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春はOJTの季節です

今回は 人材育成 に関することについて示します。

目次
1.新人の気持ち
2.先輩の気持ち
3.互いの目標を

1.新人の気持ち

今年も春がやってきました。皆さんの職場にも多くの新人さん達がやって来られたと思います。
中には一人職場で施設事情、人数を増やすことができず、慢性的に一人もしくは少ない人数で現場を切り盛りしている人もいるかと思います。

今回は職場に新人さんを向かい入れた方中心にお読みください。


春はOJTの季節です。

色んな場面で職場内教育が展開されています。
私も今まで数多くの職場内教育をしてまいりました。多くの成功や失敗を繰り返し、なんとなく現在の自分自身のOJTのスタイルを形成する事ができました。

そんな中、私は恵まれたことに、9回くらいのOJTを受けることができました。
回数の意味は=転職した回数です。これは本当に貴重な経験です。

経験年数を重ねても、その都度新人の気持ちを味わうことができるからです。

では、新人の気持ちとはどのようなものでしょうか?

1 とにかく不安
2 どうしていいか分からない
3 どう動いていいか分からない
4 どこにいていいか分からない
5 誰に話していいか分からない
6 学生ではないのに学生みたい
7 とにかく何もできない

いかがでしょうか?私は転職するたび、これらの気持ちを味わうことができました。


とにかく不安です。人目を気にします。先輩にはどのように見られているのか不安でなりません。学生とは違い、自分の行動に対する対価として給与が支給されます。だからこそ、何もできない期間が続くと、後ろめたい気持ちにもなります。

新人は、自分なりに一日でもはやく組織貢献したいと思っています。


先輩たちは、新人さん達の行動を、具体的に〇〇は△△に貢献していること!と勇気づけてあげて欲しいと思います。

一人一人の新人さんに役割を持たせ、組織貢献の意義を語り掛けて欲しいと思います。


2.先輩の気持ち

では、この一方で、この時期の先輩の気持ちはどうなんでしょうか?
先輩の中には、とても面倒見の良い人から、後輩指導が苦手な人まで実に様々です。
先輩の心の内をのぞいてみましょう…

1 新しい職員どんな人かな?
2 笑顔であいさつ出来るかな?
3 自ら気づいて動けるかな?
4 先輩たちに話しかけられるかな?
5 他部署に話しかけられるかな?
6 電話にはいつ対応できるかな?
7 私に指導できるかな?

いかがでしょうか?先輩の心の内は、もっとバリエーションがあるかもしれません。
厳しく評価する人、なんにも思わない人、甘く評価する人、多々いそうです。

先にお示しした先輩の心の内で、7つめに「私に指導できるかな?」というのを示しました。

これは、極端に自己評価が低い先輩に見受けられます。いわゆる自尊心が低い状態で、自分と他の誰かを比べてしまうような場合です。誰かと比べたりせず、自分の行っている仕事を丁寧に伝えること。まずその事を中心に考えて新人指導すると、自分自身の不安な気持ちが少し解消できるかもしれません。

逆に、高圧的な先輩は、より注意が必要です。同じ学校卒業の先輩後輩的関係にあると、これもまた注意が必要です。

自尊心が低い指導者、高圧的な指導者、ともに重要なのは、成人学習理論です。
「成人学習理論を生かした臨床OJTのヒント」について、以下の本に示されています。

斉藤秀之 編集 卒前・卒後教育に役立つ理学療法士育成OJTテキスト 文光堂 2017

1 再認識すべきは学習者が成人であり子供ではないこと
2 指導は学習を支援する立場であること
3 学習促進には学習者のリソースを刺激すること
4 学習促進にはナラティブ学習が有効であること
5 学習者をいったん患者様と捉えること
6 患者様支援の真摯な態度を活用すること
7 アイデンティティの確立と人生への示唆は、学習者と指導者の相互作用があること

先輩は、一日でもはやく組織で自立して欲しいと思っています。
新入職員のみなさんは、一日でもやはい自立が何より望まれますが、気負う必要はありません。一日一日確実に成長していきましょう!
先輩だってかつては新人でした。出来ないことも多々ありました。そんな先輩たちを温かい目で見守ってあげてください。お互い様ですからね…


3.互いの目標を

4月の2週目。まだまだOJTは続きます。
ルーティンワークの指導に加え、少しづつ診療業務の補助につく頃かも知れません。

この時期、意外と出来ていないのは、新人たちへの目標設定です。


日々目の前のすべきこと、これがどうしても最優先されるOJTなので、目標設定は後回しになります。

新人教育担当者は、新人たちの目標設定にも一役をになって欲しいと感じています。


なぜなら

指導は、指して導くことであり
教育は、教え教わり共に育つ作業

だからです。

先輩は、「あなたのこの一年の目標は何?」って聞いてあげてください。
後輩はきっとビックリして「えっ??」と答えられないでしょう 笑。

先輩は、「自分のこの一年の目標は〇〇なんだよ!」って示してあげてください。
後輩は、きっと尊敬する逞しい先輩として映ると思います。


職場内教育であるOJT。その本質は、指導者側の学びである。

このことを私はいつでも強調したいと考えています。

指導者の皆さん。あなたの今年一年の目標は何ですか?
新人と共に夢を語り合ってください。

先輩の夢は後輩の後押しがあってより促進されます。後輩の夢は先輩の導きがあって促進されます。
それが共同体感覚だと思うのです。春は共同体感覚の季節です 笑。

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