#8 リハビリに求めるものってみんな違うよねっていう話。
今日訪問した利用者様で、
「今日はもういいから、とにかく話聞いて!」
と言われて、ずっと正座して40分言葉のサンドバックになっておりました。
昨日の新規の利用者様は、
「今年のGWまでに歩けるようにしてくれ!努力の方向性は決まってるから指示くれ!」
的な事を言われており、物凄くセラピストとしてやりがいを感じさせる方でした。
前者の方にも、後者の方にも、
私は全力なわけですが、随分とやってることが違いますよねー。。
でもどっちも人間の感情としては非常によく分かりますよね。
前者の方へは、私に対する認識が「先生」というより、
「一人の人間」として扱われていますね。
そして、リハビリの中の比重が「訓練」よりも「おしゃべり」の方に置かれていました。(今回は0対10ですけど、、)
付き合いが長くなってくると、「訓練」には慣れていって、ご自身の生活にもある程度適応し、徐々に「おしゃべり」のウェイトが多くなってくるものです。
おしゃべりテーションとでも言いましょうか。
でも、そのおしゃべりテーションで気持ちが救われたり、日々のモチベーションになっている方々は確実に多くいるのです。
そのタイミングで修了するのか、生活の不安要素に対して継続して対応し続けるのかは「ケースによる」としか言えません。
→基本的にそういうのは会社がどのようなKPI設定をしているのかによります。顧客満足度なのか、診療報酬削減なのか、利益主義なのか、ADLの利得なのかなど。
一方後者の方は、ご本人の明確な目標があり、私は「コーチ」としての役割が期待されていると言えます。
「こういう訓練がしたい」「こうなりたい」
ここまでは固まっているけれど、実際どうやろう、どのくらいやろうという
「方法論」と「量」、そして実施後の「フィードバック」
この辺が期待されているところではないでしょうか。
まあ、どっちもリハビリの範疇で、多様なニーズがあるんだなあ、、
ということが再認識できたお二人でした。
そういえば、令和3年1月18日(月)に介護給付費分科会が開かれ、
【令和3年度介護報酬改定の主な事項】が出されましたね。
私は訪問看護ステーション勤務なので、嫌でも訪問看護に関する改定はどうかなー、と関心を寄せるわけですが。
●介護予防訪問看護 理学療法士等の訪問
287単位/回 → 283単位/回
1日に2回を超えた訪問で100分の50
これが個人的には一番大きい気がしましたね。
まあ、予防訪問看護のリハでは60分は勘弁、、というお国のメッセージでしょうか。
私もよほど外出練習や特殊な自宅環境下での練習などがない限り、40分で十分やろという派ですが。
でも希望する利用者様はいるわけで。
毅然として何の目的を持って60分の時間を使うのか、40分でも良いのか、明確に判断基準を持つことが大切ですね。
それでは、また明日もお仕事がんばりましょう。