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能動経済#116 俺は批評の王様だ

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面白いことが起こっている。

俺は、批評の王様だ。


今まで、自分の実力不足を嘆いてばかりいた。

しかし、気づいたら王様になっていたのだ。

振り返ると屍の山が。

ベテランちや若新雄純の顔を視認して少し心躍る。


いつしか批評はサブカルチャー検定に成り下がっていた。東浩紀の言う通り、ポストモダンを生きる現代人にとってコンテンツは餌でしかなく、腹を満たす作用しかない。これは批評家とて例外でなく、彼らはワナビーとして砂糖と小麦と脂で脚色された商業刊行物を読んでいくうちにいつしかブクブク太っていた。

私は焦っている。私はこれまで古田さんをはじめ、新しく出てきたコンテンツクリエイターの足を引っ張ってきた。成田悠輔や東浩紀をもっと有名にしたい、一般的にあまり知られていない批評家を世間に広めたい。そういう動機でFPもとこや稲葉など多くのクリエイターの生命を裏工作で短くしてきた。しかし、最近切り抜き番組を作り始めたFPもとこは完全に計算外だった。俺は自分の緻密な作戦が通用しない事を知った。

知的障害者と対談して彼らの承認欲求を満たしつつ、無能ゆえの時間浪費をセーブする神業は慈善活動の最上級だ。知能に問題があるが、だからこそコンテンツを投稿し続けることができるクリエイターには未来の可能性がある。彼らは永遠に自分の無能さに気づかないし、頭が良いとさえ思っている控えめに言って話にならない、決して関わりたくない存在だ。そんな気持ち悪い人間と対談YouTube LIVEを行い、彼らが全く話さないカスでも話題を振り続け、楽しい陰謀論で視聴者ごと楽しませる天才芸は、本当に素晴らしい。

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