自分が経験から学んだことを人に伝えるには
自分が苦労したり、遠回りしたり、身をもって体験して体得した言葉は、
伝える際にどうしても力が入り、熱量が上乗せされて伝えてしまいます。
「これが大事だったんだ!あ~もっと早く気づいていれば、、」とか
「苦労したり遠回りしたけれど、今なら分かるここがポイント!」
という言葉。
皆さんも経験がないでしょうか?
ついつい話が長くなったり、熱がこもってしまったり。
確かに想いのある言葉は、生き生きと大きなエネルギー量で伝わる分、相手の心に響きやすくなります。
内容と共にその感動や喜び、輝きが、表情や声色、しぐさに表れ、聞き手に伝播するのです。
聴いている側は魅了されて大きく共鳴します。
だけど、それは具体的なエピソードがあってこそ。
経験談や実際に起こった話など、ストーリーに人は大きく惹きつけられます。
具体的な話は自己投影しながら聴けたり、共感できたり、反発を感じたり、聴きながら心がたくさん動かされます。
だから、そこから得た学びを語った時、それまで一緒に心を動かし感じてきた聴き手は、納得するし共に学ぶ感覚すら覚えるのです。
もしエピソードがなく、体得した学びだけを熱烈に伝えたとしたら、
ちょっと反発されることもあるかもしれません。
例えば、
「どんなに失敗しても挑戦し続けることで道が開けるんです!」
こんな学びも、背景となるエピソードなくここだけ何度も説かれ、取り組んでることを続けるよう説得されたとしたら、、、
ちょっと面倒くさい、、と思うかもしれないですよね。
そういう言葉こそ、受け取り方は相手の自由という意識が必要だし、
また、自分にとっては学びの大きい内容だったとしても相手にも同じとは限らないなと思います。
抽象化された学びは、ただ伝えると押し付けになる。
そんなところでしょうか。