「流されやすい」は、意外といい。
自分の行動に誇りを持っている人が好きだった。
昔から、自分の趣味や特技、経験や実績に誇りを持っている人が羨ましかった。
「最近めっちゃ●●にハマってるねん!」
「自分の武器はズバリ●●!!」
なんて堂々と語っている人のほとんどは、目がめっちゃキラキラしていて、純粋にすてきだと感じたから。
自分もそうありたい、なんて憧れたことはたくさんあった。
でも、僕は自分の「核」になるものを、ずっと見つけることができなかった。
「核っぽいもの」はあったかもしれない。でもそれは、面接やプレゼン等で必要に迫られて、無理矢理ひねり出したものだった気がする。
誰かの「好き」を好きになってきた人生。
人生を振り返ると、それなりにいろんなことを経験してきた。
小学生から大学までは、ずっとアトリエに通って絵を描いていた。
デッサンはちゃんと習わなかったし、想像上のものを絵におこすのは苦手だったけど、油絵は好きだった。一時期は風景画や動物の絵をたくさん描いていた。
同じくらいの時期は、テレビゲームにものめり込んでいた。
ドラクエなんて、何回クリアしたか分からない。
最近では、サウナやクラフトビールなんかにハマっている。
先日も長野のゲストハウスLAMPに行ったが、実に整った。
でも、自主的に始めたことや、ずっと続けてきたことは、ほとんどない。
絵は姉が上手かったから、それを真似するかたちで始めた。
ゲームは兄や友だちの影響が大きい。
サウナやクラフトビールも、ここ1年くらいの交友関係で好きになっただけだし、一時的なブームで終わる可能性は否定できない。
結局は、誰かの「好き」を好きになってきた人生で、自分自身で「好き」を見つけた記憶はあまりないように思う。だから「好き」になるきっかけを与えてくれた人よりも、そのものに対するこだわりは強くない。
コピーライターの仕事や、忍者関連については、まだ自主的に見つけたと言える気がする。
それでも、同じ道で活躍している人たちに比べると、存在感を発揮できているとは言えない。
その分、フットワークは軽い。
このフワフワした生き方をどうにかしたい。
そう悩んでいた時期は長かったけど、今はけっこう気に入っている。
それは、一つひとつに対してこだわり過ぎないからこそ、いろんなことに関心を向けることができるのだと気づいたから。
経験や知恵、技術は浅くても、趣味や楽しいことがどんどん広がって、結果的に世界も広がっていく。
もともと飽きっぽい性格なので、新しいことをどんどん取り入れたほうが、毎日が充実するという面もある。
この気質は、今の仕事とも相性がいいと思っている。
これまで担当してきた、そして今お手伝いしているクライアントは、業種も、抱えているお悩みも、期待しているアウトプットも、みんなバラバラ。
何か一つに特化してきた生き方だったら、求められるすべてをカバーすることは、おそらくできなかったと感じている。
そんな生き方をしているうちに、
「岡澤さんってどこにでもいるよね」
と言われることが増えた。まさに忍者。
自分の核は。
つまり自分の核は
「流されやすい」
「浅くて広い」
「フットワークが軽い」
ってことになる。
文字にすると、ちっともかっこよくない。
でも、それはそれでいい。
自信を持って言えるなら、それは誇りを持っていいってことだから。
#週1note 参加中。
僕は毎週月曜日に更新予定。今回もギリギリ。クライアントワークはきちんと進行できるのに、自分のことは後回しにしがち。
楽しいnoteがたくさんあるよ。