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〜乗りたい未来を、探しにいこう!〜 ジャパンモビリティショー2023に行ってきた
はじめまして!10月にTCに入社したokabeです。ジャパンモビリティショー2023に参加したので、ご紹介させていただきたいと思います。
0. ジャパンモビリティショーって?
ジャパンモビリティショー2023は、東京モーターショーの進化形として、2023年10月26日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催されたイベントです。日本におけるモビリティの未来を体験するための入口として位置づけられ、さまざまな革新と技術を紹介しました。自動車業界だけでなく、さまざまな他のセクターからも475社以上の企業や団体が参加しました。
1. どんな展示があったか
2023年の日本モビリティーショーは、最先端の自動車技術やモビリティソリューションを特徴とするイベントでした。このショーでは、さまざまな自動車メーカーが電気自動車(BEV)、ハイブリッド車、および未来の輸送手段に関するコンセプトや革新的なアイデアを展示しました。これには、トヨタ、ホンダ、日産、スズキなどの大手メーカーが参加し、それぞれが持続可能性、電動化、ユーザーエクスペリエンスの向上に焦点を当てた製品を披露しました。また、子供向けの教育プログラムや、さまざまな食品提供者が参加するフードコートも設けられていました。
2. 入場
ジャパンモビリティショー2023は幕張ビッグサイトでの開催です。写真は入場ゲートですが、カラフルな飾りがとてもポップでお祭り感がすごかったです!想像以上の人が並んでいて驚きましたが、累計来場者が111万2000人だったそうなので、なるほどという感じですね。
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3. コンセプトカー
トヨタのブースではSF映画から飛び出してきたようなスペースモビリティが展示されていました。月面で活動することを想定して作られたもので、その大胆なデザインには目を見張るものがありました。スペースモビリティの右側にあるのは、EPUでハイラックスがEV化したようなデザインでした。他にも様々なコンセプトカーがありました。KAYOIBAKOというミニバンコンセプトカーが気に入りました。(が、残念ながら写真を撮り忘れてしましました。)
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MAZDA ICONIC SPは息をのむような美しさでした。外観が素晴らしいだけではなく、環境に配慮した設計になっているそうです。
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4. 多様なモビリティー
自動車業界は「100年に一度の大変革の時代」であると言われていますが、様々な企業が多様なモビリティーを展示していました。
ソニーとホンダが共同で開発している新しいEVブランドのAfeelaの展示もありました。モビリティ開発環境やAPIが公開されオープンな開発ができるという事なのでエンジニアの私からするととても楽しみです。software defined vehiclesの文脈を感じられます。
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YAMAHAの電動カート型グリーンスローモビリティです。グリーンスローモビリティとは、環境に優しい電動の移動手段で、主に低速で運行されるものを指します。2014年から全国で実証実験や導入がが行われ、ベースの技術はゴルフカーだそうです。
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折りたためるモビリティー、TATAMEL BIKE。コンセントで充電でき3時間で30キロ走行できるそうです。外装も気軽に取り替えることが可能で可愛いですね。一台欲しくなりました。
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こちらも同様にコンパクトにできるというコンセプト。
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山形大学の宇宙にお寿司を転送するために開発された無重量向けフードプリンター。モビリティーという言葉が包括する範囲はとても広いなと感じられました。
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5. BEV
今回一番目立っていた出典はBEV関連のものでした。 主要自動車メーカーはもちろん、 次世代モビリティビジネスに関してもBEVに関するものが多かったように感じました。個人的に注目していたのがBYDのブースです。 来場者も多く熱気がありました。「実車を見てみたい」といったニーズからか、各車を囲み熱心に説明を聞く人たちが多かったです。私も見学しましたが、外装も内装もチープに見えず補助金等も考慮すると購入したくなる仕上がりに見えました。新進気鋭のBEVブランドといった雰囲気でとても魅力的でした。
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BEVの特性を活かし車室内後部の段差をなくし、フロアがフルフラットになった路線バス。
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宏光Mini EVの影響を受けた、低価格小型EVミニマムモビリティのコンセプトモデル。第一種原動機付自転車なので税金や保険も原付と同等の維持費で所有できるようです。
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KGモーターズ ミニマムモビリティ
機械要素部品メーカーTHKのコンセプトモデル。部品メーカーとして培われた技術やアイディアが多く使われている様で、 他社のコンセプトカーより実際の使用を意識した作り込を感じました。 日本でも旧来の自動車メーカー以外の参入が増えていく事を予感させるような展示でした。
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6. 車の未来
会場で上映されていた日産のコンセプトカーを紹介するアニメーションに登場する、コンセプトカー「日産ハイパーパンク」が興味深かったのでご紹介します。この車はドライバーの創造性を刺激するというカーコンセプトのなっており、アニメーションの中でインフルエンサー兼音楽クリエーターがライブ配信を行なっていました。車内もドライバーに合わせて装飾が変化するなど、自動運転が普及するにつれて、車内空間の使い方の可能性が広がることを感じさせてくれるアニメーションでした。(以下からご確認いただけます。)
民放ラジオ99局×radikoは、BEV化に伴い普及する可能性が高い、大型サイネージを活かしたラジオを体験できるブースを出展していました。これから自動運転が当たり前になっていった先にあるの事は、車内の個室化なのかもしれないと感じました。部屋の中で、自宅と同様に過ごす事を求める人もいれば、 モビリティならではのユーザー体験を求める人もいると思います。完全な自動運転が実現したら、人は車に何を求めるのか。これを追求していく事が、TCの新しい事業に繋がるのではと感じました。
大規模な自動車の展示会には今回初めて参加しましたが、自動車産業の動向や展望に関して大変勉強になりました。そしてシンプルにとても楽しいものでした!ジャパンモビリティショー2024も参加したいと思います!