【都市伝説】アメリカ大統領選に隠された秘密
アメリカ大統領選が近づくにつれて、「選挙の都市伝説」を逆に深堀りしてみたくなる時期ですね!今回は、よく語られる大統領選にまつわる都市伝説をいくつか紹介しつつ、実際の事実関係とどの程度一致しているかも調べてみました。ぜひ読者の皆さんも、ちょっとした小ネタとして知っておいてください!
1. ティッピカヌーの呪い(The Curse of Tippecanoe)
「ティッピカヌーの呪い」、または「20年の呪い」とも呼ばれるこの都市伝説は、1840年に選出されたウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領に端を発します。ハリソンは1811年、インディアンとの戦闘で指導者テクムセを打ち負かしましたが、この戦いによりハリソン家と彼が大統領になる未来には呪いがかけられたと言われています。彼は大統領就任後わずか32日で肺炎により死亡し、この出来事を皮切りに、以後20年おきに選ばれる大統領が任期中に死亡するという不吉な連鎖が続きました。
ハリソン(1840年) - 就任後すぐに病死
リンカーン(1860年) - 南北戦争後に暗殺
ガーフィールド(1880年) - 就任後、暗殺
マッキンリー(1900年) - 就任後、暗殺
ハーディング(1920年) - 病死
ルーズベルト(1940年) - 就任後、健康問題で死去
ケネディ(1960年) - 暗殺
この呪いは1980年に当選したロナルド・レーガンでついに打ち破られました。レーガンも暗殺未遂に遭遇しましたが、一命を取り留め、任期を全うしました。このことから、呪いの正体は単なる偶然であると考えられていますが、アメリカの歴史における「ティッピカヌーの呪い」は未だに語り継がれ、興味深い都市伝説として残り続けています。
事実関係
実際に、ハリソン(1841年)、リンカーン(1865年)、ガーフィールド(1881年)、マッキンリー(1901年)、ハーディング(1923年)、ルーズベルト(1945年)、ケネディ(1963年)といった20年ごとの大統領が死亡しています。しかし、1980年に当選したレーガンはこの「呪い」を打ち破り、任期を全うしました。2000年に当選したジョージ・W・ブッシュも無事に任期を終えたため、呪いはもはや「偶然の一致」と考えられるでしょう。
ケネディとリンカーンの奇妙な一致
エイブラハム・リンカーンとジョン・F・ケネディの間には、あまりにも多くの「奇妙な一致」があると言われています。これが単なる偶然なのか、運命的なリンクなのかは不明ですが、都市伝説として語られ続けています。主な一致点は以下の通りです。
職業・背景の一致
両者はどちらもアメリカ合衆国第16代(リンカーン)と第35代(ケネディ)の大統領で、どちらも貧しい環境からのし上がり、国民に支持されるリーダーとなりました。
就任日と暗殺のタイミング
リンカーンは1860年に、ケネディは1960年に当選しました。さらに、両者とも「金曜日」に暗殺されています。
フォードとのつながり
リンカーンは「フォード劇場」で暗殺され、ケネディは「フォード製の車」に乗っていた際に暗殺されました。
ジョンソン副大統領の存在
リンカーンの後任副大統領はアンドリュー・ジョンソン、ケネディの後任はリンドン・ジョンソンという同じ姓の「ジョンソン」でした。さらに、アンドリュー・ジョンソンは1808年生まれ、リンドン・ジョンソンは1908年生まれで、ちょうど100年の差がある点も興味深いです。
暗殺者の名前
リンカーンを暗殺したジョン・ウィルクス・ブースは三つの名前があり、ケネディを暗殺したリー・ハーヴェイ・オズワルドも同様に三つの名前で呼ばれました。また、両者の名前の綴りが同じ数(15文字)という点も共通しています。
事実関係
この都市伝説には一定の事実が含まれていますが、いくつかの「共通点」は後から付け加えられたものもあります。例えば、ジョンソンの姓が共通しているのは事実ですが、その他の細かい「一致」は都市伝説として脚色されています。
シンプソンズによる大統領選の予言
アニメ「ザ・シンプソンズ」は、多くの政治や社会的な出来事を予言してきたとされる都市伝説で有名です。中でも特に注目を集めたのが、1999年のエピソードで「ドナルド・トランプがアメリカ合衆国の大統領になる」という内容が描かれていたことです。このエピソードが放送されたのはトランプが大統領候補になるずっと前であり、シンプソンズの予言力として一躍話題になりました。
