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ゴールデングローブ受賞の『SHOGUN 将軍』を振り返る:シーズン2への期待も

※筆者SHOGUN二周目見始めました⚡

昨年と先日、話題をさらったドラマ『SHOGUN 将軍』。昨日ゴールデングローブの作品賞まで受賞しちゃいました。

筆者は"ドラマ"というジャンルを普段あまり見ませんが、洋画や洋ドラマに慣れ親しんでいる自分でも、この作品には圧倒されました。特に日本ドラマをほとんど見ない自分にとって、『SHOGUN 将軍』は異例の存在。

むしろ「洋ドラマ」とも言い切れないほど日本文化を深く取り入れており、これをきっかけに改めて日本の歴史やドラマ制作の可能性について考えさせられました。


なぜ『SHOGUN 将軍』はおもしろいのか

下記にもあるように、「壮大なスケールと緻密な描写」戦国時代を舞台にしたこのドラマは、スケールの大きさが際立っています。

また、「登場人物の深い人間ドラマ」各キャラクターの背景や葛藤が緻密に描かれ、それぞれが物語の中で明確な目的や動機を持っています。特に主人公の成長や、敵対する人物との関係性の変化は、単なる歴史の再現にとどまらず、現代の視聴者にも共感や感動を与えます。

最後に、「異文化の衝突と融合」外国人が日本文化に触れ、その中で葛藤しながら理解を深めていく描写は、現代社会に通じるテーマでもあります。文化や言語の違いを乗り越えようとする姿勢は、ただのエンターテインメントにとどまらず、視聴者に新たな視点を提供してくれます。


圧倒的なスケールと拘り

何が素晴らしいかと言えば、まずそのスケールの大きさです。

制作費はニュースでもたびたび取り上げられており、CGやセット、衣装の完成度からもその「金のかけ方」が伝わってきます。特に真田広之さんの演技と、撮影裏のサムライや文化に対する熱い姿勢は圧巻でした。

エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞するだけのことはあり、各所で絶賛された理由がよくわかります。日本文化や歴史の表現に真剣に向き合った姿勢は、海外視聴者にも新しい視点を提供したのではないでしょうか。


ドラマ展開の魅力

筆者自身、普段は長いドラマの展開に我慢できず、つい映画を選びがちですが、『SHOGUN』は全く違いました。

あふれる描写が、3日もかからず全話視聴させてくれるほど引き込まれました。登場人物の背景や心理描写が丁寧で、感情移入せずにはいられません。涙がちょちょぎれるシーンも、そりゃあ、ありましたよ…


日本ドラマとの差(個人的な意見)

筆者の個人的な意見では、日本のドラマはどうしても「文化祭感」を感じてしまうことが多いです。

制作費やスケールの問題もあるかもしれませんが、演技や脚本のクオリティ、そして視聴者を引き込むための拘り方が、洋ドラマに比べて物足りないと感じることがあります。

しかし、『SHOGUN』はそのイメージを一新してくれました。これが「洋ドラマ」と呼ぶべきか「日本ドラマ」と呼ぶべきか悩むほど、双方の良さを兼ね備えた作品でした。


我慢、耐えるべき点

完成度が高い一方で、視聴者が直面するハードルもいくつか存在します。

  1. 複雑なストーリー展開
    物語が進むにつれて、登場人物が次々と増え、それぞれの立場や関係性が複雑化します。視聴者がその全員を把握し、各々の動機や役割を理解するには一定の忍耐が必要です。特に中盤以降、勢力図や政治的駆け引きが複雑さを増し、一度にすべてを理解しようとすると混乱するかもしれません。

  2. 歴史や文化に関する詳細な描写
    戦国時代の日本の風俗や慣習、さらには政治や宗教に至るまで、細かく描かれる場面があります。これらは歴史好きにとっては興味深い要素ですが、背景知識がないと少し難解に感じられる可能性があります。こうしたシーンをスキップせずにしっかり視聴することで、物語の全体像がより深く理解できるため、辛抱強く観ることが求められます。

  3. 重厚さゆえの視聴負担
    『将軍 (Shōgun)』はその濃密さゆえに、一度に多くの情報が詰め込まれています。このため、視聴者は真剣に画面に集中しなければ物語についていけないと感じるかもしれません。軽い気持ちで楽しむエンターテインメントというよりは、映画のようにじっくり腰を据えて鑑賞する姿勢が求められる作品です。

※スマホは電源を切ってお楽しみください。


シーズン2への期待

シーズン1では物語の核心へ向かう重要な部分が描かれましたが、シーズン2ではついに関ヶ原の戦いが待ち受けています。この歴史的な戦いがどのように描かれるのか、期待が膨らみます。

歴史的に重要な合戦が、どれほど迫力のある映像と細部まで緻密に再現された場面として描かれるのか、視聴者にとって圧巻の体験となるでしょう。特に、戦術や各陣営の心理戦を映像でどう表現するのか、期待せずにはいられません。

主要キャラクターたちの葛藤や成長が再び視聴者を釘付けにすることも間違いありません。それぞれの人物がどのように己の使命や信念と向き合い、そして時に苦悩しながらも進む姿は、視聴者に深い感銘を与えるでしょう。また、ドラマを通して描かれる友情や裏切りといったテーマも、さらに重厚な形で展開されることが期待されます。

単なる戦争ドラマに終わらせず、物語全体を通じて深みのあるストーリー展開を期待しています。


『SHOGUN』はドラマの枠を超えた一大エンターテインメント作品として、多くの人に衝撃を与えました。特に日本の歴史や文化に興味を持つ海外視聴者にとって、新しい発見の場となったことでしょう。


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