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感動させられるか否か
お久しぶりでございます。
おかちもんこと申します。
サボりすぎて少し遠慮気味です。
申し訳ございません。
今年の春から毎日続けていたnoteをまた再開して頑張ろうと決めていたのに仕事で色々迷いができてしまい、今に至ります。
明日から新しい会社なのでドキドキしております。
でも楽しみです♪♪
さて、今回書きたいことがありましたので筆をとらせていただきます。
(皆さま、ご存知かと思いますが実際には筆はとっていません。iPhoneを片手に持って打たせて頂いております)
***
私には月1〜2ペースで会っているアイドルヲタクのEちゃんという子が居ます。
その子と都内某所で遊んでいました。
元々Eちゃんとは違う音楽の趣味で仲良くなったのですが
のちに韓国のアイドルに見事にハマってしまい、2人とも沼ってしまいました。
それから1年ほど会わない時期があって、その間にEちゃんは韓国のアイドルから日本の地下アイドルのファンに移行しており、私はビックリしたのを覚えています。
まさかの・・・地下!!!?
どうこう言うつもりはありません。
私も動画を観ていて可愛いなと思いましたから。
歌やダンスは・・ん・・まぁ、やっぱり韓国のアイドルと比べちゃいけないかな・・
というレベルだけど、愛嬌はあって応援して行きたくなる健気さなんかはありますね。
そんなEちゃんが、そのアイドル達のグッズを買えるとある場所に行きたいというので付いていきました。
目的地に着くまで駅から少し歩いて程なく、ふと足を止めたEちゃん。
そこのお店にアイドルのグッズは無さそうでした。
「これ、〇〇くんが動画の中で付けてたステッカーなんだ!!」
と推しの子が持っているステッカーを見つけてとても嬉しそう。
このシリーズ好きみたいなんだよね、とお店中に飾ってあるたくさんのステッカーの中から可愛いらしいキャラクターのものを手に取るEちゃん。
そのお店はステッカーやらTシャツやらが所狭しと置いてあるお店でした。
あ、このキャラ見たことある・・可愛いねぇ、ともんこちゃんは応えます。
色々ある〜と見ながら、買うかどうか考えていたところ
男性店員さんが声を掛けてきました。
「なにかお探しのものはありますか?(^_^)」
Eちゃんから私はアイドルの話を色々聞いて知っていましたが、彼らは正直世間一般に認知されている程の人気はまだ出てないよなぁ〜というのが私の意見です。
店員さんに聞かれてすぐさまEちゃんは
「☆☆☆が付けてたので・・」←グループ名
と。
もんこ心の声:
いやー、Eちゃんさー、急にグループ名言ったってもしかしたら店員さん分からないかもよ( ̄▽ ̄)?
店員さん
「あ、☆☆☆ですね!付けてますよねー!そのステッカーは〇〇くん付けてますよ(^_^)」
あ、知ってた( ̄∀ ̄)
すごいな、君( ̄∀ ̄)
わしは知らんかった( ̄∀ ̄)
Eちゃん
「そうなんです。私、〇〇くんが好きでー、同じステッカー見かけたからつい」
店員さん
「そうなんですねー。〇〇くんはこのステッカーとこっちのステッカーの2つ付けてますよー」
Eちゃん
「えーすごい!よく知ってますね!あ、ほんとだ。こっちも付けてますねぇ!!」
店員さん
「□□くんは、このステッカーなんですよー。」
「△△くんはこっちの・・・」
と他のメンバーの名前も出てくる、出てくる。
そして畳みかけるように店員さんは・・・
「僕、〇〇くんの動画
【だけ】
スクショしてるんですよ(^_^)」
と言い、自分の携帯に保存してある動画を見せ始めました。
もちろん、Eちゃんの好きな子の動画を。
Eちゃん、テンション上がりまくり!!
「嬉しいぃぃー(*^^*)」
そして・・・
店員さん「☆☆☆のファンの皆さんがよく来るので【色々教えてもらってる】んですよー(^_^)」
店員さん「メンバーの皆さんも来てくれたりとか」
「(アイドル達が)付けてるものは売れ行きが良いんです」
「(彼らと)【同じ空気】を今吸ってますよー(^_^)」
とても愛想が良く話もうまい。
なるほどなるほど。
アイドルも直接お店に来るのか。だからステッカーのことも知ってたのね。
そりゃある程度知ってないといけないわよね。
でも・・・この子、もとい、この店員さん
出来る!!!
すごい!!!
と私は感動しちゃってました。
今までの会話の中でどこが凄いか分かりますか?
Eちゃんは店員さんの話を聞いてかなりテンションが上がっていました。
そしてステッカーを購入したのは言うまでもありません。
多分ね、ステッカーじゃなくても彼女は買ってたと思います。
これ、値段の話じゃないんです。
彼女・・・Eちゃんの心を
かの店員さんは確実に揺さぶりました。
揺さぶるポイントは幾つかあったかと思いますが、明らかに決定打となるポイントが1つあります。
はい、そうです。
スクショの下りです。
知っての通り
ヲタクとは、何よりも自分の推しが1番。
推ししか勝たん
のです。
その心情をうまく突いてきました。
もし仮に
「僕、☆☆☆の動画だけ保存してるんですよ」
と箱推し=グループ全体が好き
と訴えててもEちゃんの共感は十分に得られたと思うんですよ。
良いよねー!!と。
しかし、そこから一歩踏み込んだ台詞
「僕、〇〇くんの動画だけ保存してるんですよ」
だから共感プラス感動を呼びました。
そして購入に至らせました。
ヲタクは、推しに関するものだったら正直財布は緩いです。笑
これは間違いない。
だけど、予定外のものも買ったのでこれは店員さんの力も大きいでしょう。
Eちゃんものちに「あの店員さん感動した。ヲタクのこと分かってる」。
私は、本当はあの店員さん
全員の動画をスクショしていたんじゃないかと思うんですよ。
まぁ、そこは真実かどうかは良いとして。
彼は、店内のものを売るのが仕事です。
商売とは、衝動に訴えかけることと感動を呼ぶこと、これに尽きると思っています。
職務を全うしている彼は素晴らしいプロ意識の持ち主だなと。
最後にもう一つ
Eちゃん、推しが付けているステッカーの大きいサイズも見つけました。
「壁に付けてあったのはこっちの方かも」と大きいサイズのものも買おうか迷いだしていました。
すると
「同じステッカーだからサイズは小さい方でも良いんじゃないですか(^_^)?」
大きい方が値段は高いのに敢えて小さい方をすすめました。
完全に売れる営業マンと一緒だな〜ともんこは感心しました。
しかし、もんこは次の瞬間気付きました。
Eちゃんは既に小さいサイズのステッカーを手に持っていたのです。
もうこの時点で買う気満々でしたから。
もし手に持っていたのが大きいサイズならあの店員さんは大きいサイズをすすめたんじゃないでしょうかね。
終始、驚きと感動に満ちた時間でした。
***
個人的に考えるのですが
真のマーケティングとは、やはり現場にいき直接お客さまと接しなければ見えてこないと思うのです。
会議室で延々と話しあっていても現実的にどこのターゲット層にどのような訴求効果があるのか分からないんじゃないかと。
だから某おもちゃメーカーや某女性向けメーカーのようなマーケティング戦略の間違いを起こすんだと思います。
これからは特に、個人も企業も発信する側の共感力の高さがものを言います。
いかに感動させることができるか。
現場を知っていなければこれほど難しいことはないでしょうね。
私も感動させられるような人間になりたーーい!!
最後まで読んで頂きありがとうございました♪♪