シンプソンズが当てたとされる予言の一部を見ていきましょう。
トランプ大統領の予言
1999年に「シンプソンズ」に登場した未来のシーンで、トランプが大統領になった後のアメリカが描かれました。実際、2016年にトランプが大統領に当選したため、このエピソードが「シンプソンズの予言」として拡散されました。
エスカレーターのシーン
2015年にトランプが大統領候補としてエスカレーターで登場する場面は、シンプソンズのエピソードとほぼ同じシーンが現実でも見られました。これは偶然としては非常に興味深く、多くのファンが「シンプソンズの未来予測能力」として評価しました。
他の予言
シンプソンズは他にも、数々の出来事を当てたとされています。例えば、Apple Watchのようなデバイスや、シンガポールを超えた世界的なイベントの様子なども、放送当時には想像もできなかった未来予測として話題になりました。
事実関係
実際にシンプソンズの制作者が未来を予測していたわけではなく、偶然の一致や、現実に起きそうなことをユーモアを交えて表現したに過ぎないとされています。しかし、その的中率やタイミングが話題を呼び、シンプソンズの「予言力」はファンの間で伝説的なものとなっています。
選挙戦の顔が勝敗を左右する説
この都市伝説は、アメリカ大統領選挙でどちらの候補者が「選挙にふさわしい顔つき」をしているかが勝敗を決めるとされるユニークなジンクスです。1960年に行われたテレビ討論会で、ジョン・F・ケネディがリチャード・ニクソンに「見た目」で勝利し、結果的に彼が選挙でも勝利したことで、この説が特に注目を浴びました。
討論会を視聴した人々の証言によれば、テレビでケネディの堂々とした若々しい姿を見た視聴者は彼に好印象を抱き、一方でニクソンの疲れ切った見た目が票に影響を与えたとされています。このようにして、顔つきや見た目が有権者の心を動かし、大統領選の行方を左右するという考えが生まれました。
他の例
歴史的には、いくつかの大統領候補が「ビジュアルの力」で成功を収めてきたとされます。例えば、バラク・オバマも「カリスマ的なビジュアル」が影響し、広く支持を得たと言われています。また、若々しいイメージが強かったビル・クリントンやジョージ・W・ブッシュなどもこの説に当てはまる例として挙げられます。
事実関係
これは実際の選挙戦で「ビジュアル」が有権者の印象に影響を与える一例です。ジョン・F・ケネディは当時、テレビ討論を通じて視覚的な影響を与えた初の大統領候補で、以降も候補者の見た目が選挙戦に影響を及ぼす事例は多く見られます。
レーガンと占星術の関係
1980年代のアメリカ大統領ロナルド・レーガンは、その政策やリーダーシップだけでなく、占星術との関係でも注目されていました。特に、彼の妻ナンシー・レーガンが強く占星術を信じていたことが背景にあり、重要な予定や会談の日時が占星術に基づいて決められていたという話が広まりました。特定のスケジュールは、占星術師の助言を参考にして決定されていたとされています。
レーガンの側近によると、彼が暗殺未遂事件に遭遇した後、ナンシーが安全を懸念して占星術に依存するようになったといいます。このため、レーガン政権の重要なイベントやスピーチは占星術師の指示に従って組まれることが多くなったとされています。
事実関係
実際、ナンシー・レーガンが特定の占星術師と関わっていたことは事実で、レーガン政権の一部のスケジュールは占星術に基づいて決められていたことも確認されています。しかし、政策そのものが占星術に影響されていたわけではなく、あくまで安全対策や重要な行動のタイミングに限られていたようです。
アメリカ大統領選の都市伝説まとめ
アメリカ大統領選には、歴史や偶然の一致、さらにはユーモアまで含んだ興味深い都市伝説が数多く存在します。「ティッピカヌーの呪い」による大統領の不吉な運命、「ケネディとリンカーンの奇妙な一致」の謎、「シンプソンズによる予言」の驚き、さらに「選挙戦の顔が勝敗を左右する説」や「レーガンと占星術の関係」といった話題まで、どれもが歴史の裏側に潜む不思議な物語です。
それぞれの都市伝説がどこまで事実に基づいているかは謎に包まれた部分もありますが、こうしたストーリーが大統領選をよりドラマティックで魅力的なものにしているのは確かです。次の選挙でも新たな都市伝説が生まれるかもしれませんね。
最後に、この他にも選挙や時事問題、サッカーやガジェット、テクノロジーに関する記事をたくさん書いていますので、ぜひフォローしてチェックしてみてくださいね!