小学校教員が子育てで大切にしていること
長男5歳、次男3歳、長女1歳の3児のイクメン(自称)で、自分の時間を全て子育てに費やしている小学校教員の子育ての理念について話していきます。
①怒らない
②スモールステップでクリアしていく
③褒めて承認する
④不言実行
⑤子供のことを信じて待つ
⑥安心して過ごせる空間を作る
一つずつ私なりの見解を説明していきます。
①怒らない
周りのお母さんから聞くことで「私が怖いから子供が言う事を聞く。」「私は躾には厳しい。」それでいのかな?と、いつも疑問に思っています。人それぞれの価値観なので反論はしないが、いつも心の中で「それじゃあ子供がかわいそうだろ!」と思っています。
厳しいから言うことを聞く=素直に言うことを聞いている というわけではないです。親に歯向かうとめんどくさいから言うことを聞いている。早くこの話終わらないかな。と子供は思っています。 これはまだマシ。もっと悪化すると思考停止人間ができ上がります。子育ては楽かもしれないが、10年後、20年後、自分で何も考えられず、親にいつまでも聞いてくる大きな子供の完成です。
私なりの実戦方法は、「人に迷惑をかけた時と命やものを粗末にしたときは怒るから。」と、伝えています。例え、時間に遅れそうになるまで絵を描いていようが、お菓子が欲しいと駄々をこねようが怒りません。ただただ、冷静にさせて状況を一緒に分析して、その後の行動を一緒に決定します。この一緒にと言うのが大切だと考えます。
②スモールステップでクリアしていく。
子供が「アイロンビーズで大きい立つポケモンを作りたい」と言ってきました。親が、恐竜の大きいものを作っていたためです。「まだあなたには無理」と突き放したり、「じゃあこれ作ってみ」と、図案を渡すだけなら親は楽です。でもできません。まずは、これ!と平面の簡単なものから作り、スモールステップでクリアして行くうちに、立体のものまで作成することができました。あまり口出しもせず、困って親を頼ってきた時だけ助けてあげました。子供は達成感に満ちていました。
大人は1人でできてしまうので、できない時の感覚を忘れています。これぐらいすぐできるやろ!と考えてもしまいます。そんな時こそ、これは簡単だろうと思えるぐらいの内容を少しずつ、達成感を味わわせながら取り組ませることが大切です。
③褒めて承認する。
人間は誰もが承認されたい生き物です。もちろん子供もそうです。特に他者承認です。幼稚園の先生も承認してくれますが、一番は親である私たちです。日々生活していく中で小さな成長を重ねている子供たち。昨日より少しでもできることが増えたり、上手になったり、短時間で出来るようになったり、新しい単語を覚えたりと褒めるところは見つければキリがありません。私は、「前より10秒も早く着替えられたな!」「前よりも隅々まで色塗りできたな!」など、子どもも覚えているかわからないことでも、子供がわかる世界の中の言葉で具体化しています。そして、それを妻に子供の口から言わせて、2人で褒めるようにしています。
④不言実行
子育て以前に私の信念として「不言実行」というものがあります。言い訳やできない理由を探すよりも自分の手を動かす方がかっこいいと考えます。これは子育てでも同じです。
建設的な話し合いはもちろんしますが、子どもにお願いされたらしたくない理由を並べるよりもまずは私が見本となって手を動かします。「パパ、ポケモンの絵を描いて!」「プラレールで線路作って!」など、面倒なお願いでも手を動かしますが、途中からは子どもも巻き込みます。説明をいちいちしなくても、私の姿をみていた子供は自然に模倣し始めます。そして、自分で考える子供へと成長していきます。
⑤子供のことを信じて待つ
とにかく「待つ」です。命の危険がない限り、こちらから口出ししません。ものが壊れそうでも、とめません。(さすがに高価なものは止めるかも・・・)
⑥安心して過ごせる空間を作る
子供は日々新しいことにチャレンジしています。失敗しても許してもらえる大人、戻ってこれる自分の居場所。これらがあるから、どんどんチャレンジできる。そんな場所を作るのは親の務めです。
以上のことを親として、心がけています。
これら全ては、学級担任として児童と接するときにも心がけています。
児童も我が子同様に大切にしてきました。
子供たちが自分たちの手で幸せを掴んで欲しいので、これからも続けていきます。