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孤独なおじさんの日曜日
前回の記事に書いたが、休みだった土曜が出勤になったので、なんとなく陰鬱な気分で迎えた日曜の朝。
いや、 NOと言えない自分も悪いのだけれども。
それはわかっているが、モヤモヤする…。断れない自分の性格につけ込まれた感が残って、なんとなく気分が荒む。
…こんな気分を晴らしてくれるのは、もうアレだ。
可愛い子しかいない。
お金払ってでも可愛い子に癒してもらうしかない。
だって孤独だもの。
おじさんだもの。
プライベートで会ってくれる人とかゼロだもの。
もう周りに白い目で見られてもいい。引かれてもいい。どうせ孤独だし、欲望に正直になってやるさ。
ていうかさ、そういうサービスがあるってことは、当然需要があるわけじゃない?
で、人はそのサービスを利用して心の隙間を埋めたりしてるわけじゃない?
何も恥ずかしいことなんてないじゃない?
そんな言い訳がましいことを1人で並べ立てつつ、可愛い子のいる所をネットであちこち調べ、とある場所に狙いをつける。
ここにいる君に決めた。
そうと決まればさあすぐに出陣だ。
玄関を勢いよく開ける。
そのまま駐車場の愛車へ真っ直ぐ向かい、運転席に着座。ここまで来たらもう後戻りはないぞ。
ネットで見つけた、その好みのカワイコちゃんのいる所は高速に乗って1時間半ほど。少し離れてるのがかえって欲望を刺激する。
今までにない軽快なアクセルワークで高速を飛ばし、あっという間に目的地に到着。欲望に勝るパワーは無しってね。知らんけど。
へへ、さぁていよいよだな…。
どうやらココは前金制のようだ。支払い場に貼ってある複数の写真がまた心を弾ませる。どいつもこいつもいい表情(カオ)してやがるぜ…
でもここまで来て写真詐欺とかやめてよね。
そんな不安も少し抱きつつ、さぁ、目的の子とご対面。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153696923/picture_pc_3da4432c308efcaa93cb6a26420573d6.jpg?width=1200)
すっごいかわいい。
やだなにコイツら。写真よりイイじゃん。
自ら撫でられに寄ってきやがるんですけど。グヘヘたまんねぇなぁオイ!
カピバラをモフモフしてる子ども達に負けず40超えのおじさんも参戦。
あ、いや、順番は守ったよ。
で、なんとまあ、アタイと同じような単身のオッサンも2〜3人ほど。1人でのこのこ動物園に乗り込んでくるとは…お主らもやるのぅ。
で、カピバラスペースにしぶとく居座る複数の単身オッサンら。
なんだお前らもカピバラ目的か?皆考えることは同じなんだな…
もちろん単身で動くようなオッサン達だから、お互い声をかけたりするどころか目を合わせたりもしない。コミュ障なところまで同じか…
しかし目を合わせずとも、あの時カピバラを通じて肌で感じた確かな一体感。
複数のオッサンに囲まれたカピバラという異様な空間の中で、誰もが心に「同志よ」という言葉を抱いたであろう。
そうしてお互い声をかけることもなく、おそらく二度と会うこともないであろう同志の姿を1人、また1人と見送って漢たちはそれぞれの世界へ戻っていくのであった。
いや何の話やねん。