小学校教員・暁星国際小学校教員による不祥事
近年,特に小学校や中学校の教職員の負担,成り手不足について良く耳にするようになりました.知り合いの公立小学校の教員も日々残業は当たり前,帰宅時間は遅い生活を送っています.生徒一人一人と向き合うことだけではなく,保護者対応(場合によってはモンペ対応),事務作業,また経験年数が増えると学校自体の職務も必要となります.給与自体は日本全体の平均額に近い水準ではありますが,勤務実態から考えると決して高いものではありません.
余談ですが,給与の財源が一般的なサラリーマンと違う,医師だろうが,教職員だろうが,介護職だろうが,霞が関の官僚の方達だろうが,税金によって左右される職業は,全体として「労働過多」でありそれに対する「報酬過小」であると思います.公的な職務を負っている,特に能力や報酬の高い層である医師も含めて,ほぼ全ての職種において仕事の負担の割に報酬が充実していないという現状は,どうかしてると思います.
小学校教諭の給与は総務省がホームページで公開しているので興味のある方は参考にされると良いと思います.
こうした過重労働の結果,教職員のメンタルヘルスも大きな問題になっています.千葉県も教員のメンタルヘルス対策に関する調査研究事業をやっています.
結果を見て頂けると驚きであり,良く考えるとそうだろうなという結果です.全ての年代のうち30代の病気休暇取得者数が圧倒的に多い状況となっています.実際に働いている先生方を見ていても20代後半から30代にかけての年代の教員にかかる負担は大きく,大変だろうなと感じさせられていましたが,今回少し調べていて実際にそうなんだなと感じさせられました.
また,教職員の懲戒理由もデータとして提示されています.
実は2021年4月より,
〈1〉18歳未満や勤務する学校の幼児・児童生徒に対するわいせつ行為・セクハラ
〈2〉それ以外のわいせつ行為・セクハラ
〈3〉交通法規違反や交通事故
〈4〉職務に関連した違法行為など
〈5〉その他
の5類に分類して,教育委員会が採用を行う際に参照できるようになっています.
さて,本記事の本題は,2024年4月26日の千葉日報で報じられた,暁星国際小学校教員に関する記事内容についての考察と報告です.以下は,実は大きくは報じられていませんが,多くの小中,高等学校において見られている問題でもあります.本件をことさらに強く述べる記事ではありませんし,記載することも多くはありません.興味のある方のみご覧頂ければと思います.
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