心のうつわがあふれるために。THE COACHに参画しました。
はじめに
この度、コーチング事業を展開するTHE COACH に参画することにいたしました。
新卒のパーソルキャリアにて採用やキャリア支援を行い、起業して民営のフリースクールをつくり、独立して0→1をつくる人たちのパーソナルコーチングをはじめて、常に人と関わってきた人生でしたが、そんな中で感じてきたこと、これから必要だと思うことを、THE COACH を通じて挑戦していきたいと思います。
これまでにお世話になった方々への感謝と、これからの想いが伝われば嬉しく思います。
いろんな人がいると知った大学時代
大学に入学してからは、特に将来やりたいことがあったわけでもなく、サークルに入ったり、図書館で勉強したり、平凡な日々を過ごしていました。
大学3年になり、たまたま参加したビジネスプランコンテストが予想以上に刺激的な体験で、ここでの人との出会いや成功体験が、自分のこれまでの価値観や将来の選択に影響を与えはじめました。
当時、仕事といえばコンビニでのアルバイトか学校の先生かプロ野球選手くらいしか思いつかない学生だったのですが、そこで出会った起業家やビジネスマンは刺激的で、また参加者の中でもすでに会社を持っている学生たちもいて、好奇心がそそられる体験でした。
当時の自分からすると、全く知らない生き物と遭遇したような心地で、人のそもそもの価値観や意識、アイデンティティなどはどこから生まれるのか、関心を持ち始めたのがこの頃です。(ここは長くなるので割愛)
好奇心の赴くままにチャレンジと失敗を繰り返してきた
卒業後は、パーソルキャリアに新卒入社しました。まだ社名がインテリジェンスだった頃です。
その頃は、仕事で業績をあげることにばかり目が向いていて、ただひたすら働きました。朝7時には出社し、必ずバナナとチョコクロワッサンと缶コーヒーBOSS(カフェオレ)を用意して始業。ある先輩からはバナナの子と言われていました。
当時は新人賞をとることだけが目的で、昔から何か一つ目指すものができると、ただひたすら猪突猛進してしまうタイプで、成果をあげることのためだけに時間を使っていました。
担当させて頂いたクライアントさまや当時お世話になった上司のおかげさまで、2年たったある日、全国1000名以上の中からトップセールスを頂きました。
そしてその頃から、僕は勘違いをしはじめます。
自分はなんでもできる、絶対成功する、自分の力をもっと試したい、という根拠のない自信と過信です。(今振り返るとナイス勘違いではありました)
その当時、声をかけてもらった学生時代の先輩と2人で起業しました。小学生から高校生を対象としたフリースクール事業です。子どもたちを救いたいという代表の熱に当てられて、もらうはずだった半期ボーナスも手放して会社を辞めました。自分にしかできないことをやろう、と意気揚々とスクール開発を始めました。
いざ、蓋を開けてみると何もできない自分に気づきます。
起業2ヶ月目で、信じていた支援者を信じられなくなり、調達した融資もあっという間に溶けていき毎晩数字と格闘しながら、毎日何が起こるかわからない吊り橋を渡っているような心地でした。僕のコメカミはストレスでカサカサしはじめ、職員や周囲からは「あれ、岡田さんコメカミ日焼けしてるよ?」と言われるほど変色していきました。
また、教育事業の延長につながるような新規事業もいくつか手をつけてみたり活動資金となる財源の調達を模索したり、良かれと思ってやっていったことも全て裏目に出てしまい、しまいには全社総会で全職員の前で土下座するほどの状況に陥っていきました。なんとも不甲斐なく、僕のコメカミはますますカサカサしていきました。
その後は、職員やお世話になった方々の奮闘もありなんとか立て直し、軌道に乗せることができました。そして収支が安定したことを境に、僕は会社を辞めました。
それからは、これまで複業として行なっていたコーチングを本格的にはじめ、Originを立ち上げました。0→1のハードシングスに立ち向かう人を伴走するパーソナルコーチングです。
また、ポスト資本主義を志すNext Commons Labに加わり、ローカルでの起業支援を始めました。自分自身もプロジェクト単位で事業を立ち上げました。
ローカルベンチャーの立ち上げ支援を行うまちづくり会社
大学機関と連携した循環型スクールの開発プロジェクト
共同創業者を繋ぐマッチングプラットフォーム事業
いろんなチームでいろんなの事業をつくりました。たくさんの方にお世話になりましたが、濃密すぎて詳細が書きれません。
どれも創業期から関わらせて頂いたこと、とても感謝しています。これからも応援しています。し、いつかコラボしたいと思っています。
(その際は、よろしくお願いします)
実は幼少期にもらっていた贈り物
何か思い立ったらそれを止められない性分で、周囲の優しい人たちが必死に止めてくれることもありましたが、好奇心の赴くままに行動し失敗しまた行動しを繰り返してきました。これまでにいろんなことがありましたが、自分の好奇心とタフさに助けられてきました。
この内側から突き動かしてくる感情と、失敗したり絶望があっても再起できるタフさと(コメカミはすぐカサカサになりますが)、何がおきても大丈夫と思える根拠のない自信や安心感はどこから来るのか。
