活動の裏にある想いと強さとは
今回初めて担当させて頂きます、ライター部所属 副部長のはるみと申します。
にょーるさん(ライター部 副部長)からこの企画があがったとき、私は真っ先に彼女のことを思い浮かべました。
ジョーブログのジョーさんを知っている人はYouTube等の配信で、様々なイメージをお持ちかと思います。
今回この企画では普段スポットの当たることのないサロンメンバーをピックアップしていきますね。
今回の対談相手は志賀麻美さんです。
●あさみさんの主な活動内容
・ジョー君の一日をクラウドファンディングで購入
・仙台にて主催でトークイベント開催
・イベント開催にあたり、自身のクラウドファンディングに挑戦
・定期的に東北にまつわるイベントの開催
そして、これから本格的に始動されるはっぴーす!での活動
私は彼女がたった一人で行動し続ける姿に感銘をうけていました。
そこまで彼女を動かすものは何なのか。
Facebookを開けば、あさみさんはいつもなにかしら行動をしていました。クラウドファンディングの呼びかけもそうだが、チラシを作成し配っている姿、チラシを置いてもらえるお店を転々と回っていたり、話を聞いてくれる人にはジョー君の本を片手に直接会いに行っていました。
そして、それらを細かく投稿していました。
特別にお金があるわけでも、たくさんの人脈があるわけでもない。それでもいつも一生懸命、誰かに呼びかけていました。
あさみさんとの出会い
私が初めて彼女を知ったのは、約1年前の第一回ジョーズクラブのオフ会でした。
私はこの日幹事のひとりだったので、たくさんの人と接してはいたのですが、受付やらの仕事もあり一人一人と話ができていたわけではありません。
それでもあさみさんのことはよく覚えていました。
というのも、帰り際に彼女と交わした握手がとても印象的だったからです。
今思うと、なにか通じるものがあったのかなと思います。それがあの握手でつながったのかもしれません。ずいぶんロマンチックに書いてしまいましたが、本心です。
初めは、目がキラキラしていてとても可愛らしい女の子という印象でした。
握手を交わした以来、一度も会ったことがなく、ずっと話を聞きたいと思っていたので、改めて機会をくれたにょーるさんに感謝いたします。
志賀麻美さん
笑顔の裏にあった年少期の闘病生活。教室のベットの上で過ごした学生生活。
はるみ:今はすごく活発で明るい印象があるけど、小さい頃はどんな子だったのかな。
あさみさん:性格は変わってないなと思うんです。けっこう昔から黙々とこなすというか。口数は多いタイプではなくて、クラスで1・2番目に大人しいタイプでした。
普段の活動的なあさみさんを見ていた私にとっては意外な答えでした。
そのあとも探るような質問をしていきましたが、あさみさんはなんでも笑顔で話してくれました。
私が記事にのせていいものなのか迷いましたが、彼女の強さや魅力を形成する一部だと思うのと、今後の彼女の活動にも関連のある部分だと思うので触れさせていただきます。
小児がん~小学生のころ
あさみさんは幼い頃に小児ガンを患い、入退院を繰り返す日々があったそうです。まだ幼かった少女の記憶に病院での時間が退屈だった記憶があります。抗がん剤の影響で髪の毛が抜け落ちたつるつるな頭を気に入っていたと言っていました。きっとそれほど物心のつく前の幼い時期だったのだと思います。
その後、奇跡的に回復し、小学生のころ。プールの授業中に腰に激痛が走り、体の成長とともに骨が曲がるという抗がん剤治療の後遺症が発症。そこから運動禁止の生活。
中学生のころ
骨の成長が落ち着いてきた中学生のときに、全部の神経を一時的にきり骨を整えるという、10時間にも及ぶ大手術をしました。そのあとは寝たきりの状態が続き、一人で用を足すことも食事もままならなかったそうです。半年ほど入院してから車いす、歩行器と順に段階を踏み、学生生活に戻りました。しかし勉強についていけず、できた人から座ってくださいという、授業中によくあることに恐怖感を抱くこともありました。次第に、腰を理由に学校に行かないことが増えていきました。それでも先生のサポートでなんとか卒業することができたそうです。
高校生のころ
高校は卒業したいと思い、通信制の学校へ進学。その学校は教室のベットの上で勉強をすることを許してくれましたが、通学するたびに教室の隅にある簡易ベットを広げ授業を受け、授業が終わると片付ける。いつも決まった時間の授業を受けるわけではないから、先生が変わるたびに説明をする。時には、なんであなたはいるの?と言われてしまうことも。
たった一時間の授業でも体はきつく、友達を作る余裕すらない。学校への登校は心身共に疲労していったのだといいます。学校へいくのは辛い…でも卒業はしたい…という思いだけでなんとか卒業されたそうです。
彼女は当時を振り返り、幻聴が見えたり幻覚がみえたり、自覚はなかったがうつ状態だったのだと言っていました。
私は笑顔で話す彼女の裏に当時のあさみさんを重ねてしまい、目が熱くなってきてしまう時がありました。けれど、笑顔で話している彼女の強さを前にこれを勝手に美談にしてはいけないと思い、なんとか引っ込めました。
そばで支えていてくれた人
彼女のずっとそばで励ましてくれていたのはご家族と、お姉さんでした。お姉さんは何度もあさみさんのsnsで見かけていたので、私も勝手に親近感を持っています。
お姉さんはあさみさんがいくつかの出会いや行動とともに道が開いていっていると感じていたとき、
「あさみはずっと運を貯めてきていたんだよ」
