🇲🇽テンプロマヨール蘊蓄etc備忘録

Hola👋　どうも、メキシコシティ在住、オカダです🇲🇽
自分用備忘録としてテンプロマヨールの（個人的に印象的な）蘊蓄と感想まとめ記事となります。
テンプロマヨールに興味ある人の参考になれば幸いです🫰

（アプリで解説を翻訳しているので、意味の取り違えとかあるかも⚠️気をつけて⚠️）

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Q，Templo Mayor（テンプロマヨール）って？
A，アステカの中心都市テノチティトランの中心にあった巨大な神殿だよ。

メキシコシティの中心部、ソカロ広場すぐ。入場料95ペソ。
月曜日はお休みなことと、ペットボトルや食べ物などは一切持ち込みできないので注意⚠️（クロークもあるけど、オカダはペットボトルの水捨てるハメになった😢）

入り口が地下になっててちょっと分かりにくい（初めて行った時入り口迷子になった）

1978年に電気工事の作業員が穴を掘ってたらCoyolxauhqui（コヨルシャウキ）の大きな石板を発見したことで発掘調査開始👷

※画像①   仕事中穴掘っててこれ出てきたらビビるよな（テンプロマヨール博物館）

コヨルシャウキという名前が出てきてので、アステカ神話の小話。
テンプロマヨールにおいては
・ウィツロポチトリ（Huitzilopochtli）主神、戦の神
・トラロック（Tlaloc) 雨と稲妻、豊穣の神
の2柱の神様が祀られてるよ。

この主神ウィツロポチトリの母、女神コアトリクエはコアテペックの丘でお腹に羽が入る夢を見て懐妊するよ。（仏教でも、マーヤーがお腹に白い象が入る夢を見て懐妊するよね🐘）
でも、娘🌙コヨルシャウキ（月の女神）は不義の妊娠だとして母を殺すために、400人の弟⭐️（星の数らしい、すごい人数）と母を殺しに向かったよ。
そうしたら、母の危機を感じた胎内のウィツロポチトリは、火の蛇で完全武装した状態で生まれ、姉コヨルシャウキの首を切り落として丘の麓に投げ捨てたよ。（ギリシャ神話でも、アテネ神は完全武装状態で産まれるよね。軍神あるあるなのかな？）
はじめに発見されたコヨルシャウキのレリーフ、首切れてるでしょ？

※画像②   復元模型（テンプロマヨール内）

頂上に2つの神殿があるけど、右→が主神で戦の神ウィツロポチトリ、左←が豊穣の神トラロックを祀っているよ。

ちなみに、メキシコで栄えたアステカ文明（1325〜1521年）、という名称は聞き覚えがあるかもしれないけど、アステカという呼び名は侵略したスペイン人の言い方で、本人たちは自分たちのことをメヒカ人と言っているよ。（国立人類学博物館🇲🇽でも、文明名にアステカ、とは書いてないから注意☝️）

主神ウィツロポチトリの別名〝メシトリ〟→メシトリの子、という意味の〝メシカ（Mexica）人〟、つまりこれが、今のMexicoという国名の由来になってるよ🇲🇽
ちなみに、メシカ人は元々はメキシコ高原北部に居た民族なんだけど、「岩の上に生えたサボテン🌵の上に、蛇を咥えた鷹が留まる土地に都市を築け」というお告げがあって、テノチティトラン（現在のメキシコシティ、テスココ湖に浮かぶ島）を首都にしたよ。その中心神殿がテンプロマヨールってわけ。
（メキシコ国旗は、この神話がデザインされてるよ🇲🇽）

そう、メキシコシティ中心部は昔湖だった所を埋め立ててできた土地。地盤が緩く、今上に建ってる建物は地盤沈下で斜めになってるものも多いよ。テンプロマヨールにもし来たら、ぜひ周りに斜めに建ってる建物がないか探してみてね！たっくさんあるよ！

