見出し画像

2月20日 影にまつわるシナリオフック

今日は新作シナリオ『偶像センセーション』の編集をした。シナリオ作成と実際回すまでは楽しいが、編集は中々進まない。嫌いではないけれど…。

さて、本日は影にまつわるシナリオフックを考える。
『日本現代怪異辞典』に「影の怪人」という都市伝説が紹介されている。

とある小学生の少女が下校している途中「苦しい」という声が聞こえてきた。その声の主を探すとどうやら自分の影で、もう一つの男の形をした影がその首を締めている。現実には誰もいないが、近くに落ちていた棒でその影を叩いたところ、影は手を離しゆらゆらと揺れ逃げた。後から鏡を見ると少女の首には赤い血が滲んでいたという。

日本現代怪異辞典 87p

【導入】
連続通り魔事件を調査する探索者。知人が被害にあった、単なる興味、ジャーナリスト、刑事として、理由は何でも良い。
事件の特徴として
・日中から夕方に犯行が行われる
・ここ1ヶ月間で起きている
・現場は某街中の狭い範囲のみ
・人通りの多い所で突然殴られたケースもある
・被害者は命に別状が無いが、なぜか全員意識不明のまま

【探索】
調べていくと、夜・雨の日など、一般的に通り魔が起きそうなシチュエーションでは一切事件が起きていないと分かる。
また、事件被害者は共通してとある小学校の関係者。犯行現場もその小学校から半径数キロ圏内。
小学校にターゲットを絞り、探索を開始する。この日は生憎の雨で、どこか薄暗い廊下を進みながら、職員室に向かう。途中ハンカチを落としたと、後ろから声をかけられ振り返ると、不気味なほど美しい女子小学生が佇んでいる。ハンカチを手渡し立ち去る姿に、何か言い難い違和感を覚える。
担任の先生に彼女について訪ねた場合、一瞬何の話をしているのか分からないといった間のあと、急に思い出したように「彼女はずっと不登校で、最近学校に来るようになった”如月 かなき”だ。」と教えてくれる。他の学生や先生も、同様に、一瞬彼女が誰か分からない様子から突如思い出し、彼女を語る。

【展開】
学校内を探索しながら、奇妙な少女「如月 かなき」について調査する。そんな中新たな通り魔事件が発生。コンビニの駐車場が犯行現場であり、防犯カメラの映像を見ることが出来る。
不可解なことに、不審な動きをした者は誰もいないが、急遽被害者が殴られたように倒れる。目を凝らすと、画面の端に見覚えのある少女が立っている。「如月 かなき」だ。ここで探索者は[アイデア 1/2]ロールを行い、成功すると画像の違和感に気がつく。如月かなきには影が無いのだ。小学校の後ろ姿の違和感も、暗くて気が付かなかったが、薄っすらとあるべき影が全く無いことだったと判明する。そして倒れた被害者もまた、その直後から影を失っていることに気がつく。
「如月 かなき」を1人の少女ではなく、何かしらの怪異として退治をする動きになっていくのだが…。

【神話生物】
使えそうな神話生物などを紹介する。
・闇に棲みつくもの(マレウス・モンストロルム223p)
:ニャルラトホテプの化身であり、公式ではンガイの森に住んでいる。
 望むと人間の形を取る能力を有している。
 半径18mにも及ぶ、触手やムチを自由自在に形成し、攻撃してくる。
・影だまり(マレウス・モンストロルム204p)
:ニャルラトホテプの化身であり、意志を持った影という設定。
 影だまりは犠牲者を包み込み1D10のPOWを奪い取る。



いいなと思ったら応援しよう!