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太極拳。起勢から、野馬へ⑦

さあ、起勢から野馬の定式に繋げる、体重移動のタイミングや、手の動きのイメージが、各パーツで何となくつかめて来たところでしょうか❔

相手の拳を自分の有利な方向に誘い、
相手の体勢が崩れそうになった隙をついて、脇に入り込み、首筋を払うイメージです。

無理矢理引っ張ってしまう様に、肩肘に力を入れてはいけません❗️相手の力を利用して誘う感じなので、肩肘は楽、両手の小指の下(掌根)を少し意識しましょう

マジな闘いを考えてしまうと、こちらも、肩に力が入りますよね⁉️
(腰を屈めて、相手の脇に入るみたいに。)

その時のあなたの体勢は、どんな感じに成ってますか
軸は?視線は?背骨や、尾骨は?
股関節の前後左右の高さは?

戦う事にムキになってはいけません❗️

楽しむことを忘れないで下さい。
自分の体勢を崩さない様に、平常心を持ちましょう⁉️

ちょっと、全体的な動きを、まとめて、おさらいしてみませんか?

右足軸で大きなボールを、抱えた所から、左足を90度に出し、ちょっと潰れたボールにした図の、(青い)位置から、定式への体重移動をしてみましょう。


右の足裏から送った力が、右膝の裏側を開き、股関節を進行方向に送り込む事で、右足に沢山乗ってた体重が、左足に届けられますね。
左右の足裏が、充実して、あなたの軸を、安定してキープ出来てますか?

右手は、自分の右足を蹴りだした時に、肩肘張らずに、かつ、自分の身体より後ろに肘を引かない、
一番落ち着く場所迄、下ろします。

右手の指先は、ほとんど進行方向を向いてます。
小指の付け根辺りの掌根を少し意識しましょう。
(自分の視界の端に下の指先が認識出来るくらいの位置)
左手は、みぞおちの高さから、もう少し上前に拡げて、肩の高さに指先が届くくらいで、進行方向に伸ばします。肘は伸ばし過ぎない。親指で、相手を狙いに行かない様に気を付けてね❗️❨上から見た図と、正面から見た図の赤(③)❩

右手が先に動き始めましたが、直ぐに、左手も動いて、弓歩が出来上がる時には、両手も、背中が一番楽な場所に拡がってますね⁉️

さあ、ついに、野馬分鬃の定式が出来ましたね🎵


★まあ、有りがちな間違いですが、右足が空っぽになるまで、左足に送らないでね⁉️右足の裏が浮いてしまいます。
ちゃんと左右の足裏で繋がって、安定した弓歩の歩型を作りましょう。

★もう少し深い繋がりを意識出来るなら、右足と左足の内股が、前後に引っ張り合いをしているイメージが有ると、安定します。

★一番気を付けたいのは、
右足から送り込むのと同じくらい、左足の付け根が平行移動しているみたいな、横滑りをしない様に、気を付けてくださいね❗️
ちゃんと左足の足裏に力を届ける為にも、弓歩の練習を思い出しましょう。

★おへそは、左手と左足が同じように前に出てる形なので、正面に向くと、左の脇が詰まりますが、左足を、90度に出した時のままの向きよりも、前に向いてます。(おへそが、横向きに近い方向に向いてると、右手の指先が、進行方向に向かず、起勢した時の正面方向に向きませんか?)

おへその向きは、左足の太股の外側が楽に下りていて、尾骨が下に向いてて、股関節の高さが同じように意識出来てる位置にあるなら、それぞれの足幅にも関係してくるので、あまり、厳密に気にしなくて良いと思います。
真っ正面でも、斜め45度でも無い。
その間くらいです。
(右側の腰骨に力が入ってなくて、背骨が楽に下りていれば良いかな⁉️)

★とにもかくにも、前の足裏にちゃんと正しく踏み込める意識を持って下さい。

なぜなら、後ろに体重を移す時に、前の足裏に頭が繋がった感じのイメージがとても大切だからです❗️

野馬分鬃の定式。
伸びやかで、安定してますか?
❨細かいこと、沢山伝えましたが、背中が楽に拡がっていて、安定して立って居られる場所です❩

何処から推されても引っ張られても揺るぎ無い軸を持って、柔らかく対処出来る、「柔軟性」を感じられますか?
肩肘が頑張ってると、腰との繋がりが薄くなるので、「柔軟性」が感じられないよね~😓

勿論、呼吸も楽で、視線も上や下を向いて無いですね



さあ、ここでもう少し注意して欲しいことが有りました❗️(はて⁉️未だ有るんかい?)

それは、
「定式で、停止しないで下さいね❗️」と言うこと。

「定式」は、自分が、安定して、伸びやかな状態を、ほんのひととき感じる場所❨息を吐いた時❩であって、停止する場所ではありません。
これから、まだまだ、套路は続いて行きます。
すぐさま、次の動きの為の、準備出来る、「起点」となる場所が、「定式」です。

さあ、二つ目の、野馬分鬃の定式に向けて、どう動きましょうか?


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