よりひめ集会にはじめて参加した話。
よりひめになって3年?か4年?くらいたちます。
毎年、夏至と冬至によりひめ集会が開催されて、全国のよりひめさんと交流したり活動報告をしたりします。
やっと今回初めて参加できました~~~。ZOOMつながってよかった。
参加後の率直な感想をつらつらと綴ります。
よりひめとは?
麻糸績み技能者「よりひめ」は、「よりひめ認定」制度により認定され、よりひめの活動主旨にご賛同いただいた方です。
日常の暮らしの中で、それぞれに糸績みや創作を楽しんでいます。
流通復活を目的として、国産大麻100%手績み糸「よりひめ®」の販売協力や、「よりひめプロジェクト」への参加によって、日本の伝統文化継承に貢献しています。 (一般社団法人日本古来の大麻を継承する会HPより)
詳しくは、一般社団法人日本古来の大麻を継承する会HPさんに活動内容が書いてあるので、よければご参照ください。
画面半分に表示される麻糸の美しさに癒されます。
理事さんのお話を聞いていると、今の日本で国産手作り大麻糸を績むことがいかに希少であるかを思い知ります。
日本の大麻を取り巻く環境、特に繊維としての大麻は危機的状況です。
でも、ここにきて一気に流れが変わりそうな、おもしろムーブがきているそうです。
理事さんたちもそうだし、大麻博物館の高安館長のお話が聴きやすいし興味深いから、たくさんの人に聴いてほしいなぁ。
日本文化に根付く大麻繊維を守る活動を、長年一途になさっている館長の言葉は生きていて、どっしりとした安定感があります。
わたしとしては、これからどうなるんだろう?と、ワクワクしつつも、じっくり静観の構えです。
なぜか大麻に関しては、慌てないし騒がない。余計な期待はしない、静かに待つの姿勢が出来上がっております。
それは糸を績むという行為からきているかも。家でじっくりと大麻を割いて、績んで、依っていく、その作業自体は静かだけど、女たちがおしゃべりの花を咲かせながら手を動かします。
糸績みはくらしなんです。
大麻は神事にも用いられる神聖な植物だけれど、糸績みは最高の家事だと思っています。
だって、家の中が神聖だったということだから。
昔の日本は、清浄な空間で暮らしていたのよ。
お母さんの績んだ糸で作った服を着ていたものね。
暮らしを表す衣食住の始まりが衣類だもんね。
そう思うと、ああ日常って本当に大事だなって感じるし、糸績みセットが家にあると、家の中に精神の底ができて、こころの奥に神棚がたって、神社に行かなくたって、どこかに行かなくたって、家が清らかで落ち着くんです。
おうち大好きだからねー。
私は大局をなかなか見られず、目の前の小さなことに気を取られるので、績み目と績み目の間をどれだけ長くとれるか、どれだけ均等な太さの糸を績めるかってとこが楽しくて糸績みしてます。
だから、大麻を守る活動、インストラクターとして教えること、理事として活動すること、そういった活動をしている方たちは、大きな流れや展望があって、すごく頼もしいし、ありがたいなぁって思います。
麻糸で繋がるご縁。ほんとに何気なく始めた麻糸が、こうやって繋がって、続いてくのが不思議です。
わたしはそもそも、よりひめになった経緯が、ずっと績み続けたいからなので、糸績みできたらもう満足なんですよね。だから、反物に仕上げたり、販売したりしてくれる会の活動がとてもありがたいです。
今年は、初めての挑戦で、わたしたちの糸で反物を仕上げて作品を作り、販売出店します。
これがめちゃ楽しみ!
手績みの糸で作られた手作りの衣類を販売するって半世紀ぶりかな??
本物の価値を知るお金持ちっているはずだから、また新しい流れが起こるんちゃうかな~。
攻めは最大の防御ってやつですな。
わたしもまた、日々の糸績みを今年も続けます。小さな一績みから。