三八から岡田商店へ~心温まる場づくりの"これまで"と"これから"~
岡田商店、新たな挑戦へ~原点回帰のテーマに込めた想い~
有限会社三八代表のわたくし岡田は、2025年「原点回帰」をテーマに新たなスタートを切ります。この挑戦は、長年の経験や紆余曲折を経て得た学びを世の中に表現にするものです。そして、これを表現する場を「岡田商店」とし、その象徴ともいえるラーメンを「昇運 龍神麺」と名付けました。これらの名前には、私たちが提供するラーメンがご縁を運び、人々の幸せをつなぐ存在でありたいという願いが込められています。
私が考える幸せとは、「良い人間関係」から生まれるものです。幸せは、自分ひとりで完結するものではなく、他者とのつながりの中で育まれると感じています。家族や友人、地域の人々と温かいつながりを持つこと。それが、人生に深い意味を与え、私たちの心を満たしてくれると。また、幸せとは外部から与えられるものではなく、自分で「決める」ものでもあります。幸せを意識的に選び取り、そこに意味を見出すことで、日常の一つひとつの瞬間が輝きを持つのだと考えています。
実は「岡田商店」は、50年以上前に有限会社三八の前身として始まった屋号です。当時はアイスクリームの製造卸業を営んでいました。その後、時代の変化に伴い、岡田商店は「ラーメン三八」として形を変え、地域に愛される存在へと成長させていただきました。そしていま、岡田商店という名前で新たな一歩を踏み出すことは、私にとって大きな意味を持つこととなります。釣り糸の卸業、アイスクリームの製造販売、ラーメン店と紆余曲折在りながらも、先人たちは私にご縁を繋いでくださいました。
三八から岡田商店へ~祖母と過ごした日々の学び~
三八代表として三代続いた歴史を土台に、岡田商店をオープンするに至った背景には、後を継いでからの、多くの失敗、恥ずべき事、苦難などなど私自身が20年かけて学ばせていただいた気づきがあります。2004年、私は前職の激務から逃げるように徳島に戻り、祖母とともに鳴門市役所前の本店でラーメン作りを学びました。祖母からは、単に料理の技術だけでなく、仕事の本質や人との関わり方についても多くを教わりました。中でも心に深く刻まれているのは、ある日閉店間際に訪れた遺骨を持つ男性とその母が語った言葉です。
その男性は、事故で弟を亡くし、東京に戻る前に家族で過ごした思い出の場所にもう一度来たかったと言いました。「家族で最後に一緒に過ごす時間をこの場所で持ちたい」というその言葉は、私にとってラーメンという仕事の持つ価値を改めて考えさせるものでした。一杯のラーメンが、人々の絆や思い出をつなぐ特別な存在であることを教えてくれたのです。
経営の困難と「原点回帰」への決意
しかし、三八を引き継いだ後の道のりは決して平坦ではありませんでした。経営者としての力不足、特に2020年以降のコロナ禍による厳しい経営環境、融資返済のプレッシャー…これらに直面する中で、自分自身の未熟さや甘さを痛感する日々が続きました。本来であれば経営としっかり向き合わなくてはならなかったところ、私は自分の使命から逃げました。そして、周囲とのご縁を軽視し甘え、自分の中の大切なエネルギーや、身近で大切な人々とのつながりを見失っていたことにここ数年で気づかされました。その結果として、多くの課題が表面化することとなり、今も乗り越えるため向き合っている最中です。
こうした経験を経てたどり着いたのが、「原点回帰」というテーマです。このテーマには、過去の失敗や経験をただ振り返るだけでなく、それらを未来へのステップとしてスパイラルアップするという想いが込められています。そして、この上昇の象徴として生まれたのが「昇運 龍神麺」です。
お店のイメージと挑戦
岡田商店のイメージは「神社」です。ただし、荘厳で厳かな神社ではなく、子どものころ放課後に友達と集まって遊んだ町中の小さな神社のような場所。なんとなく見守られているような、優しくあたたかな空気を感じる、そんな存在になりたいと考えています。
スタートは文字通り何もないところから始めます。まずは屋台テントを設置しての販売となります(露天営業の許可で販売します)内装や看板、お店のロゴなどは、日々の流れの中で岡田商店を応援してくださる方々と共に作り上げていきたいと考えています。店舗も無いです、最初は屋外にテーブルを席設置し、そこで食べていただくスタイルです。夏までにはエアコンを用意できればと考えています。四方をしめ縄で囲めば、その場所自体が意味を持つ空間になるような感覚で営業をスタートします。
また、営業の形態も柔軟に進めていきます。1月中は20食程度の販売を予定しており、売り切れ次第終了となります。営業日も固定せず、そのときの私や世の中のエネルギー、流れを見て進めたいと思っています。どのラーメンを販売するかも、日々の状況に合わせて選んでいく予定です。最初は三八のラーメンを少しアレンジしたものを提供しますが、その後は海老白湯ラーメン、海老味噌ラーメン、鯛ラーメン、あさりラーメン、ニララーメンなど、計8種類ほどの商品を日替わりで販売の予定しています。
サポーター(お客さま)のリクエストや意見も取り入れながら、流れの中で最適な形を続く限り探し続けていきます。営業日や販売予定商品についてはInstagramでお知らせしますので、ぜひフォローをお願いします。
ラーメン店だけではない、岡田商店の活動
また、岡田商店は単なるラーメン店としての役割にとどまらず、人々をつなぎ育む多彩な活動を展開していきたいと思っています。私たちが目指すのは「幸せを感じることの出来る世界をつくること」です。その場は人々が集い、語らい、学び、成長し合える場所でありたいと考えています。
これまで私が学んできた「ほめ育」や「強み診断」、占星術といった知識を活かし、自己成長や自己理解を促進するイベントやワークショップ、セッションや支援プログラムの提供もいたします。私たちの仕事はラーメンの提供だけではなく、関わってくださった方々が自身の可能性に気づき、前向きな一歩を踏み出せるようなきっかけを作りたいと考えています。
例えば、店内外問わず小規模なセミナーや地域の方々を招いた対話の場の提供。また、占星術を活用して「自分自身を深く知るセッション」や、強み診断を通じたキャリアや生活のサポートといった取り組みも計画しています。ラーメンを楽しむだけでなく、心の栄養を補い、人生に新たな意味を見つけられるような機会を創り上げることが目標です。
未来へのメッセージ~世界中を幸せで満たすために~
岡田商店は、この小さなスタートをプロローグとして、15年をかけて世界中に「心温まる場」を広げていきたいと考えています。私たちが目指すのは、人と人がつながり、そのつながりが場を生み出し、さらにその場が重なり合うことで、中心も辺境もなく、世界全体が幸せで満たされる未来です。この礎をここから築き、未来へ向けた歩みを進めていきます。
また、この想いを次世代に引き継ぐことも大きな目標のひとつです。私ひとりの力では、限りある命の中でできることには限界があります。しかし、この物語は私の死後も続きます。我々の理念をともに育て、未来をつくる次世代の方とのご縁を心より願っています。この挑戦に共感し、未来をともに描いてくださる方と出会えることを楽しみにしています。
岡田商店が描く未来。それは、人々と地域がつながり、心豊かに過ごせる社会の実現です。この新しい取り組みを温かく見守り、協力、応援していただければ幸いです。岡田商店が描く未来を、ぜひ一緒に学び、育んでいきましょう。