
吉田麻也、MLS優勝のキャプテン。それでも大谷翔平のように注目されない理由とは?
吉田麻也選手が所属するロサンゼルス・ギャラクシーがMLS(メジャーリーグサッカー)で優勝を果たしました。そして、そのチームをキャプテンとして率いたのが、まさに日本の守備の要、吉田麻也選手です。しかし、日本国内での報道や注目度は、大谷翔平選手がMLBで連日取り上げられるのとは大きく異なります。
この現象、サッカーファンとしては「なんでやねん!」と思う人も多いのではないでしょうか?この記事では、なぜ吉田選手の偉業が十分に注目されないのか、考えてみました。
1. MLSとMLBの国際的地位の違い
吉田選手が所属するロサンゼルス・ギャラクシーは、MLSを代表する名門クラブです。しかし、MLSそのものが世界的なサッカーリーグの中では、まだ成長途中の位置づけにあります。
一方で、大谷翔平選手が活躍するMLB(メジャーリーグベースボール)は、野球界で「世界最高峰のリーグ」として認識されています。そのため、同じようにアメリカでの成功を収めた日本人選手であっても、活躍の場となるスポーツの地位によって注目度が大きく変わるのです。
2. ポジションとプレースタイルの影響
吉田選手のポジションはディフェンダー(センターバック)です。サッカーではディフェンス陣の活躍は目立ちにくく、ゴールを決めるフォワードやアシストを量産するミッドフィールダーに比べると、一般の観客にとってインパクトが薄く映りがちです。
一方、大谷翔平選手は、「投げて打つ」というMLB史上前例の少ない二刀流プレーヤー。ピッチングで三振を奪い、打席ではホームランを打つという派手なパフォーマンスが、観客やメディアの注目を集めやすい要因になっています。
吉田選手もキャプテンシーを発揮し、守備ラインを統率する重要な役割を果たしましたが、その貢献度はスコアやハイライトに反映されにくいという現実があります。
3. MLSのマーケティング不足とメディアの影響
MLSはアメリカ国内で急成長中のリーグではあるものの、海外市場での認知度や注目度はまだ限定的です。特に日本国内では、ヨーロッパの主要リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエAなど)に比べて、MLSの報道は極めて少ない状況です。
一方、大谷選手はMLBと日本国内のメディアによる強力なマーケティングを受けており、彼のプレーや人間性が積極的に紹介されています。この違いが、吉田選手の功績が埋もれてしまう要因の一つになっています。
4. キャプテンとしての偉業にもっと注目を!
それでも、吉田麻也選手の功績は見逃せません。キャプテンとしてチームを牽引し、MLS優勝という結果を残したことは、間違いなく日本人選手として歴史的な快挙です。
ロサンゼルス・ギャラクシーはこれまでデイビッド・ベッカムやズラタン・イブラヒモビッチといったスター選手を擁してきたクラブですが、吉田選手はその名門チームでリーダーシップを発揮し、クラブ史に新たな1ページを加えました。