自分が嫌いになった時は ―部活を辞めてしまったあの子へ。。―
高校1年生
高校1年の夏頃だっけ、中学から一緒に部活を頑張ってきた同期の一人が、
突然部活をやめた。みんなで止めたけど、結局、辞めてしまった。
なんだかもやもやしたまま、でも本人が決めた事だし、どうやらもう決意を覆すことはできなさそうだから、仕方ない。
それから学校で会えば普通に話したし、大学生になってからも、1度くらい会ったっけ。
でもだんだん疎遠になって、大学4年、就職活動の時には部活の同期のLINEグループも抜けてしまった。もう何年、連絡とってないんだろう。
聞くところによると、彼女は今なんだか色々大変そうみたい。
どうしてるのかな。元気かな。誰か傍にいてくれる人が、いるのかな。
どうして、私たちから離れていってしまったんだろう。あんなに仲良かったのに。
きっと、いろんなことを気にしてるんだろうな。部活をやめた事、浪人や、良く知らないけど、仕事とか、、、
何も話してくれなくてもいいから、会いたいな。
あの子が気にしているいろんな事全部ひっくるめて、また会いたいなって、思ってるんだけどな。
そんな事を考えながら、結局音信不通のまま、何年も経ってしまった。
居場所がある事を知ること
何かを途中でやめてしまったり、諦めてしまったり、中途半端な自分を好きになれなくて、自分は周りの人よりダメなやつだと思っている人、結構いるんじゃないかな。
それが原因で、周りの人と距離を置きたくなることもあるよね。
私だって、自分が中途半端な事をしたときは、自分のことが嫌いになるし、一人になりたいと思ったりもする。
でも、そんな自分でも好きでいてくれる人がいて、そういう人たちに、ずっと支えられてきた。
私が今でも、部活をやめたあの子に会いたいと思っているように、
自分が嫌いな自分でも、大切に思ってくれている人は案外いる。
話したくないことを、無理に話す必要はないけれど、
話したいと思った時、傍にいてくれて、きいてくれる人だって、案外沢山いたりする。それも近くに、いたりする。
今の時代、SNSとかもあるし、いろんな出会いや居場所だってあるしね。
逆に、孤独を貫いて本当に一人でいる事の方が難しいんじゃないかな。
悩んだり、自分を嫌いになった時は、何かを解決しようとするよりも、
まずは自分に居場所がある事を知るのも、いいのかも知れません。
たぶん、自分が思う以上に、周りの人は、あなたの事が好きなはず。