5月28日㈫~6月11日㈫ 年下を本気で尊敬できるようになったのは大きな成長

5月28日㈫
・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 塾通いすることになったので今日が最終指導の生徒さん。
 学校で友人とトラブルになってしまい、孤立しかけているそうで、その悩みを涙ながらに話してくれる。私にできる事など何もないかもしれないが、最後だしってことで勉強そっちのけで生徒さんの話をずっと聞く。
 最後だからってことで帰り際にお母さまお父さまが菓子折りを持たせてくださったが、とんでもない暴風雨で、帰り道に紙袋がびしょ濡れになり破れ、アスファルトに菓子が散乱、惨事。



5月29日㈬
・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 犬が私の足元でスヤスヤ寝始めて、そんなに心を許してくださるとは、と嬉しくなる。



5月30日㈭
・古畑任三郎の堺正章回を観る。
 そうか、私は古畑になりたかったんだ、という自分の潜在的願望に気付く。



5月31日㈮
・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 眠そうにしている小学生に、「実は俺も今すごい眠くてさ」って言ったら、大人も眠くなるんだ!ってカルチャーショック受けたみたいな表情をしていた。


6月1日㈯
・大学の先輩とやっているPodcastのイベント。
 適当に客席の椅子を並べてみたら、いざ舞台上に立ってみたときに丁度お客さんと私の目線の高さが全く同じになってしまい、お互いちょっと気まずいみたいになって、客席に人が座ってもらった状態でリハーサルするって大事なんだな、という学びを得る。
 私個人の演じ方や振舞い方の反省点は山ほどあるものの、とにかくずっと楽しくて、ベタな感想ではあるけども、あの場にいた全員に心から感謝の念を抱いた。



6月2日㈰
・今日も古畑を観る。


6月3日㈪
・エアコンぶんぶんお姉さんという芸人さんの存在を知り、その方が組んでる漫才コンビ「ユーのカー」さんのネタ動画を観たらすごい面白くて、男女コンビでこの芸風で若くてこんな面白い人がいるとは、ガッツリ年下のお笑い系の人に嫉妬とか0でちゃんと尊敬してファンになるって初めてかもしれなくて、なんか私の中における大きな革命が起こっている。



6月4日㈫
・ホテル清掃仕事で仕事熱心過ぎて小言かましまくってうっすら嫌われてる熟女とか、子供の中学受験に子供よりも熱くなってしまって合格するための風水とかにまで手を出し始めている人妻とか、はたまた休み時間のサッカーの試合の勝敗で号泣する小学生とか、そういう人達をずっと小ばかにしてきた人生だったんだけど、よくよく考えてみたら、なにごとも熱中した方が人生楽しいはずで、斜に構えて全部中途半端になって傷つかない代わりに何の感情も得られていない私が一番ダサいし哀れだなと気づく。
 もう少し、ちょっとした物事に対しても、もう少しだけでも、本気で熱中していきたい。


6月5日㈬
・メンタルクリニックの主治医の先生に、人に話しかけられたときに極度に緊張してパニくって挙動不審になってしまうことを相談したら、一度間をとってみたり、自分の中で相手が行ったことを反復してみたり、慌てすぎず、身構えず、を心掛けてみたらどうかなってアドバイスしてもらう。
 その上で、「これに効く薬とかは無いからね」と笑ってくれて、私も笑って、心の交流ができた。



6月6日㈭
・朝、家にポンデリングくらいでかい蜘蛛が出て、逃げるように家を飛び出し、あまりに怖くて夜家に帰れなくなる。
 いくらなんでも怖がり過ぎだなと自分でも思って、なるほど、ほんとに私は極度の「不安症」なんだな、って実感できた。
 そのために出てきてくれた蜘蛛なのかもしれない。ありがとう。



6月7日㈮
・ホテルの部屋に人間がいた痕跡を消す仕事。
 優しく接しやすい熟女Mさんが、毎日自分の担当部屋のどこかのを洗いたてのやつと交換することになっているシャワーカーテンの今日交換できる部屋が無かったのでどうしようと相談してきて、
「実は僕も今日交換できる部屋無かったんですけど、こっそりだまってようと思ってました」
って言ったら
「おもしろすぎるんですけどー」
と言われる。



6月8日㈯
・ホテルの部屋に人間がいた痕跡を消す仕事。
 朝、大学4年生茶髪同僚Hさんが昨日映画を観に行ったというので
「何観たんですか?」
って聞いたら
「あぶない刑事です」
って答えて、
「あぶない刑事好きなんですか」
って聞いたら
「いえ、見たことないです」
って答えて、
「元々柴田恭兵が好きで、柴田恭兵が出てるってことで観に行きました」
って言ってきて、
22歳の若者が何故あぶない刑事すら観たことないのに元々柴田恭兵を好きになることがあるのか、というのを質問したかったのだが朝礼が始まってしまって聞けなかった。



6月9日㈰
・王様のブランチをTverで観てたら、SixTONESの高地優吾さんが本当に勝手に履歴書を送られてジャニーズ入ったことで、歌もダンスも全くやりたくないのにレッスンさせられて全くやりたくないことで失敗して怒られることがとてつもないストレスで、その状態で何年も活動し続けてグループ結成したあたりでやっと楽しいと思え始めたらしくて、なんて立派な御方なんだろうと感銘を受けた。
 好きなことを仕事にするんじゃなくて、今やってる仕事をやり続けることで好きになっていく、ってなかなか真似できる事じゃないよなあ、って今改めて感銘を受けている。高地さんのファンになろうと思う。



6月10日㈪
・見栄はって出来る人のフリしても何のメリット無く、むしろ出来ない人のフリして周りの人にいろいろ質問したり助けてもらったりしてコミュニケーション取った方が2兆倍良い。
 そして出来ない人のフリを意識的にしようとしたことで気づいたのだが、フリとかじゃなく私は本当に出来ない人だった。



6月11日㈫
・1日中特に何もせずずっと家の中にいたので、なんか虚しくなり、これからは家に引きこもらず、毎日誰かしらと対面で接触する用事を入れていこう、と街コンとか社会人サークルを調べまくる。


もしお金が余っていましたら、ください。