かわいそうな人なんていない。
わたしは困っている人を助けたい方で、人の役に立てたらうれしかった。
その一つに、引っ越したてな人とか、何かの集まりで初参加の人に話しかけがちでした。
最初とてもフレンドリーに話しかけるから親しくけど、その内にその人が自ら切り開いて他の人たちと親しくなると、疎外感を抱いて離れていく。
その繰り返しが多くて、いつも反省してた。人と関わるのが下手だからこうなるんだって思ってた。
でも今日ふと気づいたんだよね。困っている人を私はかわいそうに思って助けてたんだと。そして、その人が他の人と親しくなると、わたしが投じた役割を演じてくれなくなって、イラッとして離れていたんだと。
かわいそうな人を探していたのは、自分をかわいそうに思っていたからだ。
わたしはわたしがかわいそう。
誰かの役に立たないと、人と関われないと思ってた。劣等感があったんだ。そしてそれを他の人に投影していた。
自分を保つために、見下せる人が必要だった。
それくらい、自分のことを信用してなかった。
目から鱗だけど、すごく納得する。
自分の意識が自分の生き方を決めている。
果たして、わたしは本当にかわいそうな人なのだろうか?
そんなことはない。かわいそうな人なんて、この世にいない。
誰だって、その人の人生があって、山あり谷あり。懸命に生きている。
可哀そうな人の役割を期待されたら、それを避けるだろう。
自然な流れだ。
自分に対する枷に気付いたとき、その枷はもうなくなってるんだろうか。
わからないけど、自分をかわいそうに思っていたと気づいたら、その気持ちを、そう感じてきた過去に置けた。