地元おかざきのギフト取材レポート No.14「磯部ろうそく」
室長の岡田です。
「地元おかざきのギフト」取材レポート、本日は「磯部ろうそく」さんを紹介させていただきます。
創業は享保5年。
西暦で言うと1720年。300年以上前からろうそくを作り続けているそうです。
ちなみに享保5年周辺に何が起こっていたかを調べてみましたが
【日本の歴史】
1702年:赤穂浪士討ち入り
1719年:徳川吉宗による享保の改革
※目安箱とか、さつまいもとか、米の値段を上げるとか...
【世界の歴史】
1722年:イースター島が発見される。
※イースターの日に発見されたからイースター島となった。
そんな、教科書や大河ドラマでしかみたことがない!ような時代から長年続けてきたと。いうことに、驚きを隠せません。
八丁味噌カクキューさんもそうでしたが、歴史あるつくり手さんがいらっしゃるのは、岡崎の魅力の一つですね💡
今回、取材に応じてくれたのは、代表の磯部亮次様(15代目)、女将の有記枝さん
今や岡崎の名産品として周知されている和ろうそくですが、そこに至るまでの道のりはとても厳しかったんだそう。
和ろうそくを多くの方に知っていただくために、実演販売を行なうなど、今までになかった取り組みをたくさん実践してきたんだとか。
35年、様々な取り組みを続けてきたなかで、やっと市内での認知が広がったと最近になって感じることができるようになったそう。
しかしながら、2011年には蝋燭の製造を行うお店が火事で全焼。
磯部さんは一時は絶望の淵にいたものの、それを救いあげてくれたのが、岡崎市の仲間達だったそうです。
仲間がすぐに駆けつけてくれ、その想いに触れたことで、再び和ろうそくに向き合うことができたという磯部さん。
そんな磯部さんは、それらの経験をこんな一言で振り返ってくれました。
”商売を”やる”のではなく、
地域の皆様に”やらせてもらっている”
と思っているよ。”
地域の方々に助けられて今がある、ということをこの出来事で実感したからこそ、その恩返しを”商売”を通してしていきたいと語る磯部さん。
この、和ろうそくの炎よりも熱い思いを持つ、磯部さんにぜひ会いに行ってみてはいかがでしょうか?
p.s
地元で商いを営む先輩として、この最後の言葉はグッときました。
私も改めて、岡崎市で仕事を”やらせていただいているんだ”と実感しました。
少し緩んでいた兜の緒を、しっかりと結び直そうと思います。
取材をしていく中で、様々な商いの先輩の話を聞く中で、
”このエピソードを地域の方に届けたい”という想いが膨れ上がる一方
自分自身も、ものすごく貴重な成長の機会を与えていただいているなと、強く感じました。