ICF認定資格試験サンプル問題4 - SolutionsAcademy動画解説
こんにちは。ライフコーチのタクです。
SolutionsAcademyの動画によるICF認定資格試験対策、引き続きやっていきましょう。トップの画像を変えて数字を大きくしてみましたよ。
あくまで英語で発信されている内容をそのまま日本語で読めるようにしていくというコンセプトで、わかりやすさのための最低限の手直しだけをして、公平に、透明に、お届けしていきます。
題材にするのは、MCC, PCCコーチからなり、 2018年より累計1000人以上のICF資格申請のサポートを行ってきた実績のあるSolutionsAcademyという団体による動画です。こちらの動画シリーズです。
試験やサンプル問題について詳しくは、1回目の記事をご覧ください。
それでは、早速いってみましょう。
サンプル問題Q4
ここから早速サンプル問題の4問目について、動画の内容をもとに考え方、解き方を解説していきます。
ICFのサンプル問題8個ありますが、動画では、それぞれがコンピテンシーの8項目にそれぞれ対応していると述べています。というわけで、以下にサンプル問題の拙訳と、4つ目のコンピテンシーを提示します。
サンプル問題4
コンピテンシー4
動画では、コンピテンシー4の2「クライアントの自己認識、物の捉え方、流儀、言葉遣いに敬意を示し、クライアントにコーチングを合わせている」に着目しています。クライアントのやり方を尊重するため、もしクライアントが話すよりもジャーナルを手渡す方を選択するのであれば、コーチはそれにコーチングを合わせていく必要があります。
また、コンピテンシー4の3には、「クライアント独自の才能、洞察、努力を承認し、尊重している」という記載があります。クライアントがジャーナルで得た洞察を尊重する態度も重要になります。
これらを念頭において、選択肢を見ていきましょう。
解き方と解答
いつものように、選択肢の中から、良さそうな選択肢と悪そうな選択肢を二つずつに分け、その上で最善と最悪を決めていく解き方で取り組んでみてください。
この先を読むと解答がわかるので、まずは自分で解いてみたい場合は、以下を読み進める前に、ご自身で最善の選択肢、最悪の選択肢を選んでみてください。
ここからは解答の解説です。動画では1,4が良い方の選択肢、2,3が悪いほうの選択肢であるとしています。それぞれの選択肢と、最善・最悪の行動について、動画の解説を見てみましょう。
1番は、クライアントとのパートナー関係があり、ジャーナルの内容を話し合うということをコーチが決めつけてもいません。扱わないこともクライアントが選べますし、クライアントのやり方を承認し、支援しています。これによって安全なパートナー関係を築いている様子が伺えます。というわけでこちらが最善の選択肢になります。
2番は、要約を依頼しているということは、コーチはジャーナルを読んですらいない可能性があります。クライアントの表現の仕方を尊重できていませんし、要約を要求するのみでは、承認さえも見えません。
3番ですが、ジャーナルには「不安と、社会不安を克服したいという願望についての深い内省」が書かれているとは言及されていますが、この時点ではまだテーマについて合意が取れていません。したがって、この時点でコーチは3番に書かれている内容がクライアントがこのセッションで達成したいことかどうかを判断することはできません。この選択肢にはプロのコーチングとしてふさわしくない点が二点あり、一つは、コーチがセッションを何のために使うかを決めてしまっていること、そしてもう一つは、クライアントの表現や共有が承認されていないことです。というわけで、こちらが最悪の選択肢です。
4番は、クライアントのやってきたことを承認しています。コンピテンシー4の5にあるように、クライアントの表現の仕方を支援し尊重しています。
みなさんは正解できましたか?腑に落ちない部分などは、ぜひ周りのコーチ仲間と話し合ってみてください。
というわけで、今回のnoteでは、サンプル問題4についてSolutionsAcademyの動画の内容をまとめました。
おわりに
ここからはまとめてみた感想や個人的な考えを述べていきます。
今回は良い方の選択肢として1番と4番の選択肢が残りました。4番もクライアントのやってきたことを尊重し、承認していると言及されていますが、4番が1番に劣る理由については動画では深く触れられませんでした。
ここに関してコーチ仲間との勉強会では、4番も悪くないが、やはりセッションで何を扱うかをコーチが決めてしまっていることが、最善の選択肢になれない理由になるのではないかという話をしました。みなさんはどう思われますか?
個人的に対策をしていて感じることですが、SolutionsAcademyで使っているPACTという考え方の指針は一つの考え方として有効だと思っています。
まずはこれを念頭に選択肢を吟味することが、迷いなく回答することにつながると思います。
その上で、個人的には"クライアントに十分なスペースが確保されているか"というポイントも考える際に気にしています。これはPACTで言うCenter the Clientに当てはまるとは思うのですが、クライアントが意思決定やコーチングの関係の中で自己決定権を握れるためのスペースを確保できていない選択肢は、最善の行動にはなりにくいんじゃないかな〜と思っています。ぜひぜひ参考にしてみてください。
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今回登場したコア・コンピテンシーの解説noteはこちら: