配達ドライバーの悲痛な叫び
お願いだから不在ほんとやめて。
再配達すんごい大変だからほんとにやめて。
やむを得ず不在にするなら、「不在置きOK(できればその置き場所も記載)」の札でも掲げておいていただきたいです。
その不在置きもダメなら、せめて在宅してる日時を記載したメモ書きをわかりやすい場所に置いといてもらえると助かるです。
・・・わたくし、中型トラックで企業やら個人宅やらに配達してるドライバーなんですけどね。
多いんですよ。不在。企業でも個人でも。
特にさ、企業は別としても個人なんかは大半は自分でネットやらで購入した品物なわけよ。
ってことは、おおよその配達される日ってわかるわけでしょ?
なのになんで平気で留守にすんのよ。
しかもそういう留守のお客さんって、伝票に記載された電話番号に連絡しても高確率で出てくれないし。おそらく知らない電話番号からの着信だから出ないんだろうけど。
けど連絡もつかなきゃ、再度配達行くにも何日何時ごろ行きゃいいのかわからんやん。再度行ってもまた不在、なんてのもザラにあるし。何回来させる気なのよ。
しかもタチ悪いのは、置いておいた不在票が無くなってる(=一度配達が来たのを把握してる筈)のに連絡もしてこない上に、こちらからの連絡は無視した挙句また不在、なんてのもある。
あのねぇ・・・アナタ方が考えてる以上に再配達って大変なのよ?
再配達が大変な理由その➀
まず単純に時間の無駄。場所によっては大幅な遠回りを繰り返すことも当然ある。
昨今はドライバーの労働時間を短縮することに運送屋も躍起になってるし、ドライバー自身もそれに対しての焦りもある。だからこれでもなるべく迅速な作業を心がけているんですよ。
それから、「いや、自分がさっさと仕事終わらせて早く帰りたいだけでしょ?」とお思いの方。違います。
ドライバーによっては、配達終わった後に集荷をする場合もあるんですよ。集荷した荷物は営業所に持ち帰って、また他のトラックに載せて発送するのですがね。そのトラックは出発する時間がだいたい決まっているので、再配達で手間取って時間が遅れると、トラックが出発してしまって集荷した荷物を発送できなくなるわけで。もし集荷元のお客さんが、その荷物の配達日時を指定してたら、その日時通りに届けられなくなるのですよ。
我々は配達だけでハイ終わり、ってわけではないのです。早く帰りたいからでなく、その後の業務に支障をきたすのが怖いのです。
理由その②
軽バンじゃなく、中型トラックが配達する個人宅の荷物・・・ということは、だいたいが大物。家具や家電の類、あと人工芝(クソ重い)とか。
で、特に個人宅って、わりと狭い路地の奥が配達先だったりすることも多いのよ。
となると、そこに入れないトラックを離れた場所に停めて、荷物を台車に乗せるか抱えるかして配達先まで運ばなければならない。舗装されてない道だったりすると、台車にすら乗っけられんのですよ。
これでもし不在だったら、またクソ重たい荷物抱えてトラックまで戻るんすよ?無駄の極みですよ。
「いや荷物持って行かず先に在宅の確認しに行けばいいやん」って思ったでしょ?もちろんトラックからの距離がある程度近けりゃそうする。だけどね、それすらする気も起きない程距離の離れた家もあるんすよ。確認しに行ってる時間すら惜しいし、夏なんかはそれだけで無駄な体力もってかれる。なら一発で配送できる希望に賭けますよ。
理由その③
当然ドライバーは毎日効率よくルートを回れるように考えている。てことは、荷物もその順番通りに降ろせるよう、そして出しやすく、かつ全ての荷物が荷崩れしないように積み込みをしている。それと、荷物同士がぶつかって傷つけないようにもしている。
だから不在によって配達の順番が狂うと、その後の荷降ろしに支障が出てくることも多々ある。先述のような、個人宅のデカい荷物を降ろせずに残したままだと、他の荷物を降ろすのにすんげぇ邪魔になる。
トラックの荷台がスカスカならさほど支障はないけど、パンパンに積んでる時にデカい荷物一個でも降ろせなくなるのって、めちゃくちゃめんどくさいのよ。
状況によっては荷崩れの危険も出てくるから、積み直しをしなければいけない場合もある。そうなると、またしてもここで無駄な時間を食うのです。
・・・というわけで、再配達はドライバーにとってひたすら重めの負担でしかないのです。
縁あってこの記事を読んでくださった方の中には、普段から再配達にならぬよう気を遣ってる人もいるでしょう。そうでない人も、ちょっとでもこのことについて意識してくださったら、きっと全国のドライバーさん達も泣いて喜ぶと思うのです。
一方的な発信になってしまって恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。おじさんは今日も安全運転を心がけます。
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