あまり深く考えたこともありませんでしたが、幼少期の環境が大きかったかもしれません。僕は祖父祖母と両親、2つ上の兄、犬一匹がいる家族の中で生まれました。
覚えているのは、周囲からの愛情しか感じない幼少期の思い出です。
まだ3歳の頃、手の器用な兄がデジモンの絵を描きプラパンキーホルダーを作ってくれました。それを保育所の中で指でクルクル回してたら飛んでいって、それが1歳上のジャイアン(のような先輩)に当たって取られてしまいました。
顔が本当に、ジャイアンがのび太から道具を奪ったような形相だったんですが、その瞬間的に兄が後ろから走ってきてぶんどり返してくれて、それがずっと記憶に残っています。
どこで何が起こっても気がついたら参上してくれるような兄の存在が、幼いながらに心の安心をつくってくれていたような気がします。
小学生、中学生と、自分が何か功績をあげた時(リレーで一位になるとか野球でヒット打つとか)、自慢気に家族に話しまくる子どもでしたが、ずっと聴き、承認してくれた両親の存在も、今振り返ると大きかったかもしれません。
自分が何をしようともどんなことが起きようとも、本当のピンチになった時には必ず助けてくれるような安心感。それが、色々なものへの好奇心を許し、思わず行動してしまい、また失敗しても再起不能なダメージを負うこともなく、また立ち上がれる。という自分をつくってくれていたことに最近ようやく気づきました。
そしてこの安心感は、もう自分の中に内在化されていて、心の中にいつでもアクセスできる平和があります。次は自分が、誰かの心の中を平和にしたいと思っています。
心のうつわがあふれる世界となるために
長くなりましたが、僕はこれから「心のうつわがあふれる世界」をつくります。
心のうつわが溢れるとは、その人にとっての心の安全基地があるということ。安心して世界を冒険し、チャレンジできるように、心が安心で満たされているということです。
人は心の中に”安心”があると、好奇心は外の世界へ向けられると言われています。自由に外を探検できるようになる。危険を察知すれば、帰れる場所に戻り、安心したらまた探索を始めます。僕は幼少期にたくさんの愛情をもらい、気がつけば心の中のうつわは安心と力で満たされていました。
人が本当にやりたいこと、ありたい状態にあるということは、勇気がいることです。そのためには、自分の意思を表明していく必要があり、誰かと本音をぶつけていくことも必要になり、たくさんの壁が次々と出てきて、とにかく座りたくなるようなときも出てくるかもしれません。でも、本当にやりたいことに気づいてしまったなら、もう止まれません。
高校のときに未経験で強豪バスケチームに飛び込んでみたこと(でもこれは辛かった)、大学のときに好奇心のままに始めたこと、立ち上げたこと、社会人になって起業したこと、失敗したこと、色々なことがあり、これらは自分の意志で決めたことではありますが、内側の心が満たされていて、安心と自己信頼があったからこそできたんだと思います。
これからTHE COACHにて、やりたいこと
自分が幼少期にもらった贈り物は、コーチとして、また事業を通じて、それを必要とする誰かに還していきたいと思っています。
コーチングとは大学のときに出会い、人の可能性を信じるあり方に惹きつけられました。そこからずっと探求してきましたが、可能性を信じる、多様なあり方を尊重する、ありのままを応援する、これらが考え方のベースになっているコーチングの威力にますます惹き込まれていきました。
ちょうど1年ほど前、多様なあり方を応援したいという想いからTHE COACHを創業したこばかなと出会い、クールな人だと思ってましたが熱すぎた想いに心うたれ、自分の信じるコーチングマインドはより多くの人に届けたいと思うようになりました。
そこからつくり始めたTHE COACH Academy は、人は生まれつき満ちたりた全体性のある存在。ありのまま直すところはなく、あるがままに認める、としての人間観を大事にしています。改めて、痺れる人間観です。
このようなあり方やコミュニケーションは、誰かの安心を育て、誰かの心のうつわをたくさんの愛情や力で満たしていくものである。そんな人やコーチ(広義の意味での)が世の中に広がっていくスクールや、コーチングマインドを広げていく事業は必要だと思い、THE COACHへの参画を決めました。
信頼と尊敬しかないコーチや優秀すぎるメンバーたちも次々参画してくれて、THE COACH Academy 、本当に良いものが完成してしまいました。
(自分で言うのもなんですが、コーチングを学びはじめた6年前の自分に戻れるなら絶対オススメしたい)
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最後に
ここからはじまる旅は、人をより生きやすく・本当にやりたいことやありたい姿へと誘い、それは誰かとの争いを招くものではなく、世界を今よりも温かくすると信じています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
**追記**
私の名前は 裕介 なのですが、母親が石原裕次郎のような逞しい漢になれという願いを込めたと聞いています。
最近、裕介の名前の意味を調べてくれた方がいて、
らしいです。
石原裕次郎のような逞しい漢にはなれていませんが、この名前をくれた両親に、改めて感謝。