さて、遺跡内部に入って行くと、入場してすぐに展示があるんだけど、この、赤い人形の土偶見てくださいよ、、、。縄文土器の遮光器土偶に太ももの表現がそっくりじゃありませんこと？？
こんなに遠く離れた、時代も全く異なる文明の遺物に共通点があったりすると、人間っていつの時代も変わらないんだなぁとか感じがして激アツですよね。わたし、こういうの大好き、、、、🤝

遺跡内に入ると身体をくねらせた蛇のレリーフがお出迎え。頭部には赤い色彩が残されています。
🇪🇬デンデラのハトホル神殿とか、🇯🇵なら平等院鳳凰堂とかもそうだけど、当時は彩色が成されてたんですよね。現在の我々にとって遺跡は自然色であると思いがちだけど、それはあくまで風化した姿。当時は極彩色だったのではないかと思うと、想像力が膨らむねぇ。好き🫰
そして、こうして色が残っている姿が見られるのも、比較的近年発掘された遺跡ならではなのではないかと思うわけです。激アツ。

進んでいくと屋根のある部分にきます。ここが神殿で最も神聖な場所。
中央には生贄の心臓を置くChacmool（チャクモール）が見られます。生贄の儀式はメソアメリカ地域に見られる風習ですが、黒曜石の刀で心臓を取り出し、遺体は階段下に投げ落とすらしいです。
これはウィツロポチトリがコヨルシャウキを丘の麓に投げ落とした行いを模しているそうで、〝神を模倣する〟ということは非常に重要な行いだったということ。

ここで、画像を遡って「※画像②  復元模型」を見直して欲しいんだけど、階段の下に丸い石板あるじゃない？　これが、コヨルシャウキが首を切られている石板「※画像①」なのよ。ウィツロポチトリの神殿の頂上から、階段下に遺体を投げるとそこにコヨルシャウキがいる。神話完全再現

ちなみに神殿は増築を繰り返しています。神殿の増築と治水工事は、統治者の威信を示すためにとても重要な行いだったと書いてあった。
（どの国のどの時代においても、治水工事は重要なんですな‪( ◜○◝ )‬）

手前に蛇、奥にカエルのレリーフがあるの、わかる？

進んでいくとカエルのレリーフが🐸
左側に祀られているのは雨と豊穣の神様トラロック。雨のモチーフとしてカエルが使われていたんだって。日本でも雨＝蛙、って感じするもんね☔️

更に進むともう一つ屋根のスペース、「鷲の家」が。
エリート軍人の養成施設？だったみたい。ここにも細かなレリーフと色彩が残されています。
メソアメリカの文明は鉄器が存在しなかったらしいんだけど、石器で岩をここまで加工することができるってすごくない？？？？　この建築物を作るのも十分すごいけど、このレリーフの加工、、、、、すごいよな？？？？？？？

鷲の家の裏手にはスペインの征服者コルテスの恐れ慄いたらしい頭蓋骨の塔（Huei Tzompantli)が。内部から？どこからか分からないけど2015年に600体を超える頭蓋骨が新たに発見されたそうよ。
ちなみにこのコルテスが征服したことでテンプロマヨールが破壊されてしまったもんだから、その後約450年間土の下で眠ることになったのよね。

真横にゃメキシコシティメトロポリタン大聖堂なんて建ってるわけだし、ほーんと、キリスト教って現地の宗教施設ぶっ壊しがちなんだからもう。（遺跡を壊さんでくれェ！）

手前がテンプロマヨール、奥がメトロポリタン大聖堂。いやぁ、このギャップというの？温度差最高に痺れるよな。侵略したものとされたもの。って感じ。諸行無常🙏

（ちなみに、別にキリスト教もメトロポリタン大聖堂も嫌いなわけじゃないのよ。大聖堂はとても素敵な建築物だし。歴史の遺物の消失を憂いてるのよ。）

でも、いかに宗教というのが侵略に重要かが分かりますね。サピエンス全史の上巻冒頭にもあったけど。そう考えるとやっぱ日本史の異質さがわかるよなぁ。オーストラリアでもメキシコでも独立記念日あるけど、日本ないんだもんなぁ。面白いよなぁ。

