１月４日 日記 「ダウン」

木曜日。９時起床。

今日は久々に１日塾でバイト。中学受験の子から冬休みの宿題であくせくする中高生まで、個性豊かな子どもたちを笑かし、沸かし、悩ませ、励まし、説得するのが私の仕事。これが非常に疲れるのだが、時給もいいし、基本的に子どもは好きだし、座りっぱだし、面倒くさい人付き合いもないし、これ以上自分に合ってるバイトは他にないと思っている。

バイトには最近買ったダウンを着ていったのだが、そのダウンというのが、世界中で売られている様々なダウンを次から次へと隈なく見分し、やっとの末で見つけた満足のいくダウンなのである。なぜ満足のいくダウン一つを探すのに、世界中の無数のダウンをいちいち見て周らなければいけなかったのかと聞かれれば、それは世界中のどのダウンもあまりにモコモコとし過ぎていて、ほとんどの場合貧相なプロポーションがよりブサイクになってしまう、そして、デザインのいいものはあまりに高額で、その結果として、街中皆同じようなダウンを着ているが故に、足跡が沢山ついた道を躊躇ってしまう程高慢な私には残された選択肢があまりに少なく、モコモコとしながらも、ある程度すっきりとして見える、それでいて暖かい、納得できる値段のものを探し回った結果、インスタグラムやピンタレスト、馴染みのセレクトショップからアマゾン・楽天・ZOZOTOWNまでダウンでフィルターをかけ、見ては投げる見ては投げるを繰り返すうち、気づけば、後ろには世のダウンというダウンが天まで積みあがっていたのである。そのダウンというのがノースフェイスのパープルレーベルからでているものなのだが、それがハイネックなのだ。
私という人間はおそらく首の高い上着に惹かれる体質を持っていて、また、それが似合う体質でもあるいうことを自認しているのであって、このダウンの首までしっかり覆うことができる、そしてなんだか寒い時とかちょっとカッコつけたい時とか、腕とか組んじゃって、首を短くして顔の下半分を沈められるくらいのゆとりのある長いネックは非常に好印象、かつネックの部分だけジップではなく、ボタンで留める仕様になっているのを果てしなく気に入っている訳なのであるが、最近気づいちゃって、ハイネックの上着って、座った時、顎に突き刺さってくそ邪魔だし、なんかすげえ肩こる気がすんだけど、マジでなんなの。