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国境までの切符を求めて【3度目の世界一周#6】🇨🇳

2018年4月30日

さて、40もある石窟寺院を見るのにも飽き始め、と言うよりも、明日のエレンホトまでのバスの切符を手に入れないとどうにも落ち着かず、主だった石窟をひと通り見たところで、大同の街に戻ることにしました。

バス停まで戻ると、ちょうど大同行きの603番のバスが出発するところでした。
慌てて乗り込み清遠街へ戻ります。

ちょうど昼時だったので、この辺りで食事でもと思い店を探します。
デパートのような大きな建物もあり、賑やかな雰囲気の場所なので、周りには小さな食堂がいくつもありました。
が、どこもかしこも大混雑。
散々歩き回った挙句、結局デパートの中のケンタッキーフライドチキンに入りました。
ここの店員の兄ちゃんが劇的にいい人で、なかなか気分は良かったです。

さて清遠街のバス停に戻り、とりあえず街の南に最近できたという新しいバスターミナルに向かうことにしました。
28番のバスに乗って、「新南客運站」まで行けば良さそうです。

やってきたバスに乗り込み、大同の街を南下していきます。
だいぶ街外れまで行ったところに、バスターミナルはありました。
出来たての新しい建物ですが、中はガラーンとして人気もまばらです。

大丈夫か? ここから本当にバスが出ているのか?
とちょっと心配になりました。

切符売場の窓口のお姉ちゃんに「明日のエレンホトまでのチケットはあります?」と聞いてみましたが、英語が全然通じません。

ホテルや鉄道の切符売り場でだいぶ英語が通じたので、中国も変わったなあ、と思っていたところですが、こんな若いお姉ちゃんですら分からないのか。学校でちょっとは習ってないのか?

仕方なくメモ帳を使って筆談です。
すると何やら中国語で言ってきたので「書いてくれ」とジェスチャーで答えます。
で、帰ってきたのが下の写真です。

一番上の「エイギー」は後日の登場人物


どうやらエレンホト行きのバスはここではなく「大同汽車站」から出ているようです。

そして行き方は、
「28番のバスに乗って三医院まで行く。バスを降りて前方に100m歩いた道路の反対側にある」とのことのようです。

漢字がわかるって素晴らしいですね。

さっそくバスターミナルを出て、目の前のバス停から28番のバスに乗り、大同の街方向へ戻ります。
三医院というバス停は確かに途中にありました。

労働節で学校も休みなのか、バスにはお子様がたくさん乗ってらっしゃいます。


大同汽車站はこんな場所。

書いてもらったメモの通りの場所にありました。
清遠街から歩いても10分くらいのところでした(泣

新南客運站に比べるとはるかに小さく古いバスターミナルでしたが、人はたくさんいて活気があります。
先ほど書いたメモを切符売り場の窓口に見せると、明朝8時10分発のバスがあるとのこと。

そして無事チケットを入手できました!
136元(約2200円)。思ったよりも高いなあ。

でもまあ、これでひと安心です。



一度ホテルへ戻り、夕方また外出します。
労働節のせいか、街はかなり賑わっています。


朝はガラガラだった広場も、、、やっぱりガラガラでした。


やってきたのは「九龍壁」
9匹の龍のレリーフが描かれた壁で、王宮や庭園の門の目隠しとして建てられたものとのこと。
この九龍壁は1392年、明の初代皇帝朱元璋の十三番目の息子、朱桂の邸宅前に造られたもので、中国に現存する中で最古で最大だとか。
中国三大九龍壁のひとつに数えられています。

ラッキーなことに、労働節ということで無料開放されていました。



九龍壁を出ると、そろそろ夕食時ということもあるのか、次第に人が増えてきています。
人気のあるレストランは行列ができ始めていました。


私が入ったのは刀削麺の店。
ここ山西省が発祥の地だそうです。

ファストフード的なセルフの店だったのでゆっくりできず、近くの店でビールを買って部屋へ戻ります。
キリル文字で書かれたラベルですが、モンゴルかロシアのビールでしょうか?

窓から見える旧市街のスラムを眺めながら飲みました。


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