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ダオロスという神話生物の可能性(22/04/17)

本日は『新クトゥルフ神話TRPGマレウスモンストロルムvol.2神格編』からおすすめの神話生物と、シナリオフックを紹介する。
本日はp144から掲載がある”ダオロス、ヴェールを被るもの”の話だ。

ダオロスとは?

”ダオロス”(外なる神)
奇妙な幾何学的な存在。ダオロスを見れば、不幸な結果になる可能性がある。なぜなら、人間の目はダオロスの動き続ける姿を追うことができず、目にした者は狂気に陥るからだ。
人間のカルトはかなりまれなようで、もっぱら知覚を覆うヴェールを破って知恵と理解を得ることに集中していることが多い。概して、ダオロスを信奉し始めるのは、自分の人生の流れを変えたいとか、何らかの歴史上の真実を知りたいとか思う者たちである。

マレウスモンストロルムp144-145

要するに、人間の知覚できる範囲を超えた世界を”理解してしまう”ということだろう。偉業者の中に実はダオロスの信奉者がいたかもしれない。
ダオロスの力で出きることは3つ記載がある。
①角を利用する
3㎞以内にある場所や自分以外の体を通って移動する。
(この描写からもティンダロスの猟犬と深いかかわりが在るのではないかと推察出来る。)
②予測
10MPで24時間以内の出来事を予測する。
(コスパが良い)
③混乱させる
対象を混乱させる。

ダオロスのシナリオフック

  • 学者がダオロスの力を借りて、歴史の真実を読み解こうとした結果、狂気に陥り、ダオロスの力の一部を世界にばらまいてしまう。探索者は目覚めると周囲の景色が、まるで時代劇のように変わっており、この奇妙な世界から脱出する手がかりを探す。

  • とある村にいる巫女を取材することになった探索者は、その村で巫女が予言者として神のように崇められている異様な光景を目にする。代々巫女は短命であり、20歳を迎えると突然死亡し、次の巫女に力が継承されるという。次の巫女であるNPCの母親は、自分の娘が巫女になり、長く生きられないのを憂い、探索者を利用し娘を村の外へ逃がそうと考える。村の秩序を壊す外のものとして探索者たちは、豹変した村人たちに襲われるだろう。

その他ダオロスの好きな設定

ダオロスの分体という存在がいる。ダオロスのかけらに取りつかれた人間はのことを指し、宇宙の知識を他のものへ伝える。(預言者的なもの。)
ダオロスの分体自身は言葉を発さず、身動きもあまりないが、意図をもって対象に向かっていき、手で対象の額に触れて、真実の贈り物を伝える。対象は1d10/1d100の正気度を失い、1d10のクトゥルフ神話技能を得る。
ダオロスの分体の瞳には無限の宇宙があり、それを目にするだけでも周囲の人間は正気が蝕まれる。

分体になりかけている探索者が、自らに取りついたダオロスのかけらを取り除く方法を探すシティシナリオはどうだろう。

ダオロス自体、超有名神話生物なので、探せば上のようなシナリオが出てくる可能性も高いが、”世界の真実を知ってしまう”という設定は、いろいろな可能性を秘めているだろう。

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