実は、Rayさん作の「おかげくま」ぬいぐるみが代理参拝するこの「おかげくま参拝」にはモデルがあります。
それは、
なんと今から約220年以上も前の、江戸時代の寛政年間に、
福島県の須賀川(当時は白河藩)から
主人の代わりにお伊勢参りに行って
2ヶ月かけて戻ってきた
代参犬「シロ」です。
記録によれば、シロくんのご主人、市原家8代当主、市原貞右衛門綱稠(つなしげ)氏は、毎年お伊勢さんの春の大祭に、欠かさずお参りしてきた信仰心厚い人物だったそうです。
上記に紹介されているように、江戸時代には全国からお伊勢参りや日光東照宮参りに主人に代わり参拝したシロに限らず、代参犬が少なからず何頭も居たというのです。この事実を知ったことから、 #おかげくま参り は生まれたのです。
そこで、私ども、 #おかげくま参拝 としては、機会をみつけて、東北からお伊勢参りを見事に成し遂げた、代参犬シロくんに会いたいな!と願っていました。
そして、ついに、その願いが叶いました。
おかげくま、ついにシロくんに会う
やってきました、こちらはシロくんの犬塚があるという須賀川市の十念寺さん。
シロのご主人、市原家の菩提寺です。
「犬塚はどちらですか?」とお寺にお尋ねすると、ご住職様の奥様?がご案内くださいました。
あった!ありました。
こちらがシロくんの犬塚です。
おかげくまのみんな達と一緒に記念写真。
このあと、ご案内いただき、ご当主のお墓にもご挨拶させていただきました。
今ほど交通の便も街道も発達していない中、見事に全旅程を徒歩で走破したシロくんのお伊勢参り往復の旅に思いを馳せると、自然とその感動の念が湧いてきます。
当時は大きな河川には渡し船、山中には盗賊が暮らし、国ごとに関所があり、お伊勢参りは命がけの旅と言われていました。
渡れなかった大きな河川には橋がかかり、街道が整備され安心して移動できる現在とは異なる中、見事にお伊勢参りを成し遂げた「シロ」。
もちろん、当時、街道沿いで「シロ」のお伊勢参りを支援した数多くの優しい人々がいたからできたことです。
当主の想い、シロのお伊勢参りを支えた人々の優しさ、そして、「シロ」の忠義心。
日本は今も昔も本当に素晴らしい国だなぁ。
おかげくまを抱えて、そんなことを思いました。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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