別れと出会いの春が過ぎて②転園
認可保育園へ転園
保育ママ卒園の3日後、4月1日、保育園へ転園。
今度の保育園(1歳児クラス)はいきなり持ち上がり12人+新入り9人という大所帯。
公立のマンモス園です。
園舎も園庭も大きいし、園舎に入ったら下駄箱の先にたくさん教室がありまるで学校のような雰囲気。
今までの保育ママでお家でのんびり…とはだいぶ違う雰囲気。
案の定、人の多さに圧倒される息子。
初日は母同行でお昼ご飯まで過ごす、というスケジュールだったのですが
基本息子は私から離れずちょろちょろと遊び、私に抱っこされながら給食を食べて帰宅。
2日目からは息子一人で、まずはお昼ご飯まで。
の、予定だったんですが。
食べず!笑
保育ママに入った頃と違って今はモリモリご飯を食べるようになった息子でしたが、
環境の変化に情緒不安定になってしまい給食を拒否。
3日目、4日目も拒否!笑
5日目は、無理やり給食+お昼寝+おやつの時間まで居させてみたらおやつだけようやく食べれたそうです。
保育ママに行くようになってあんなによく食べるようになっていた息子が。
保育ママの先生達が大好きでお友達が大好きで、ケラケラと眩しい笑顔を見せていた息子が。
慣れてからは朝のバイバイでも泣かず、
保育ママの先生から「一日通して泣くということがほとんど無く、情緒がとても安定しています」と言ってもらっていた息子が。
転園して、毎朝保育園の玄関に着いた時点で泣き出して、ご飯を食べれなくなってしまった。
心配で、不安で、「息子に合ってない環境を選んでしまったんだろうか」「立地が良くて私が送迎が楽だからって理由で選んでしまったのが悪かったんだろうか(それだけじゃないけど)」
「息子の笑顔を奪ってしまった」
そんな風に自分を責めて落ち込む1週目を過ごしました。
しかも人気のマンモス園だったこともあり、
1歳4月入園のお友達たちは双子ちゃんやら、上のクラスに兄姉がいるという兄弟児ばかり。
第二子、第三子特有の逞しさでへっちゃらな様子や、
そもそも兄姉の送迎付き添いでこの保育園の雰囲気を知っていた、など
スタートの時点で息子よりも遥か先を走っている状態。
「頑張って保育指数を稼いで人気の園に入れたけど、身の丈に合ってなかったかな」
「第一子の息子が可愛すぎて、今まで甘やかし過ぎてしまったんだろうか」
そんなこともつい考えてしまいました。
ママの気持ちを敏感に察知する我が子
今思えば、そもそも私自身、ママ自身が気持ちの切り替えが出来ていなかったのです。
初めての、温かい居心地の保育ママを卒園して、寂しくて寂しくて、
心の中では保育ママとのお別れの悲しい気持ちをまだまだ引きずっていて、
「よし、新しい環境でも頑張ろう!」と気持ちの切り替えが出来ていない状態だったのに、
保育ママ卒園から3日後には新しい保育園へ入園したのですから、
気持ちの整理がつかないことは無理もない。
私にとって息子は第一子であり、
初めて経験する「母子分離」の場所が保育ママであり、息子の保育だけでなく私自身のメンタルも支えてくれていた場所とお別れをしたのだから。
それに私はいちいち重い人間なので笑、かなり気持ちを引きずっていたのです。
そこへもってきて、新しい保育園はマンモス園。
母親自身がそんな不安な状態なのに、子供にうつらないわけがないですよね。
私は4月の時点で育休ではなく復職して働いている身だったので、
慣らし保育期間中は、息子が保育園へ行っている間だけ家で仕事をして、午後はお迎えのためお休みをもらっていました。
不安で、ソワソワして、心配して、保育ママへの未練があって…
毎日そんな気持ちでいるので、
実母や義母が何気なく言い放った
「良い保育ママだったのにお別れするの残念だね」とか「寂しいね」とか
そんな転園への「心配」や「不安」の第三者からの言葉たちが呪いのように私の脳内を支配して、
新しい保育園の先生の何気ない言葉をとても冷たくトゲのある言い方に感じてしまったりして、
保育ママに戻りたい、保育ママのほうが私にとっても息子にとっても温かくて居心地が良かった、
新しい保育園の先生は冷たい、私の選択は間違っていたのでは、と
私らしくないとてもとても後ろ向きな暗い気持ちになりました。
そんなネガティブな気持ちを払拭出来ずに1週間過ごしてみて、ふと気付きました。
「私、会社行かないとダメになる」
この1週間、会社へ行かず家で少し仕事をするだけで
息子が帰宅したら親子で家に引きこもり、モンモンと保育園のことばかり考える時間があり過ぎたのです。
会社に行ったら
「息子も慣れたら楽しくなるから大丈夫!」「慣れるまで大変だけど、一緒に頑張ろうね」
とポジティブな気持ちで送り出せるのに、
もう保育ママへは戻れないし状況を変えることは物理的に出来ないのに、
生産性の無いことばかり考えて暗くなってた。
私会社行かなきゃダメだ、脳のチャンネルを息子以外のことに切り替える時間が無いとポジティブに子育て出来ない!