そんなこんなで進んでいくと、テンプロマヨール博物館が。
（ちなみにオカダが初期に覚えたスペイン語は「MUSEO」です。だって好きなんだもの）

ここにですね、オカダの推しがいるんですよ。

トラロック神！！

え、なにこのビジュアル、、、、、、、可愛すぎる、、、、、🫰！！！
とにかくこの壺、ビジュが良すぎる。可愛すぎるｩ！！！！！
ほんと、初めて見た時の衝撃たるや、、、、「来年のハロウィン、ぜってーこの仮装にしたろ」と確信した。好き。
元々岡本太郎とか縄文土器とか好きなもんでね、惹かれてしまいました。メキシコに来てほんとに良かったなと思いました。最高の出合い。

冒頭で説明した雨と雷、豊穣の神様トラロック神です。
ギョロ目とキバがチャームポイント。頭についてる茶色い板みたいなのを投げると稲妻が降るらしい⚡️ 
メソアメリカ文明は石灰岩大地なこともあって雨が貴重。トラロックはアステカ文明以外のマヤ文明その他にも、名前は違えど登場しがち。

他にも

黒曜石の小刀。これもビジュ非常に可愛いんだけども、生贄儀礼用だったらしく用途は物騒。

これは埋葬墓。標高2240mのメキシコシティから貝殻が出土してるんですよ🐚　この埋葬品を見るだけで、説明書き読めなくてもこの都市が広い地域と交易してたことが伺えますなあ（この辺りからいちいち翻訳かけるのも面倒になってきたのよ）

有名なレリーフの「鷲の兵士」　膝部分に鷲の蹄があるから、跪くことを想定した衣装のように感じました。凛々しいよね💪

そして、博物館中央部には巨大なトラルテクトリ（大地の神、または死の怪物）の一枚岩のレリーフ。（2006年発掘）
トラルテクトリは男性としても女性としても捉えられてる神で、全ての生き物を産む尊敬すべき母として、また、それらを喰らい尽くす怪物としての二面性を持ち合わせているらしい。
出産の時の姿勢で描かれてるそうで、闇、大地、冥界の神特有の巻き毛が特徴。垂れた胸と腹部を横切るひだは、多産のシンボルらしい。髑髏の描かれたスカート、星空、金星のシンボル、鷲の羽、カタツムリのモチーフがあると書いてあるけど、どれがどれか分からん🤔　肘と膝の頭蓋骨は分かり易いかな！
右足の爪に「12」になってて、うさぎのレリーフを囲んでるらしい。（確かに左下の足の隙間に、うさぎっぽいのが🐇）

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博物館を出て出口に進むと小さなショップがあります。写真撮りそびれたのですが、展示物にあった神々のモチーフのポストカードとか、街中のお土産物屋には無いような感じのグッズが並んでいるので見てみると楽しいかも。（国立人類学博物館には似たようなものもあったけど）

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さて、そんな感じの忘却録でしたとさ。
テンプロマヨールやアステカ以外にもオタク歴史語りが挟まってしまいましたが、どなたかの参考になれば幸いです🫰

ちなみにここで紹介した内容は、展示物以外に2023年日本で行われてた「古代メキシコ展」の解説動画を多分に参考にさせて頂いています。

2023年夏はちょうど日本に帰国してて、偶然にもオカダ、上野でやってた古代メキシコ展行ってるんですよね🌵　この時はまさか自分がメキシコに住むことになるなんて思ってなかったので、展示物にメキシコで再び再開できたことも、なかなか面白い縁だなと感じる訳です😌

名前が覚えにくいし、日本だとメジャーとは言い難いアステカ神話、ひいてはメソアメリカの神話に興味がムクムク湧いてきたので、今後もネタが溜まったらオタク語り噴出できたらいいなと思います💭

adiós👋