印刷のこと11 ワードはやっぱり向いていないことを知った件
前回「印刷のこと10」で、ワードでもPDFならばオフセットで印刷できるということを書きましたが。
いや実際に、そういう原稿刷ってますけれど。
刷ってるのはモノクロばかりです。
今まで、ワードのフルカラー(4C)をオフセットで刷ったことないな…と、ふと思ったんです。
そうは思ってもなかなか、オフセットでは見る機会なんてないんですけれど。
(⌘+pですぐ出力とかないですし)
そんなことを思いつつ、その日の夜、子どもがもらって来た高校のパンフレットを見て驚愕!
その時の顔を表現したらこんな感じ
ワードで作ったと思われるものだったのです…!
(でもちゃんとオフセットで刷ってます)
ワードは文章作成するものなので、そもそも花屋に野菜を作れと言っているものなのです。
なんか近いけど、それっぽいものはできるけど、やっぱり本業の農家の我々から見たら、「アレ?」ってなるのです。
(※我々は印刷屋です)
このように、字に違和感…
字が滑らかでなくて、解像度が低いというかギザギザ…
これをアップにすると
以前、印刷は細かい点で印刷されていると言いましたが、アップにするとよくわかりますね
もっとアップにするとこの、白のところにも何かしらの色が入っているのがわかります。
アップにしても綺麗なのが、グラフィック系ソフトのイラストレーターやインデザインなのです。
これも学校パンフレットからの抜粋。ドロップシャドウ(文字の影)がかかっているけど、なめらかーな文字ですね。
↑iPhoneで4.5倍にした印刷物
印刷屋七つ道具の一つ、ルーペ+iPhoneの4.5倍。
愛が…愛がいびつ…!!
(愛知県なのでやたらと愛には溢れているのです)
この翌日、パンフレットを会社に持っていき、みんなで回し見しました。
そして「我々のような職業でない人が見たら、どう思うんだろうね?」と、いう話になりました。
どう思われるんでしょう?
印刷物を作るのはお金も時間もかかりますが、
デザイン会社か印刷会社に頼むのがベターです。
むしろ自分で作業せずにプロが作ってくれたら楽だと思うんですよ?
せっかくなので、ぜひキレイな印刷物を作ってくださいね。