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思い描いていたロシア人にやっと出会う【3度目の世界一周#26】🇷🇺

2019年8月18日

オムスクまでの車内は同じくエカテリンブルクから乗車した、ジニスとマーシャという40代くらいのロシア人夫婦と同じコンパートメントでした。
旦那のジニスは弁護士、奥さんのマーシャは学校の先生だそうで、ともにカタコトですが英語を話せるので話が弾みました。

「オムスクで何を見るつもりなのか?」
オムスク在住のジニスに質問されました。

おっと、それは一番困る質問です。
来年のカザフスタンへ向けて、一番国境に近そうな都市ということで選んだだけなのです。
ガイドブックにも大した内容は書かれておらず、こちらも情報が欲しいところでした。
ちょうど良い機会なので、
「どこがオススメですか?」
と、スマホの地図を見せて聞いてみました。

どれどれ、といった感じで地図を見ながら教会といくつかの博物館などを教えてくれました。
オムスクはドストエフスキーの流刑地だったこともあり、ドストエフスキー博物館があるそうで、強く勧められました。


翌朝9時。定刻にオムスク到着です。
ロシアの駅はこの明るいグリーンの駅舎が多いです。

オムスクの駅は街の中心からやや南にあるのでバスかトラムで移動が必要なのですが、駅前はバス停がたくさんあってどこから乗って良いかわからず、とりあえず大通りまで歩きます。

大通りに出て北へ向かうと、すぐにバス停が見つかりました。

4番のトラムで街の中心まで行けるという情報があったので、ここで待つことにします。

待つこと数分でトラムがやってきました。
運賃は30ルーブルで、荷物代を別途30ルーブル取られました。

車内に市内のトラムのルート図が載っていました。
4番のトラムは街の中心を抜けて、さらに北の方まで行くようです。
これはラッキーです。

一昨日ネットで予約を入れたホテルが「町の中心」といいつつ、やや北のハズレにあるようなのです。

日曜日のためか、道路は閑散としています。

maps.meで現在地を確認しながらトラムに乗ること約20分。ホテルの近くのバス停で降りました。
Hotel Avenueという名の、団地の中に入居しているようなホテルです。

部屋は空いていたのですぐにチェックインさせてもらえました。

広々とした部屋で、ひとりではもったいないくらいです。
というか、もうちょっと良く調べて、もっと街の中心にすればよかった。

列車内で食べようと思っていたカップ麺を朝食として食べ(昨晩は車内食が付いていたのでした)、シャワーを浴びてから街歩きに出ます。

ホテルを出て市内中心部に向けて歩き始め、すぐの交差点を渡ったところでこんな人たちを見つけました。
日曜日のプチ朝市?
野菜、果物、植木などが売られてました。

そのままこの路地を奥に進んでいくと、ここも集合住宅が建ち並ぶ住宅団地でした。


団地の中を抜け、先ほどの大通りに戻ったところに見えてきたこの巨大な建物は図書館だそうで、シベリア最大の蔵書数を誇るとか。
オムスクは教育都市としても有名で、国立大学もいくつもあるそうです。


さらに歩いていくと見えてきたのが、ウスペンスキー大聖堂です。


内部は白一色のシンプルで明るい雰囲気。
かつてスターリンの時代に宗教弾圧の一環として破壊されたらしいのですが、今世紀になって再建されたそうです。

黄金に輝くドームが青空に映えます。



さらに先へ進むと現れたのはオムスク・ドラマ劇場。
このあたりが街の中心のようです。


素晴らしく整った街並みが続きます。

おっ!お父さん大丈夫?


朝はカップ麺だけで腹が減ってきたので、通りに面した綺麗なレストランに入りました。
ちょっと高いかな?

まずはコレ。

この黒パンがフカフカで美味かった!

イルクーツクで食べ損なって以来、一度も食していなかったボルシチにやっとありつけました。

これもまた最高に美味しかったです。
来年またオムスクに戻ってくることがあれば、絶対ここに来ようと心に誓いました。
ビール2杯とボルシチで879ルーブル、約1400円。
やや高めですが、満足でした。

レストランからすぐの公園にある船着き場。
オムスク市内を流れるイルティシュ川を巡る遊覧船が出ています。
ジニスのオススメでしたので乗ってみることにしますが、日曜日で大混雑。15時発の船になってしまいました。
値段は300ルーブルです。

1時間ほど時間があるので、公園の周りを散歩してみます。
このあたりは美術館や博物館なども集まっているエリアのようで、ドストエフスキー博物館もありましたがあまり興味がないので、ジニスには申し訳ありませんが入りませんでした。

個人的にはソ連時代の建物を見ている方が楽しいです。

周辺を一周りして船着き場に戻ってくると、ちょうど乗船時間でした。

2階の屋外の席が満室だったので、1階に席を取ります。

海水浴ならぬ、川水浴を楽しむ人たちがたくさんいるようです。


同じテーブルに席をとったロシア人のグループがビールをごちそうしてくれました。

そうです! これですよ。
これが私の思い描いていたロシア人です。
旅の最後に出会えました。

見事に歯でビールの栓を抜いてくれました。

2階はこんな様子。
天気も良いし最高のクルーズ日和です。


クルーズを終えて先ほど見た川水浴場まで歩いてみました。

真冬には-40℃になるというオムスクです。
短い夏を満喫しているのでしょう。

すぐ近くだったので、街から空港までのバスを下見に来ました。
たぶんここから空港までのマルシュが出ているはず。

こんなサイトがあります。
バスの番号を入力するとリアルタイムで地図にバスの位置が表示されます。
便利です。東京にもあればいいのに。

空港行きの17番のマルシュルートカを確認できました。

いよいよ明日が帰国の日です。


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