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バイカル湖で震える【3度目の世界一周#20】🇷🇺
2019年8月13日
今日はバイカル湖に行く予定です。
中央市場から番号の無いマルシュルートカに乗ればいいらしいのですが、走っているどのマルシュを見ても番号が付いています。
しばらくそのあたりをウロウロしていると、
「リストビャンカ?」と声をかけてきたオジさんがいます。
リストビャンカはバイカル湖観光の中心の町です。
「ダー」と答えるとこのマルシュルートカに乗せられました。
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市場の前にあるショッピングセンターの駐車場的な場所に待機していて、人が集まったら出発するようです。
目の前にはバイカル湖に浮かぶ島、オリホン島行きのマルシュが停まっています。
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15分ほど待って満席になると、いよいよ出発。時刻は8時45分でした。
やがて市内を抜けバイカル湖への一本道に入ると、俄然我がマルシュはスピードを上げ始めました。
いろんな人のブログにも書かれていましたが、なぜそこまでしてこの田舎道をそんなスピードで走るのか?というほどの飛ばし方で、事故ったらとんでもないことになりそうです。
そこそこアップダウンがある道なので、下り坂では内臓が浮かび上がるような感覚まで味わえて(下り坂でもアクセルを緩めない!)、まるでジェットコースターのようで、これで140ルーブルとはお得ですよ。
そんな調子なので、1時間半かかるという道のりを、1時間で走破してくれました。
イルクーツクとリストビャンカはこんな感じの位置関係。約80km離れています。
リストビャンカ周辺の地図ですが、ご覧の通りの曇り空。
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哀愁漂う漁船。
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全く晴れそうな気配がありません(泣
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カモメ?も泣きながら漂っています。冬の日本海か?
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天気が良ければ遊覧船にでも乗るつもりだったのですが、これでは乗っても面白くなさそう。
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しばらく湖岸をウロついていましたが、寒いです。
小雨も降ったりやんだり、みたいな空模様です。
ダウンジャケット持って来れば良かったよ。
ちなみにバイカル湖は世界で最も深く、貯水量も最大という淡水湖です。
最大水深は1600m以上もあるとのこと。
水に手を入れて舐めてみましたが、確かに淡水でした。
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オープンの11時を待ってこの建物に入りました。
「ニェルピナーリー」という水族館。バイカルアザラシのショーが見られます。
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別にアザラシのショーが見たいわけではなかったのですが、外にいると寒くてたまりません。
ショーが終わる頃には晴れることを期待して500ルーブルを払いました。
ショー自体は何ということもないもので、飼育係のお兄ちゃんがつまらなそうにアザラシに指示をしている様子のほうが面白かったです。
30分ほどのショーが終わって外へ出ても相変わらずの曇り空。
近くにある観光客向けの市場を冷やかします。
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オームリというバイカル湖特産の魚の燻製。
昨日のスープに入っていたのは、この魚かなあ。
食べられるように温めたものも売っていましたが、イマイチ食指が伸びず。
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中央アジアっぽいプロフを作っていたので買ってみました。
150ルーブル。
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あんまり美味しくなかった。
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湖岸をイルクーツク方面に歩いていくと、こんなオブジェがありました。
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30分ほど歩くと小さな礼拝堂があります。
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その奥に小さな石碑のようなものがたくさん建っています。
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リストビャンカ日本人墓地です。
シベリア抑留で命を落とされた方々が埋葬されています。
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ひとつひとつの石碑にはカタカナでお名前が刻まれていました。
(裏側から撮った写真なのでこちらからは見えませんが)
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敗戦後、旧満州などの外地に残っていた多数の日本軍人が、ソ連によって武装解除され、捕虜としてシベリアを始めとするソ連各地へ移送され強制労働などに従事させられました。
その数は約60万人とも言われていて、劣悪な環境の中、5万5千人の方が再び祖国の土を踏むことなく命を落とされました。
明後日は終戦記念日。
こういった方たちのおかげで今の日本があるんだと思うと、自然と涙が溢れてきました。
墓地の向こうに見える山並みが、何となく日本の風景に見えるのがちょっと救いのように思えました。
*
慰霊を終えて湖岸に戻ります。
暖かくはなってきましたが、空はスッキリとは晴れません。
イルクーツクへ戻ることに決めました。
ちょうど湖岸に降りたところがバス停っぽかったのでベンチに座って待っていると、数分でイルクーツク行きのマルシュルートカがやってきました。
帰りの便も恐ろしい速さですっ飛ばしていきます。
なんか、だんだん空が明るくなってきたような、
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何ということでしょうか。
イルクーツクに着いたら、雲ひとつ無い青空です。
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クレストヴォズドヴィジェンスカヤ教会。
名前が覚えられないです。
「シベリアバロックの真珠」と呼ばれる教会だそうですが、内部空間がイマイチ。
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で、トラムに乗りましてカザン大聖堂へ。
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カザン大聖堂は街の中心部からちょっと外れた場所に建っているのですが、いかにもロシアの教会といった感じの外観です。
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下から見上げる中央のドーム。
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日も傾いてきましたので、再びトラムに乗り、昨日も行った130地区へ。
別のレストランに入ってみます。
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ビーフストロガノフ。
日本で一般的に食べられているハヤシライスの具みたいなものと、だいぶイメージが違います。
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さて、明日は午前2時起きですので、早めにホテルに帰って寝ることにします。