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[TRPG]コラジン、電気や通信をテーマにしたシナリオフック

本日はクトゥルフ神話TRPGの神話生物紹介と、シナリオフックを書いていく。noteでほかにもシナリオフックを紹介しているため、気になる神話生物がいる場合は参考にして欲しい。
クトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いてみたい人は、ぜひ『マレウス・モンストロル』を手に入れよう!

本日の神話生物 コラジン

コラジンは夢見るクトゥルフの意識であり、このグレート・オールド・ワンの本質の中で精神的に最も接触しやすい部分でもある。コラジンが姿を現すとき緑の光が、点滅する線、ちらつき、スパークなどとなって、夢のようなイメージを形作る。一度覚醒の世界に現れると、半径16㎞以内の全ての人間へ心霊攻撃をする。

マレウスモンストロルムp163-164

クトゥルフの化身の中でも海に関係なく登場させられるうえ、固有の特徴があり、シナリオに組み込みやすいと感じている。私の個人的観測だと、たまにシナリオで登場している印象だ。
電気や通信というテーマでも扱いやすく、シナリオ自体のギミックと神話生物の特性が上手くマッチさせられそうだと感じる。
シナリオフックを考えていく。

導入

探索者は配信者や記者という職業だ。ある男から、廃村の調査の手伝いを依頼される。その男は、1か月ほど前から謎の頭痛と悪夢に魘されて不眠症になっているそうだ。その男の夢の中で、決まってある村が出てくるらしい。村の特徴から場所を特定すると、戦前に既に廃村になっている場所だった。

展開

調べると、その村は大正末に謎の集団発狂が起きて村人全員が亡くなっていた。そこで亡くなった人間の子孫が依頼人の男であった。
実は過去、誰かの仕業か、偶然か、理由は不明だがこの場所でコラジンが顕現しかけてしまい、ラジオ放送を通じて住民全員に恐ろしい悪夢を送りこんでいた。その影響で村人全員がこの神の眷属と化し、互いに殺し合って大いなるクトゥルフを復活させようと試みた。当時も、異変を察して外部から訪れた別の探索者がこの事態をおさめ、コラジンを沈めるルルイエに送り返した。
しかし、100年の時を経て、再びこの神が覚醒の世界に干渉し始めていた。依頼人の男は、先祖からの警鐘か、呪いか、コラジンの気配を無意識に感じ取り当時の人々が狂う様子を悪夢として目の当たりにしていたのだ。
探索者は、原因を突き止めて、この神をもう一度ルルイエへ送り返さなければいけない。

解決方法やアイデア

大正末のシナリオ、現代のシナリオの2本キャンペーンとして作成しても面白そうだ。大正末の時点では原因不明のまま神を送り返して物語が完結し、現代編でコラジンが現れた理由が解明され、根本的な解決を図る。

この神話生物の退散は高電圧の何かが必要だ。電気を扱えるイ=スやミ=ゴなどを一時的な協力者にする展開も面白いだろう。

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