黒い女の子、

ある女の子に出逢った。
彼女は黒髪ストレートロング、真っ赤な紅を
さしていた。『黒が好き』と言う彼女の部屋は

カーペットから家具から全部『黒』だった。
そしてこう言ってた。

『のたれ死したい』

私も彼女も20代になったばかり、あおはる時代

小学生で横溝正史を読破していた私は
とても興味が沸いたんだよ、それからこう思いました。

『彼女と交わるのはこれが最後だろう』

私と彼女は多くを語らなかったけど暗闇の中で
互いに何かを光らせていたよな気がするよ

『そうなのね』　　

って言って間もなく彼女は次の地へ行ってた。

彼女は希望通りのたれ死にしただろうか。

私は時々、奇跡的に見る流れ星をみると
彼女は今、どこかの地で真っ黒の部屋で
真っ黒のワンピースを着て流れて生きている
だろうか、と思う。

彼女は、私にこう言った

『可笑しな子だね』

それは私にとって最高の褒め言葉だったよ。

私もいつか星になったら彼女に嬉しかったて
伝えようと思う。