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[TRPG]刑事と犯人が暗黒の魔物から逃れるバディシナリオフック

こんにちは。今日もクトゥルフ神話TRPGシナリオフックを紹介する。
本日の神話生物は『暗黒の魔物(ニャルラトテップの化身)』だ。マレウスモンストロルムに圧倒的ページ数を占めるニャルの化身だが、1つ1つかなり特徴的なので、積極的に採用していきたい。

『暗黒の魔物』は知的で悪意に満ちた存在。特定の人物に与えられた”赤の魔除け”で漆黒の魔物は犠牲者を狙う事が出来る。狙われた犠牲者が元の召喚者を殺せば、暗黒の魔物は解放されて外なる世界に戻る。魔物は光を苦手とするが光で実害を被ることはない。
赤の魔除けは、1辺が10㎝の正方形をしており秘教のシンボルが記されている。赤の魔除けは魔法的に狙いを定められた犠牲者に暗黒の魔物を引きつける。一度でもその魔除けに触れた犠牲者に対象は固定され、捨てても再び現れる。

マレウスモンストロルムp201-202


この神話生物のシナリオフックを考える。特定の相手を化け物に襲わせるアイテムはシナリオ作りで万能だ。

刑事と逮捕者ハンドアウトのバディタイマンシナリオを考えた。

導入

探索者は古い知り合いに久しぶりに声をかけられて喫茶店へ集まる。友人は目の下に深い隈を作りいかにも不健康そうだ。彼は周囲をキョロキョロと見回して落ち着きがない。
探索者たちに、数日の間とある品物を預かって欲しいと言う。それは正方形のお札のようなもので、見ただけで不気味な印象を受けるだろう。
探索者が断ろうが、彼はそのお札を無理やり探索者の手に押し付け、足早に立ち去る。

突然の事件?

探索者たちはその不気味なお札を捨てようとするかもしれない。しかし、ふと目を離すと、今の今押し付けられたはずのお札が手元から無くなっている。するとすぐ、喫茶店の外から悲鳴が聞こえてくる。
その方向へ行くと、先ほどの知り合いが全身を刃物で切り裂かれたように血まみれで倒れ、その側にお札があるではないか。すぐに警察官も駆けつけて現場検証が始まる。
お札は証拠品として押収されていった。

展開

翌日、探索者の元に数名の警官が訪れる。お札から探索者の指紋が検出されたため、事情聴取を受けることに。警察官の一人が、心なしか暗く恐ろしい表情をして食い気味に話を聞き出そうとするだろう。しかし、事情聴取の最中、お札を押収した警察官が目の前で見えない何かに殺され、取調室に血が飛び散る。
探索者は殺人容疑で現行犯逮捕される。

しかし、警察内部でもあまりにも不可解な事件であるため探索者を犯人にするのは強引だと言う意見もあがる。お札を探索者に持たせた上で、お札の謎を刑事と一緒に捜査することになる。

当然お札を持った探索者は暗黒の魔物に追われながら、なんとか真相を突き止めていく。

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