
何が正解かわからないけど、自分で考えて回復しなければ結局のところ脳の回路は変わらない。だから家族は見守ることしかできないのだと、今の私はそう思っている。
家に帰ってTwitterを見たら家族の方が
夫が退院してきた時、いつも飲むときに使っていたグラスを処分したり、いつも飲むときに座っていた椅子を撤去したり、環境を変えることが大事だったとつぶやいていた。
私がやってることも意味がありそうだなとほっとする。
あのブルーの大きなグラス。
私が大学生になって上京したときに、そこら辺のスーパーで買ったグラス。
全然使ってなかったのに大量にお酒が入るので、夫が勝手に使っていたグラス。
私のなのに、処分しなきゃいけないのか。ブルーになるな。
そして今夜も0時を回ってしまった。
生活リズム、やばい。
明日は水曜日なので、11時からの病院の断酒会に出席しなきゃ。
ついでに退院挨拶に、周りの人に配るようのクッキーを持っていくこと。
金曜日かぁ、どんな気分になるのかな?退院日は。