と伝えてくれたそうです。
ずっと近くで見てきていたお姉さんだからこそ、この言葉には温かく前向きですべてを肯定してくれるような強さをも感じるのだと思いました。
きっと、あさみさんと同じように素敵な方なんだと思います。
学生生活が終わり、体も少しずつ自由が利くようになり、社会人となった彼女は会いたい人や気になる人にその足で会いに行きました。
絵本作家のぶみさん、ホームレス小谷さん、キングコング西野さん、その縁で出会った人たちや経験も、全て今の自分に繋がっていると言います。
ジョーブログとの出会い
あさみさんは小さい頃から可愛いらしいようなものより、ヒーローなど強くかっこいいものに憧れていたといいます。
ジョーブログのジョーさんも、その一人だったのでしょう。同い年のジョーさんのトークイベントを初めて聞いたときは、熱量のあるメッセージや、経験から出てくる言葉、それら自分に必要だった言葉が滝のように入ってきて、涙が止まらなかったといいます。
あさみさんは自分の受けた感動をもっとたくさんの人に知ってほしい、地元の仙台でやりたいと思ったそうです。
そこからあさみさんの挑戦は始まったのかも知れません。
その後、オンラインサロン ジョーズクラブができました。その第一回目のオフ会で、まず本人に伝えることにしました。
オフ会でジョーさんとりょうやくん(ジョーブログ マネージャー)に伝えましたが、仙台へ帰ってからも葛藤はあったそうです。
あさみさん:帰ってからもずっと考えていて。周りに話をしても、高すぎないか、とか。なんでそんなことするの、とか。なんでやりたいかはわからないけど、自分のやりたいことをかなえてあげたいなって思った。
“自分のやりたいことを叶えてあげたい”というとてもシンプルな言葉は、胸に響くものがありました。
そしてこの日のオフ会で知り合った人たちとは今もお互いを応援し合う仲間だといいます。
ひなた君(左) ジョーブログ弟分YouTuber ジャックジョーカー
ねりなさん(右)
ねりなさんはライターのお仕事をされていて、今回私が初めて対談をする際に相談に乗っていただきました。ありがとうございました!
ジョーさんの1日を購入、自らクラウドファンディングも始める
のちに、ジョーさんのクラウドファンディングにて’’ジョーさんの一日’’の購入を決め、仙台トークライブの開催も具体的になっていきました。
イベント開催の経験もなく、会場の費用やチケット代金など計算をしていても採算がうまくいかないとき、りょうやくんに相談をするとクラウドファンディングを提案してくれたといいます。
あさみさん:ジョーくんやりょうやくんにいっかい話してからやるようになっていったのかなって。イベントの主催もしたことないし、いきなり100人規模の一般のひとにむけてを一人でやったから。自分の衝動のままに動いてみたら結果的にはお金もプラマイゼロになるし、そこで得られるものが大きかった。毎日動いていました。知っているノウハウはすべて行動に移して、無駄なことってないんだなって。
りょうやくんに対してもすごくリスペクトしていて。チャレンジャーなジョー君のうらでサポートだったりメンタルのケアもそうだし、すごいと思う。私の活動にも親身で協力的になってくれています。
イベントに向け活動する中で時には批判を受けることもありましたが、あさみさんは今やるべきことに集中しました。
snsでの呼びかけはもちろん、自ら人の集まるところや、チラシを置いてくれるお店に足を運び、出来ることをこなしていきました。
イベント当日。
円陣を組んでいるときにふと感じたもの…
それは学生生活で経験することのなかった青春を感じたといいます。
イベントはもちろん大成功でした。
仙台ならではのアットホームな空気感と、あさみさんが主催ということもあり全体の暖かい雰囲気が写真からも伝わります。
当日は一般の方以外もご来場されていました。
あさみさんのご家族はもちろん、仲の良い友人たち。
あさみさんの第一歩となった、第一回目のオフ会で仙台でやりたい!とジョーさん本人に伝えたとき見守っていてくれていた2人の仲間、ひなたくんとねりなさんも来てくれていました。他にもジョーズクラブのそらさんも。
はっぴーす!での活動をしている方も来ていたので、当日はあさみさんの大切な人達が集まったのだと思います。
写真は他にも沢山あったのですが、今回はジョーズクラブとはっぴーす!の方をメインに載せさせて頂きました。全員の方を紹介できなくて申し訳ないです。でもたくさんの方にあさみさんは感謝の気持ちを伝えていました。
その日の打ち上げでの、ジョーさんとの会話も話してくれました。
あさみさん:ジョーさんは行動を見ているから、口だけの人もいっぱいいると思うんですよ、本人にやりたいんですって。でも実際に行動した人を見てくれるんだなって。打ち上げでも、ありがとうな~って。あさみちゃん何かやりたいことあるのって聞いてくれて、実は病院でイベントをやりたいんですって言ったんです。入院してる子たちは面白いものに触れる機会って少なくて、街中でやっている気軽な路上ライブのような。親とかが決めた大正解なものだけじゃなくて、面白いものに触れる機会に触れてもらえたらって思っているんです。いろんなものをみて、これ面白いとかつまらないって思ってもいいんです。ユニークな人とか体験を届けたくてっていう、わたしの話をジョー君はずっと真剣に聞いてくれていた。
イベントを終えて、
あさみさんが当時Facebookにあげたものを引用させて頂きます。
“東北初開催!!