私がポジティブじゃないと息子にとっても良くない!と気付きました。
私がこんなに後ろ向きな気持ちで保育園へ送っていたら、息子だって必ずそれを察知して気が進まなくなるよね、そりゃ。
やめよう。
息子も嫌がりながらも日に日に新しい保育園の先生達に慣れてきてはいるようなので、きっと大丈夫、また楽しくなるはず。
そう思い直すことにしました。
慣らし保育が必要無いぐらいあっさり溶け込む子もいるけれど、
息子はそーゆうタイプじゃなかったってだけだ。
慣れるのに時間がかかる子なんだ。きっと大丈夫、時間がかかっても楽しく通えるようになる。
保育ママでの素晴らしい思い出から心を切り替える充分な時間も無いまま新生活が始まったから。
だから少し、気持ちを切り替えるのに時間がかかるだけだよね。私も息子も。
ごめんね、母のせいだね。でも、きっと楽しくなるから大丈夫よね。
ただ、保育ママでの先生達との素晴らしい出会いや、たくさん愛情を注いでもらったこと、
息子の心の発達を促してくれた楽しい思い出たちを、
息子にはどうかこれからも忘れずに育って欲しい、そんな勝手な願望も抱きつつ。
逆を言えばそれだけ未練を持てるぐらい良い環境にいられたって、幸せなことだな。
少し客観的に考えることができて、
慣らし保育2週目はもう少し前向きに頑張ろう!
そう思っていたのですが、息子の体がバテてしまいました。
保育園の洗礼なのか、ただの気疲れなのか
2週目の月曜日の登園を終えると、
「今週も行くの?!もう無理!」とでも言わんばかりに体から熱を放ち笑、発熱で保育園をお休みしました。
実は息子はこれまで風邪を引いて鼻水や咳があっても発熱したことは無く、
結構体の丈夫な子だと思っていたのですが、さすがに環境変化のストレスが堪えたようです。
38~39度の熱が5日程度続き、解熱剤を入れても切れるとすぐに熱が上がってしまい、何度も病院へ行きました。
ぐったりとして元気が無く、食欲もなく、咳も苦しそうで本当に辛そうでした。
結局、気管支炎までいってしまい、総合病院で吸引をしたりしました。
薬も大嫌いなので、無理やり飲ませると吐いてしまったりして、看病するほうも精神的にかなりキツかったです。
私も風邪をもらってしんどい状況の中、息子の看病、家にこもりきりで考えるのはネガティブなことばかり、
実母の心配の言葉すらも雑音に聞こえていちいちモヤモヤしてしまい、
会社に行けない申し訳なさ、気分転換できない辛さ、
「保育園の洗礼って皆こんなものだから大丈夫」と自分に言い聞かせるのに、
「息子にこんなに辛い思いをさせている母親」だって周りのみんなから思われているんではないか、とか、
負の連鎖が止まらなかったです。
結局、息子は1週間と2日ほど保育園を休みましたがその後はなんとか復活。
そもそも慣らし保育が終わっていない状態で長期間休んでいたので、病み上がりの登園もギャン泣きでしたが少しずつ少しずつ、日に日に慣れていき、GW明けには泣かずに登園して、給食も食べれるようになりました。
病み上がりの頃、実は保育ママの先生に誘われて公園へ遊びに行ってきました。
保育ママの先生たち、歴代の卒園児たち、卒園児たちのファミリー。
初めましての卒園児ファミリーもいれば、つい先月まで息子が一緒に過ごしていた先生やお友達とも約1か月ぶりの再会。
卒園児パパママと話していると、
「うちも保育ママ卒園したあと最初大変だったよ~」
「やっぱりアットホームな雰囲気で過ごしていたから、いきなり大人数のクラスになって馴染むのに時間かかったよ」
「うちもまだ新しい保育園慣れないよ」
と、共感してもらえて。
先生たちも、
「息子くん給食食べれなくなっちゃったんだね、そんなにすぐに慣れないよね」
「うちに来た時も最初食べれなかったし、慎重な子だから最初は仕方ないよね」
と寄り添ってくださって、
心がスッキリとして、
ようやく「お別れの未練」から気持ちを切り替えることが出来ました。
代は被っていない卒園児のファミリーとも知り合えて、
保育ママを通してこうしてご縁をいただけて良かった、この繋がりをこれからも大切にしながら新しい環境で頑張っていこう、と思いました。
4月の慣らし保育期間中は、息子は家でも情緒不安定な感じで
抱っこじゃないと泣き喚いていつもより聞き分けが悪かったりしていて、
「イヤイヤ期かな?」と思っていたんですが、
保育園が慣れてからはそういう節は無くなったので、新しい環境でものすごくストレスを抱えていたんだな、と思いました。
とはいえ子供は順応するのも早い。
「この保育園にこのままずっと馴染めなかったら転園したほうがいいのかな」と思っていた私の心配は必要なさそうです。
慣れてからも、保育園で定期的にウイルスをもらってきてその都度私にうつって大変ですが、
おそらくこの4月のメンタルボロボロの体調不良期より辛いことは当分無さそうです。
そんな大騒ぎの春でした。
長くなりましたが、
まだまだ育児、仕事、自分の人生についてたくさん考えることがあるのでマイペースに投稿していきたいと思います。
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