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【旅のフォトアルバム】NATURA CLASSICAと私



去年のクリスマス、夫からもらった35mmのネガフィルム。しばらく本棚の片隅に置きっぱなしにしていたフィルムカメラを手に取った。


私が学生のとき「カメラ女子」という言葉に象徴されるようなカメラブームだった。(「森ガール」に始まり「◯◯ガール」「◯◯女子」という言葉が次々と誕生していった頃のおはなし)
真っ黒なデジタル一眼レフカメラを首から下げて京都の街を歩くのが一種の文化系学生のテンプレートだったと思う。
かくいう私もカメラサークルに入ってはいたけど、カメラのことを突き詰めるほどの熱意もなく知識も技術も一向にあがらないまま幽霊部員と化した。

そんな頃に富士フイルムから発売されたのが『NATURA CLASSICA』だった。大学生でもバイト代で買いやすい価格(2万円くらい?)だったと思う。当時このカメラとセット推奨でISO1600の高感度フィルムも販売されていた。暗めの場所でもノンフラッシュでふんわりとした自然な写真を撮影できるというものだった。

私みたいに名ばかりのカメラサークル部員でも何も気にせずともイイ感じに(←ここが重要)撮れそうだな、と思ってすぐに購入したのだった。手のひらに収まるコンパクトなサイズ。ごくシンプルな仕組み。乱暴な言い方をしてしまうと超グレードアップ版インスタントカメラというような気軽さとその実力のバランスが気に入っていた。


時は経ち夫のおかげでまたこのカメラで写真を撮ろうという気持ちになった。せっかくだからヨーロッパへの旅に持って行こう。帰ってくるまでのお楽しみ、なフィルムカメラも旅のお土産みたいなワクワク感があって嬉しいものだ。

















2024年7月 ロンドンにて


#旅のフォトアルバム

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