ご来場頂いた皆様、応援、協力してくれた本当にたくさんの皆様、ジョーさん、そして最高のスタッフ。
ありがとうでは伝えきれないです。
震えながらジョーさんの1日30万円の決済ボタンを押したクリスマス。
その先に見た、みたこともない景色。
26年間生きてきて、今までの、私の全てが繋がった瞬間でした。
遠くから来てくれたり、大ファンで泣いてる人がいたり、ジョーさんを知らないけど来てくれた友達。
ジョーさんを東北に呼んでくれてありがとう!の声が本当に嬉しかった。
そしてなんと、5月末からのアフリカ縦断後、帰国イベントでジョーさんがまた仙台に来てくれます!!!
本当に本当に皆さんと全てに、ありがとう。
ビビってやめるか、ビビってもやるか!
正解なんか、知らん。
欲望のままに、人生散らかせ!!!!!!!
挑戦させてくれたジョーさん、本当にありがとう!!!!!!!!
最高のミライへ、みんなでレディゴー!!!!!!!”
お金には決して変えられないもの、あさみさんはかけがえのない経験を得たのだと思います。
マイルール
対談では、ジョーさん達に対して気をつけている、あさみさんのポリシーの話もしてくれました。
“どんなに距離を近く感じてもジョーさんやりょうやくんには敬語を使う。フランクにしてくれるからこそ一線を越えないようにしている。”
分かりやすい距離感を保つため、これはあさみさんなりの配慮なのだと思います。
自らの活動(はっぴーす!)
そして彼女の漠然と頭の中にあった、闘病生活を送る子供たちのための活動をしたい、という思いも少しずつ具体的になっていったそうです。
ガンをみつけてくれた先生から進められたボランティアを行いながら、並行してジョーさんのイベントなども行い、経験を得て、あらためて先生に話しにいくと今後の活動が具体的になっていきました。
私自身もあさみさんの活動への想いにとても賛同しているのでこれから動き出すはっぴーす!の今後の活動にも注目していきたいです。
●はっぴーす!
病気と頑張る子供たちがユニークな人や体験にふれて少しでもHAPPYな時間・将来の楽しい選択肢が増える良いなという思いの元、2019年5月から活動開始。
●活動の裏にある思い
正解に近いものや当たり前のものだけではなく、様々な体験や人に触れてもらうことでこんな世界も大人もいる、と選択肢を広げられることができたら。好きでも嫌いでも、触れてもらうことで広い世界や価値観を知ることができる。子供たちの可能性を広げられるのではないか。それらをご家族の方にも共有し、病気や障害と向き合っている生活の中でホッとする時間やプラスになる時間を与えられるのではないか。
最後に
あさみさんは対談中に、運がよかった。出会えた人にすごく縁を感じる。と言っていたのが印象的でした。
こんな素敵な人たちと普通は出会えない。やっぱり運がいいのかもしれない、と。
でも私はあさみさんだからこそ素敵な人が自然と寄ってくるのだと思いました。
類は友を呼ぶといいますが、それなりの人がかならず側についてくるものだと思います。
運に関しても、あさみさんには必然的なものだったのでは、と。
闘病生活や学生生活の中、ベットの上でたくさん自分自身と対話してきたと思います。自分の声をたくさん聞いてきたからこそ、今も心の声に素直に反応が出来るのだと思います。
自分の声に正直で、時にはプレッシャーもある中で行動を起こす姿は、ジョーさんとかぶるものがありました。
あさみさんが小さいときに憧れていた強くてかっこいいヒーローの姿。
きっとこれからたくさんの子供たちに、
あさみさんの姿も強くて優しいヒーローのように映るのだと思います。
私自身も、はじめの可愛らしい印象が変わることはありませんが、ひとりの女性としてもあさみさんをとても尊敬しています。
あさみさん、貴重なお時間をありがとうございました。心から感謝いたします。
ジョーズクラブ ライター部 note
https://note.mu/joesclub
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