ICF認定資格試験サンプル問題6 - SolutionsAcademy動画解説
こんにちは。ライフコーチのタクです。
いよいよ私の試験、来週にせまりました。このnoteを書くことで少しでも学習時間を確保しようと考えているのですが、色々他に優先せざるを得ないものがあり、後回しに…。先日知り合いの方が一発合格されていましたが、「これまでに受けた試験の中で一番難しかったかも」とおっしゃっていて、肝が冷える思いでした。残り3本、急ピッチでシェアしていければと思います。
さて、SolutionsAcademyの動画によるICF認定資格試験対策、6個目です。
あくまで英語で発信されている内容をそのまま日本語で読めるようにしていくというコンセプトで、わかりやすさのための最低限の手直しだけをして、公平に、透明に、お届けしていきます。
題材にするのは、MCC, PCCコーチからなり、 2018年より累計1000人以上のICF資格申請のサポートを行ってきた実績のあるSolutionsAcademyという団体による動画です。こちらの動画シリーズです。
試験やサンプル問題について詳しくは、1回目の記事をご覧ください。
それでは、早速いってみましょう。
サンプル問題Q6
サンプル問題の6問目について、動画の内容をもとに考え方、解き方を解説していきます。
ICFのサンプル問題8個ありますが、動画では、それぞれがコンピテンシーの8項目にそれぞれ対応していると述べています。というわけで、以下にサンプル問題の拙訳と、6つ目のコンピテンシーを提示します。
サンプル問題6
コンピテンシー6
今回のシナリオでは、話が子どもたちや両親のトピックに移ると笑顔が消えたという描写があります。これはコンピテンシー6の定義にある「何を話していないか」への着目が求められる部分です。コンピテンシー6の3番「クライアントが伝えている以上の何かがあることを認識し、問いかけている」、そして4番「クライアントの感情、エネルギーの変化、非言語的な合図、またはその他の行動に気づき、認識し、 探索している」のふたつが、今回のシナリオで鍵になってくるでしょう。これらを念頭において、選択肢を見ていきましょう。
解き方と解答
いつものように、選択肢の中から、良さそうな選択肢と悪そうな選択肢を二つずつに分け、その上で最善と最悪を決めていく解き方で取り組んでみてください。
この先を読むと解答がわかるので、まずは自分で解いてみたい場合は、以下を読み進める前に、ご自身で最善の選択肢、最悪の選択肢を選んでみてください。
ここからは解答の解説です。それぞれの選択肢と、最善・最悪の行動について、動画の解説を見てみましょう。
1番は、パートナーシップが確認できないばかりでなく、沈黙するという行動によってクライアントが共有してくれた感情やエネルギーの変化を承認できていません。まるでコーチが「今重要な質問をしたんだから答えなさい」と仕切っているような印象を受けます。以上から、こちらが最悪の選択肢です。
2番は、少なくとも感情の変化を承認し認めていますが、「セッションを続けても大丈夫かどうか」を確認することは、1番と同様、非言語の情報を無視することになります。
3番はパートナーシップが認められます。探求したいかどうかをクライアントに委ねることは、倫理規定にもかなっています。3番以外の選択肢はコーチがセッションのトピックを決めている印象がありますが、この選択肢はクライアントに委ねています。こちらが最善の選択肢になります。
4番は、コーチがセッションのトピックを決めている印象がありますが、「クライアントをサポートする」という言い方は、少し柔らかいニュアンスがあり、1番に比べると明らかに1番の方が良くない関わり方であると言えます。
みなさんは正解できましたか?腑に落ちない部分などは、ぜひ周りのコーチ仲間と話し合ってみてください。
今回の選択肢3は、改めてPACTという考え方の指針に当てはまることが紹介されていました。選択肢を選ぶときの指針として、こちらにも改めて表示しておきます。
というわけで、今回のnoteでは、サンプル問題6についてSolutionsAcademyの動画の内容をまとめました。
おわりに
ここからはまとめてみた感想や個人的な考えを述べていきます。
今回の問題は、最初取り組んだ時は4が最悪かと思ってしまったのですが、ニュアンスが難しいですね。4番はコンサルっぽい関わり方だと思ったのですが、確かに言われてみれば、4番はクライアントの反応を受けて、別のアプローチで支援しようとしているのに対し、1番はクライアントの反応を完全に無視する関わり方です。気づいていて無視しているのであれば、コンピテンシー5-4. 「コーチングの過程において、クライアントの強い感情と向き合うことへの自信を示している」ができていないことになりますし、雰囲気の変化に気づかなかったとすると、今回取り上げられていたコンピテンシー6ができていないことになりそうです。どんな理由であれ、クライアントのエネルギーの変化をセッションに反映しないことは、コーチとしてはよくない行動になるのかもしれません。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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今回登場したコア・コンピテンシーの解説noteはこちら: