おじさん小論文14 「インプットについて」
前回までに生活に必要なチェックリストや身体へのメンテナンスルールを作った。
次は、読書や学習などのインプットについて考えていきたい。
インプットはルーチンで制御できない
現時点で、自分の学習や知識のインプットが足りていないのを痛感している。当初は他のルーチン同様「夜読書」とか「毎日TEDを見る」とかタスクを作っていたものの、どうもうまくはいかなかった。
「歯をみがく」「筋トレをする」みたいなルーチンのように、読書や勉強ができないのはなぜだろう?思い当たるのは、読書や学習というインプット作業では、能動的に頭を使う必要があるという点だ。
どうやら、一日のうち、頭を能動的に使える量というのは有限であるらしい。その最大量を超過して定例タスクにしたところで、本を目の前にしてボーッとするだけで時は過ぎていく。
頭を使えるとは何だろう?
現在なんとか毎日消化できているタスク群から、今まで以上にインプットのために「頭を使える量」を割り振る必要があるようだ。
ではここで言う「頭を使える量」とは何だろう?その要素を分解してみよう
1.時間を割ける
これは間違いなくある。学習のための時間だけではなく、頭を休める休憩時間(携帯などを見ることもなく、本当に頭を休める時間)が必要だ。
2.脳の働き
これも有限な要素だろう。集中力と言い換えることもできるが、その日によって最大量が変動している感覚もある。これを増やすことはできないものの、休憩によって回復させたり、感情的な消耗を避けることで節約することができそうだ。そういえば「今日の予定が終わらない!」もかなりの感情的消耗だったことに気づく。
ということは、トレーニングと導線の見直しによって、インプット以外の行動で使う頭の量を減らすことができるかもしれない。アウトプットは別として、生活事務や時間の過ごし方を見直すことには、まだ十分な余地がある。
学習する内容を見直す
以前読んだことのある「Learn Better」という本を最近読み直している。その中に、学習のための地図を作るという項があった。自分がこれから学びたいと思っている分野の周辺には、既に自分が身につけている技術や知識があるはずだ。
それを踏まえて、今自分が学習したいと思っている分野を列挙してみよう。
・語学(スペイン語・ポルトガル語・英語)
・プログラミング(GAS・python・C#)
・イラスト(ホワイトボード・クリスタ・水筆)
・楽器(サックス・ベース・キーボード・ルーパー多重演奏)
・読書(古典を読めるようになる・論理学・ペソア、タブッキ)
・メタ学習(学習学・考えを文章にする)
なるほど、多すぎる。これに全て同時に取り組もうとすることが最適化された学習ではないということは、学習学の素人でも一目瞭然だ。
優先順位をつけるとこうなる。
1.メタ学習
2.読書
3.イラスト
4.楽器
5.語学
6.プログラミング
ということで、語学とプログラミングを一旦諦めようと思う。まずは学習そのものについての学習を最優先して、その応用として、他の科目を進めていく。そのためにまず定例タスクを見直して一日の過ごし方を変えてみよう。
次はどうする?
インプットについて、当面の方向性を定めることができた。次は、「新しい具体的な行動」を見つけ出すための方法の一つである「問いを立てる」ということについて、実践から自分の考えをまとめていきたい。