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285 義母の終活④~お互いが困る前にできる側から手を差し伸べることが大事。
《前回の話》
義父の死後、認知症が急速に進行している義母は最近、週1でデイサービスに通っています。
最初の頃は嫌がってしくしく泣いたり、直前になっても全然準備ができていないなど、表現は良くないですが随分手を焼くこともありました。
デイサービスを利用する曜日は家族全員が仕事など用事で出掛けているため、自宅事務所に居る私が予定の少し前に準備を手伝っていました。義母が出掛ける前に薬を飲ませたり準備を手伝うなどしてから迎えに来るデイサービスの方に世話を引き継いでいたのですが、いつもギリギリまで手こずっていまして。
前日には準備したはずなのに急に「アレがない、コレがない」と言い出して、挙句の果てには「もういい。行きたくない」とゴネるのをなだめすかして見送っていたのです。しかし、それが2週間前から急に楽になりました。朝、いつものように予定の少し前に手伝いをするために訪問すると、既に玄関の外で準備を終えて待っているのです。
これには助かりました。平日の朝で私も仕事の準備や打ち合わせなどに追われる慌ただしく貴重な時間帯でもあります。妻曰く、「多分、行くのが楽しくなってきたんじゃないかな」。なるほど、そう言われてみれば近所の誰それが一緒に行くことになったとか、皆で歌を歌ったとか、レクリエーションの一環でカフェに連れて行ってもらったとか、楽しいエピソードを聞かせてくれるようになったので。
ただし外に出て待ってくれるのはいいのですが、予定の時間より随分早く出てしまうので、今度は「全然迎えに来てくれない」とか愚痴を言うようになってしまったのです。これも認知症の一種でしょうか。まぁ楽しみにしてくれるようになったのはいいことですが。
他にも色々とトラブルが続出してはいますが、問題発生は当たり前と認識して、お互いが楽しく穏やかに生活するために、そしてお互いが困る前にできる側から手を差し伸べる配慮を心掛けることが大事ですね。
終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃う一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。
岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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