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進化の意外な順序《読書一服》

アントニオ・ダマシオ(著)高橋 洋(訳)

初め読んだ時は内容がイマイチつかめなかった。
が、AI関係の本を読んでいるうちに、現在の
AIブームなどに対する批判なのかと気づいた。
著者の考えは、「心は脳だけではなく、脳と
身体の相互作用から生じる。」である。
人間の心をコンピューターにアップロードして
永遠の命を確保するとは何事か?
「生物とはアルゴリズムである。」という主張は
誤解を招き、厳密には誤りだとする。
生物はアルゴリズムを使っているが、アルゴリズム
それ自体ではない。
アルゴリズムが作用する素材も文脈も重要である。
素材とは例えば半導体や金属。文脈とは捕食者から
逃れるとか、配偶者を得るなどである。
AIにも感情は生まれるかもしれないが、人間の感情
とは異なるであろう。などなど。
ニック・ボストロムやユヴァル・ノア・ハラリ等の
主張を意識してしている。


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