「あなたの色は白だね」と言われたことを今も覚えている
自分を表す色を誰しも考えたことがあるのではないでしょうか。
好きな色、よく身につける色、なぜか目につく色……色はたくさんのことを表現していると云われます。
私を表す色は、あるときから「白」になりました。それは、ほんの些細な会話から。
時は遡り、大学時代にエジプトへ1ヶ月間の語学留学をしたときのこと。14人で訪れた異国の地で観光をしながら、皆の色はなんだろうという話になりました。
「◯◯は茶色かな?落ち着いた渋い感じ」
「◯◯は黄色だね!行動が危ないからイエローカード(笑)」
私は、一浪して大学に入学していたので皆より1つ年上で、よく話す友達からも下の名前+さん付けで呼ばれることが多くありました。
(皆より落ち着いてるし、まとめ役っぽいところもあるから暗い色だな、紺が好きだから紺色って言われたら嬉しいな……)
「あなたの色は白だね。」
「あ〜!分かるかも!」
「白い服が似合うし、天使みたいなとこある」
こんなキツい性格の私が天使なわけあるかい(関西弁)と思いつつ、きっと良い意味で「白」と言われたことがとても嬉しかったことを今でも覚えています。
時が経ち、就活中のあるグループ面接で『あなたを表す色を教えてください』と言われました。
様々なカラフルな色を話す人の中で、私の色は、私だけでした。
「私を表す色は、白です。白は、光ると何色も寄せ付けないほど輝きを保ちます。でも、何色に染まることもできます。これから社会に出るにあたり、そんな人で在り続けたいと思っています。」