このギャンブルだけはやって良いことにする　～ギャンブルアンチの怒り～

ギャンブルなんか大嫌いだ。うちの父は競馬にドハマりし、低賃金労働者なのに、家に金を入れなかった時期がある。家庭の崩壊は当然、夫婦の老後の金も無い。おまけに母はワンオペ家事育児共働きで身体を壊し、大病をわずらってしまった。

「貧乏人のくせにギャンブルをするのが悪い」その通りだ。父の甘さが招いたことだ。父がド貧乏クソカス口だけ野郎のくせに学生だった母を「一生養うから(※低賃金労働者)」と口説いたのがそもそもダメ。母もこのギャンブルに乗り、大負けした。未成年だった母の両親(私の祖父母)にも私は激怒している。ちょっと探れば問題だらけの家の息子とわかったはずなのに。クソッタレ！未成年にギャンブルをやらすな。そして低賃金店舗運営とワンオペ家事を無給無休で数年やらされた母が死を意識し離婚しようとなったときデキたのが私ってわけ。母さんの足かせになる出生なんか嫌だったよ。生まれるだけで母さんを幸せにしたかった。

ギャンブルという概念が目の前に現れたらズタズタにしてやる意気込みの私だが、このギャンブルだけはやって良いことにする。

なんで炭治郎がこんな顔で
お菓子のパッケージを飾らなきゃ
いけなかったんだよ。
長男だからか？あんまりだ

私にもギャンブルカス野郎(父)の血が流れているから、ギャンブルしたいときがあるんだよ。さっきズタズタにしたギャンブル(概念)のケツを蹴り上げる。ギャンブルこの野郎！勝負や！

なんで炭治郎がこんな形相を
シールにされなきゃならなかったんだよ！！！！！！！！

一発でこれ。すげえ引き！人生はままならないのに手のひらサイズの勝利を手にいれたよ。冷静になり、ギャンブル(概念)を道頓堀川へ叩き込む。

ビギナーズラックを炭治郎にささげつつ、もうすぐ父の誕生日なのでBS・CSを引いてあげようと、始め方を吟味している。父を憎んでるかっていうと、逆に愛してると思う。愛で縛れば私から逃げられないじゃん？

父は70半ばでしんどいしんどい言いながらまだ働いているけど、お賃金は雀の涙だ。逃げようにも金がない。これは父さんが始めたギャンブルだ、私はその結末を絶対に見てやるぞ。父は今のところ順調にツケを払ってくれている。己のギャンブルにまわりを巻き込んだやつが地獄に落ちないはずはない。地獄はこの世にいくらでもあるし、地獄に落ちるとこをかぶりつきで見てやるぞ。

うそうそ。父さん、いつまでも元気でいてね。

※この「うそうそ」は全く許していないときの言葉だ